エルソル飛脚ブログ ~Run 4 Fun~

四万十川周辺をチョロチョロしている飛脚の記録です。

エルソル大阪物語■39■「芸能人」

2018年01月24日 | エルソル大阪物語

■39■


「ワーッ!!」「キャーッ!!」

ターニンのすぐ近くで黄色い歓声が上がりました。

久里マスター「騒がしいな・・何事?」

マスターは辺りの様子を伺いに出ていきました。

久里マスター「隣に誰か芸能人が来てるらしいけど、」
      「あんだけ人がおったら誰なんかわからんな~」

「照ちゃんラーメン」に来ていたのは、
シブガキ隊の「モッくん」が来ていました。

噂を聞きつけた女性ファンが押しかけ、黒山の人だかりができていました。

夜になり、「照ちゃんラーメン」に顔を出してみました。
上田「いや~、昼間は大変なことになってましたね~」

大将「びっくりしたのう、もっくんて人気あるんか?」

上田「えー!?知らんのですか?」

大将「サインでも貰うとったらよかったかのう?」

上田「そりゃそうでしょう!」
  「『モッくんが来たお店』って、しばらくお客さん絶えませんよ~」

大将「そうか、失敗したなぁ~」

上田「いや~、しかしスターは人気が違いますね~」

大将「後から後からオンナばっかり来て、大変やったワ」
  「もっくん何処に座ってたんですか?とか」
  「もっくんが食べた割り箸ください!とかのう」

上田「割り箸!?好きな奴もおるもんですね~」

大将「横で食っとったオッサンの割り箸あげたワ、コレですって」

上田「ハハハ!そのオンナ、知らんと舐めまわしてますよ~」

ターニン近辺では、
多くの芸能人にも出くわしました。

ターニンの近所に「重ちゃん食堂」という定食屋があり、
たまに昼食時に顔を出しました。

カウンターに座ると、横にいたオバサンが笑顔で小さく笑いました。
その笑顔は壁に張られたポスターと同じ顔でした。
その人は演歌歌手「中村美津子」でした。

着物姿ではなく普段着の中村美津子は、僕と同じB定食を食べていました。

でも、B定食のメインであるハンバーグを食べ残していました。
「(それ残すんやったら何故B定頼んだ??)」

しかし周りの客と気さくに会話する姿は庶民的で嫌味が無く、
とても好感が持てました。

上田「マスター、今『重ちゃん』に中村美津子がいますよ~」

既に昼飯が済んでいるはずのマスターが、定食屋に向かって走りました。

お店のお金の両替に向かう途中、
アメリカ村の裏通りで大物芸能人に遭遇しました。
ボディガードは大柄なデブで、
その横に小さく歩いていたのは、演歌歌手「美川憲一」でした。

上田「あ・・サイン頂けますか?」
美川「いいわよ」(喋り方はTVと同じ)

上田「ありがとうございました・・」
美川「あらアンタ、握手はいいの~?」(喋り方はTVと同じ)
上田「あ、」
温かい言葉とは裏腹に、憲ちゃんの手は冷たく年老いた感じでした。

上田「マスター、今そこで美川憲一に会いましたよ~」

マスター「ちょっと両替行って来るわ」

既に両替済のお金を持って自転車で出て行きました。

仕事帰り、
御堂筋の交差点に立っているのは、吉本漫才師の「西川のりお」でした。

西川「お、サインしましょか・・、これでよろしいでっか?」

随分年下の僕に敬語を使う西川のりおは、
TVで見せる毒舌キャラとは違い、腰の低い「いい人」でした。

カレーショップに入ると、
既に食べ終えた「ジミー大西」がいました。

何のつもりなのか、新聞を逆さまにして読んでいました。
誰もツッコミを入れるわけでもなく、違和感のある空気が流れていました。

小料理屋さんで、
カウンター席に腰を下ろすと、隣には「坂東英二」がいました。

上田「あの~、坂東さんですよね?」

坂東「そうやけど・・」

上田「坂東さん徳島ですよね」
  「僕、高知の中村出身なんですけど・・」
  「中村高校の星、オリックスブレーブスの山沖投手!」
  「今年はどうでしょうね~?」

坂東「フンッ!・・・知らんなぁ」

TVで見せる愛嬌は微塵も感じられず、普段は無愛想なオッサンでした。

■39■


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エルソル大阪物語■38■「照ち... | トップ | エルソル大阪物語■40■「怖い... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿