シェイクスピアの喜劇 TWELFTH NIGHT 十二夜 の登場人物から、主人公三名について。
VIOLAを主役とするこの物語、男装したVIOLAに恋するのはOLIVIA
OLIVIAに恋するのはMALVOLIO
VIOLA
OLIVIA
MALVOLIO
何か気付きませぬか?
そう、この人たちの名前は同じアルファベットの並べ替え遊びで出来ているのです。
解釈としては、
OLIVIAはVIOLAと同じ要素を持つダブル。
二人は互いの内に境遇の類似性ばかりでなく、性格の相関性も見い出します。
初めは相手の中にある似たもの同士的なところに本能的な嫌悪を抱きますが、そのうちに、それ故にこそ親近感を抱いてゆきます。
似ていると同時に表現の仕方が全く異なるため、互いに自分には無いものを見い出して、結果として、忘れがたい存在、互いに引き合う存在となってゆきます。
一方、MALVOLIOですが、彼は他の登場人物に
monsieur MALVOLIO
と呼ばれているところから、フランス系の雰囲気です。
フランス語で MAL は、「悪い」という意味。
VOLIO の語源がやはり WILL ですから、MAL-VOLIO は、悪い意志を持つ男という意味になります。
戯曲での彼はホントに鼻持ちならないいけすかないヤツで、後半では散々いじめられ、懲らしめられます。
それでも退場前に負けじと
「貴様らみんなに復讐してやる!」
と棄て台詞を吐いていきます。
現代でこそ、彼の行為にも正当性を持たせ、いじめられる彼の哀れさを人道的に表現し、結果として、いじめる酔っ払い五人組が悪いという風に演出されるのが主流になっています。
が、シェイクスピアの時代にはおそらく、MALVOLIOは、名は体を表すように、悪い意志を持った、懲らしめられるべき存在。
懲らしめられても懲りずに尚、毒舌を吐いていくことで、やはり救いがたい悪い意志で、あのイジメは当然だったのだと、観客は納得したのではないかしら。
同じ単語が語源でもこんな風に遊べます、とニヤニヤしてるシェイクスピアの顔が目に浮かびます。
VIOLAを主役とするこの物語、男装したVIOLAに恋するのはOLIVIA
OLIVIAに恋するのはMALVOLIO
VIOLA
OLIVIA
MALVOLIO
何か気付きませぬか?
そう、この人たちの名前は同じアルファベットの並べ替え遊びで出来ているのです。
解釈としては、
OLIVIAはVIOLAと同じ要素を持つダブル。
二人は互いの内に境遇の類似性ばかりでなく、性格の相関性も見い出します。
初めは相手の中にある似たもの同士的なところに本能的な嫌悪を抱きますが、そのうちに、それ故にこそ親近感を抱いてゆきます。
似ていると同時に表現の仕方が全く異なるため、互いに自分には無いものを見い出して、結果として、忘れがたい存在、互いに引き合う存在となってゆきます。
一方、MALVOLIOですが、彼は他の登場人物に
monsieur MALVOLIO
と呼ばれているところから、フランス系の雰囲気です。
フランス語で MAL は、「悪い」という意味。
VOLIO の語源がやはり WILL ですから、MAL-VOLIO は、悪い意志を持つ男という意味になります。
戯曲での彼はホントに鼻持ちならないいけすかないヤツで、後半では散々いじめられ、懲らしめられます。
それでも退場前に負けじと
「貴様らみんなに復讐してやる!」
と棄て台詞を吐いていきます。
現代でこそ、彼の行為にも正当性を持たせ、いじめられる彼の哀れさを人道的に表現し、結果として、いじめる酔っ払い五人組が悪いという風に演出されるのが主流になっています。
が、シェイクスピアの時代にはおそらく、MALVOLIOは、名は体を表すように、悪い意志を持った、懲らしめられるべき存在。
懲らしめられても懲りずに尚、毒舌を吐いていくことで、やはり救いがたい悪い意志で、あのイジメは当然だったのだと、観客は納得したのではないかしら。
同じ単語が語源でもこんな風に遊べます、とニヤニヤしてるシェイクスピアの顔が目に浮かびます。
オリヴィアとヴァイオラってなんか似たような名前だなとは思ってましたが、言葉遊びだったのですかw