イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

六合<二つ名☆彩> - 舅&小舅の攻撃に耐える旦那

2008年02月12日 11時29分43秒 | 小説
 六合(りくごう)は今や、勾陣(こうちん)と共に“三闘将”と呼ばれる紅蓮(騰蛇)と心を合わせ共闘する闘将であり、紅蓮の次に昌浩《晴明の後継》であると認めた木将(もくしょう)です。異国の甲冑に似た衣装の上に夜色の霊布を纏い、普段は左腕に嵌めている腕輪が戦闘時には槍に姿を変える《銀槍》を携え闘います。鳶色(赤褐色)の長い髪を腰の辺りで一つに括り、夜明けの光のようだと評した晴明に《彩(さいき)》という二つ名を与えられた黄褐色(トパーズ)の瞳だけれど、激昂すると燃え上がる炎の緋色に変わります。

 紅蓮を筆頭とする十二神将の中の《四闘将》の中で四番手です。しかし、私個人の願望でもあるけれど如何に青龍が三番手でも根性の腐ったコイツと対峙して、通力の差があるのは確かでも果たして負けるのかは疑問だと思います。第1部の窮奇編晴明“この儂と騰蛇が後継と認めたのだ”と告げられた折、晴明よりも厳しい眼を持ち昌浩の父・吉昌伯父・吉平、そして、昌浩の長兄・成親次兄・昌親吉平の子供たち“後継の器”を有さぬがゆえに“晴明の子”“晴明の孫”と誰一人として呼ばなかった紅蓮がと悟り、昌浩の護衛を務めるようになったのが始まりです。しかし、護衛する内に心から昌浩《晴明の後継》だと認めました。

 窮奇編の後半で晴明に対して“泣き落とし返し”の逆襲を試みて玉砕した昌浩の姿に堪えきれずに肩を震わせて笑い紅蓮を唖然とさせ、第2部の風音編の冒頭では紅蓮と漫才を繰り広げて昌浩の怒りを買うけれど、寡黙というよりも沈黙の塊であり主の晴明に対しても返事の有無などのコミュニケーションは気配で応えるのが殆どで喋るのは稀という口数の少なさだったので“紅蓮はともかく、あの六合がよく喋る”晴明は大爆笑を心の中に押し込め堪えるのに大変だったようです。


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