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35周年に寄せて

2010年07月12日 | 生活
改めましてみなさんこんばんは。
ヘッドコーチを務めさせていただいているMです。
本日はこのような式典にお集まりいただき誠にありがとうございます。
また何よりもお忙しい仕事の合間にたくさんの時間と労力を費やし本日開催までこぎつけて下さった幹事の先輩方、およびに司会を快く引き受けて下さったHさん、Nさんにチームを代表して心より御礼申し上げます。

さて5年前の30周年の時、私はこの場でそれまでの5年を振り返って「チームの存続をかけた5年だった」とみなさまに申し上げました。新入部員が一ケタ、年によっては一人しかいないなんていう状況が続いたからです。
あれから5年。
チームの状況は大きく変貌しました。ご覧のように部員の数は増え、人数だけでいえば県内でも多い方になるでしょう。
先ほどご覧になっていただいたような試合もすることができるようになりました。

しかしいきなりああいう試合が出来るようになったかというとそうではない。
この5年本当にひとつひとつ、一歩一歩を積み重ねてきました。毎年毎年反省を重ね、工夫をしてきました。
まず選手が増え、それに伴いスタッフも拡充してきた。一昨年には保護者会が立ち上がり練習試合でも多くの声援をいただくようになりました。玉ノ井や今日はここにはいないけれども平井さんのように外部の方で協力してくださる方も出てきました。

それに合わせて選手が、チームが成長してきました。

ひとつひとつを手に入れながら一人ひとりを巻き込んで少しずつうねりを起こしてきたのがこの5年だったと感じています。
そして今また改めて後援会が設立されました。
また心強い味方が増えた、と感じています。

そうです。
もはやチームはグンジさんや私のような人間の「個人の想い」だけで成り立つチームではなくなってきたのです。
選手はもちろん、スタッフ、保護者、顧問の先生方、後援会をたくさんの人たちのたくさんの想いが集まったチームになってきたと私は思っています。

もちろん選手が主役で選手たちが楽しまなければ全く意味がないということも私は忘れてはいませんが。

そして私たちは二つ忘れてはいけないことがあると思います。
一つ目はそうは言っても私たちはまだ何のタイトルも手に入れていない、ということ。
春にああいう「いい試合」はしたけれどもやっぱりあの試合は「負け試合」だった、と。
しかも言い方は悪いかもしれませんが「たかだか一回」ああいう試合をしただけだ、ということです。
慶応が慶応であり、法政が法政である理由は、あちらに過去の戦績が貼ってありますけれども、この部が創立された35年前も今も慶応は慶応であり続け、法政は相変わらず法政であるということです。づっとトップであり続けている。
これは凄いことです。
そういった意味では私たちはまだまだ何も手にしていないことを自覚しなければいけない。

そしてもうひとつ。
そんな偉そうなことを今この状況だから言えますけどやっぱり忘れていけないのは、どんなものにも「最初」があったのだということ。そして私はやはり5年前の本当に苦しかった状況を忘れることが出来ないし、忘れてはいけないと思います。
あの時に「もうやめよう」と私かグンジさんが言っていたら、今日のこの盛大なパーティーはなかったのではないかと思うのです。それくらい苦しかった。

だからこそ今この状況は本当に私たちにとってはうれしい。
これほどまでの高校生がFAKERSを、アメリカンフットボールを選んでくれているこの状況を幸せに思っています。

だから頑張ってもっともっと良いチームにしようと思っています。
ですからみなさん是非グラウンドにいらしてください。
試合を見に来てください。

本当のチームのよさはやっぱりグラウンドで感じてほしいのです。

お待ちしています。

最後に改めて今日のこの場を作り上げて下さった幹事の先輩方、ありがとうございました。





以上が35周年の席で話すつもりの内容でした。
あれ?