山藍紫姫子先生は絵葉書で、両性具有神として有名なヘルマフロディトスを見た事があるそうです。、そのヘルマフロディトスは寝そべっていたそうですから、山藍先生が見たのは、このルーヴル美術館にある《まどろむヘルマフロディトス》だと思われました。早速、「お言葉帳」(山藍先生のオフィシャル・サイトのBBS)でURLを添えて確認したところ、間違いないとの事です。
ギリシャ神話で数多の愛 を交わす、全ての女性の守護神である美と愛欲の女神アフロディーテと伝令神ヘルメスの息子ヘルマフロディトスは、生まれてすぐにイデの山の洞窟で母親代わりのニンフ達に養育され、健やかに成長しました。15歳の或る日、イデの山を降りて旅に出たヘルマフロディトスは初めて見る国々、初めて見る風景に心躍らせながら東方を目指しました。リュキアの地を訪れた彼は、森の中を散策していて見つけた滾々と湧き出る美しい泉のほとりで憩い、何処に不埒な目があるとも限らないのに、水浴しようと無用心にも衣服を脱ぎ捨て美しい裸身を晒したのです。
両親の麗質を受け継いだ輝くばかりの美貌と無防備な姿にニンフのサルマキスが一目惚れ 彼女がサチュロスの如く欲情を滾らせて迫ったのか、それともヘルマフロディトスが潔癖すぎたのか、彼は激しくサルマキスを拒絶しました。しかし、場所も相手も悪かった!サルマキスは“ナイアス(複数形:ナイアデス)”と呼ばれる水のニンフで、しかもヘルマフロディトスが水浴しているのは彼女の支配する泉だったのですから。
諦めて去ったと見せ掛けたサルマキス が木陰に潜んで様子を窺うと、すっかり安心しきったヘルマフロディトスが泉で泳ぎ始めたのでサルマキスは自分も裸になって彼に抱きついて水中に引きずり込み、慌てふためくヘルマフロディトスに蛇の如く四肢を絡みつかせて、“神々よ…どうか私の願いをお聞き届け下さい。私とヘルマフロディトスが1つになり、永遠に離れる事がありませんように”と祈り、それが“神々の中の酔狂な誰か”に聞き届けられサルマキスの体は溶け出してヘルマフロディトスに融合し、彼は男女双方の特徴を有する両性具有の体に変わってしまいました。
不快な想いをさせられ水中に引きずり込まれ、その張本人であるサルマキスに融合され 両性具有となり我が身を呪うヘルマフロディトスはその時点では被害者でした。しかし、嘆き悲しむあまり彼は、この泉に身を浸した男は全て不能になるように と呪ってしまったのです。彼の呪いもまた聞き届けられ、その泉は《サルマキスの泉》と呼ばれ、身を浸した男はことごとく不能になったとか。
神話を知らずにいた方が素晴らしい彫像だなァと素直に感動できますが、そのモデルとなった肝心のヘルマフロディトスは八つ当たり で他人を不幸の巻き添えにするなんて…情けない しかし、無理もないですね。その後、男でも女でもあり、どちらでもない肉体となったヘルマフロディトスの不可思議な魅惑の虜となり、不埒な所業をしでかす輩は後を絶たずでは… 誘惑の霊気を纏う母アフロディーテから、蠱惑の美を受け継いでしまったのも災いしたかも
ギリシャ神話で数多の愛 を交わす、全ての女性の守護神である美と愛欲の女神アフロディーテと伝令神ヘルメスの息子ヘルマフロディトスは、生まれてすぐにイデの山の洞窟で母親代わりのニンフ達に養育され、健やかに成長しました。15歳の或る日、イデの山を降りて旅に出たヘルマフロディトスは初めて見る国々、初めて見る風景に心躍らせながら東方を目指しました。リュキアの地を訪れた彼は、森の中を散策していて見つけた滾々と湧き出る美しい泉のほとりで憩い、何処に不埒な目があるとも限らないのに、水浴しようと無用心にも衣服を脱ぎ捨て美しい裸身を晒したのです。
両親の麗質を受け継いだ輝くばかりの美貌と無防備な姿にニンフのサルマキスが一目惚れ 彼女がサチュロスの如く欲情を滾らせて迫ったのか、それともヘルマフロディトスが潔癖すぎたのか、彼は激しくサルマキスを拒絶しました。しかし、場所も相手も悪かった!サルマキスは“ナイアス(複数形:ナイアデス)”と呼ばれる水のニンフで、しかもヘルマフロディトスが水浴しているのは彼女の支配する泉だったのですから。
諦めて去ったと見せ掛けたサルマキス が木陰に潜んで様子を窺うと、すっかり安心しきったヘルマフロディトスが泉で泳ぎ始めたのでサルマキスは自分も裸になって彼に抱きついて水中に引きずり込み、慌てふためくヘルマフロディトスに蛇の如く四肢を絡みつかせて、“神々よ…どうか私の願いをお聞き届け下さい。私とヘルマフロディトスが1つになり、永遠に離れる事がありませんように”と祈り、それが“神々の中の酔狂な誰か”に聞き届けられサルマキスの体は溶け出してヘルマフロディトスに融合し、彼は男女双方の特徴を有する両性具有の体に変わってしまいました。
不快な想いをさせられ水中に引きずり込まれ、その張本人であるサルマキスに融合され 両性具有となり我が身を呪うヘルマフロディトスはその時点では被害者でした。しかし、嘆き悲しむあまり彼は、この泉に身を浸した男は全て不能になるように と呪ってしまったのです。彼の呪いもまた聞き届けられ、その泉は《サルマキスの泉》と呼ばれ、身を浸した男はことごとく不能になったとか。
神話を知らずにいた方が素晴らしい彫像だなァと素直に感動できますが、そのモデルとなった肝心のヘルマフロディトスは八つ当たり で他人を不幸の巻き添えにするなんて…情けない しかし、無理もないですね。その後、男でも女でもあり、どちらでもない肉体となったヘルマフロディトスの不可思議な魅惑の虜となり、不埒な所業をしでかす輩は後を絶たずでは… 誘惑の霊気を纏う母アフロディーテから、蠱惑の美を受け継いでしまったのも災いしたかも