piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

ドビュッシー ピアノのために

2009年01月21日 | 音楽教室
組曲「ピアノのために」は前奏曲・サラバンド・トッカータの3曲からなる。1曲目の前奏曲をTくんの発表会に選びました。
ロマン派の「気持ちをうたうこと」にはまだ興味がもてない中学生男子には印象派やテクニックを全面に出す曲が合っているように思います。
ドビュッシーから言葉は聴き取れない。と、あの齋藤秀雄先生もおっしゃっております。
喜怒哀楽ではなく 空気感、匂い、闇、光・・・。
不思議なほどフランスものを弾いていて心の奥が熱くなることは私はありません。
だから多彩な音色とテクニックが命。

この曲は 中間部山場でフォルテの和音を鳴らし その合間にグリッサンドが出てきてド派手。わあ かっこいい!ッて感じ。発表会では映えるでしょう。
彼も嬉しそうに弾いているように見えます。
でも指には悪いですよね。レッスンではあんまりその部分は弾かないようにしています。
難しいのはこの冒頭部分。・・・なんだけど弾き始めたらあの山場までノンストップで弾いているんだろうな。
冒頭4小節の旋律の連打をリズミカルに弾かねばならぬ。
この連打をものにしないと この曲の輪郭は表現できないと思います。
だから練習しましょう・・・。ギレリスのCDを再現したいね。


オバマ氏が大統領に就任した日。