『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』
「第26話 はるかなる長い旅」
テシウス山口奈々
マゾーンの女王ラフレシアの生涯の友にして忠実なる部下。科学者。市民を纏める文人のトップとしてのラフレシアの左腕であり、「女王の知恵袋」と呼ばれていた。
クレオ坪井章子
ラフレシアの武官としての右腕を自他共に認める存在。軍の司令達を束ねる総司令官である。
ナレーター:クレオが武官として女王の右腕なら、科学者テシウスは文人としての女王の左腕とも言うべき存在であった。
テシウス:だが。
クレオ:だが?
テシウス:あまりにも長い旅だった。鋼鉄の如く鍛えられた戦闘員ならいざ知らず、市民の中には疲れの限界を超え耐えられなくなる者が大勢出て来ても決して責められぬ。
クレオ:テシウス…。
テシウス:これもキャプテン・ハーロックの所為。そもハーロックとは何者なのだ!?
クレオ:宇宙海賊と名乗ってはいるが…。
テシウス:アルカディア号ただ一艦を持って全マゾーンに戦いを挑むような、そんな男が地球人の中にいたとは!ハーロックさえいなかったら、こんなことも表面化せずに済んだものを!