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アイシールド21

2005年04月02日 | アメフト
「アイシールド効果」というのが日本のアメフト界で話題である。

「アイシールド」というのは少年ジャンプに掲載されているマンガ「アイシールド21」のことである。
2年半ほど前から連載され始めたこのマンガ、業界待望のものだった。
当時、競技人口の激減で業界に危機感が強かったところに登場したからだ。
以前から「サッカーにおける『キャプテン翼』、バスケにおける『スラムダンク』」的なものをマンガに求める声が多かったのは事実である。

私が某フットボール専門誌に記事を寄せていた98年当時、高校フットボールの競技人口の激減に関する記事を書いたことがあるが、そのとき取材した高校関係者からすでにこういった「マンガ待望論」は多く聞かれていた。

で「アイシールド21」である。

このマンガ、すばらしい。

色んなコンプレックスを持った高校生たちが、チーム内で自分の居場所を見つけながら成長していく過程をコメディータッチで面白おかしく描いている。

さらに、フットボールの専門的なことが上手く織り交ぜられておりよく取材してある、という印象。

フットボール界にかなり精通した人が助言していると思われる。

で、このマンガで、各高校の部員数が大幅に増える、というのが「アイシールド効果」ということになる。
はて?ウチのチームはこの恩恵にあずかれるかどうか?

ま、ウチのチームのことも大事だけど、それよりもフットボール業界に身をおく者として。
読んでいる関係者に苦言を。

1.アイシールド効果は確かにある。でも、アイシールドの連載が終わったあとの反動が怖くない?
2.キャプテン翼が始まったとき、すでに全国に少年サッカーチームがたくさんあったと思わない?
3.つまり、アイシールドを読んで「フットボールやりたい!」と思う子が全国にいても「どこでやればいいか分からない」ということになってしまいますよね?
4.その場合の対策とか受け皿を作ること、つまり新規で高校やその他にチームを作る手助けをしていくことは当然考えているんですよね?

うん、つまり、一時のブームで終わってしまっては本当にもったいないと思うんだよね。
「フットボール鷹」のように。
って全然ブームにならなかったか。「鷹」は。

強いか弱いかは別にして、ウチのチームは歴代OBや関係者がずっと携わって運営してきた。
だから「顧問の先生が転勤して見る人がいなくなった」ということは創部以来、ない。
そして、そうして培ってきたノウハウを他校、あるいはこれからフットボール部を作ろうという人たちに公開することは全然問題ない。っつーかむしろ歓迎する。

せっかくいいマンガなんだから、利用しようよ。

あ、ちなみにアニメ化決定したそうです。

4月6日からだそうな。

「テニスの王子様」の後番組だと。