イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

何処が北斗七星?何処が双児なの?

2008年11月06日 21時33分46秒 | 小説
 何処に北斗七星とする必要が、何処に双児らしい描写があるというのだろうか?

 何度も『篁破幻草子』の完結巻を読み返し、死という結末から創造された雷信<小野筱>がその結末にそぐわない重要なキャラになっても無理矢理に当初の計画通りに死に追いやった結城光流によって闇から闇に葬り去られ心を引き裂かれるたびに思います。

 篁を生かすために筱を殺す必要はなく、正と負に引き裂かれていた彼の魂が一つになり無敵になっても、永劫の時を共に生きるパートナーとして筱が生きて何が悪いと言うのでしょうか?

永遠の少年 - 死ぬために生まれたような悲劇の兄

2008年11月06日 21時33分10秒 | 小説
 禁鬼を束ねる雷信(らいしん)<小野筱(おののしのぐ)>は生まれてすぐ死んだ赤ちゃんの時に両親と双児の弟・篁を認識し、哀しませてしまう、でも心だけになっても重すぎる星宿の許に生まれた弟を守ると誓っているなんて、人間離れした赤ちゃんだなと思いました。

 『キン肉マン』の最終章である「王位争奪編」で突如として主人公・キン肉マン<スグル>に兄がいたという事実が発覚し、フェイス・フラッシュというキン肉マンの奇跡の力で復活するものの、死ぬべくして登場したアタルのようです。筱は最初から死ぬべく設定され、物語を盛り上げるためのスケープゴート(生贄)として結城光流に謀殺されたことは明白です。

 しかし、北斗の力ゆえでも他の北斗の星々は赤ちゃんの頃のことなんか覚えていないのに、特別な存在とするためでも生まれたばかりの赤ちゃんで既に或る程度は成長した人間のように思考し、弟を守ると己の魂に誓ったというのは無理があり、キン肉アタルのように年齢差がある兄にした方が良かったのではないかと思います。

勝手にキャスティング!‐篁破幻草子(1)

2008年11月06日 21時32分35秒 | 小説

現時点で。

 雷信<小野筱>野島健児、小野篁谷山記章、今上(後の嵯峨帝)<神野>三木眞一郎、閻羅王子・陸幹今井由香、小野岑守野島昭生、橘融鳥海浩輔、波凛佐々木瑶子。…殆ど、ドラマCDのキャストのままです。

 雷信(筱)の幼少のシーンはドラマCDではなかったけれど、多分、そのシーンが作られるとしたら健児さんがそのままやることになっていたのは明白ですね。流石に幼少の頃の篁と融をそのままのキャストで演じるのはやめて欲しかった。ドラマCDを聞いてチビの頃の篁と融の不気味なことと言ったら。

 閻羅王太子・燎琉の声は、現在、2人の間を揺れ動いています。何故かTVアニメ版『強殖装甲ガイバー』のDVDを見ていたらクロノス総帥アルカンフェル役の松本保典さんに燎琉役をやって欲しいなと思いました。千葉進歩(ちば・すすむ)さんも好演していますが、何故かそう思ったのです。


何故、筱は死ななければならないのか?

2008年11月06日 21時31分53秒 | 小説

 人間離れしたと思わざるをえない生まれてすぐに死んだ赤子の時の記憶を持つ雷信こと小野篁の双児の兄・筱。彼はその時の両親の死にゆく自分に対する嘆き哀しむ姿に心を痛め、その記憶に縛られて自分は篁にその存在を知られないように、自分の後を追うように絶命した母をも失った父が自分のことを忘れるようにと願い、弟を守るために凄まじい見鬼の才を持つ篁の眼を掻い潜り彼の傍らに寄り添っていました。

その存在を知っていたのは篁の母親代わりの女房・珠貴、篁に魔弓(或いは神弓)「破軍」を与えて力の制御を教えた修験者・太慎、今上であり術者・神野の顔を持つ帝、筱を「禁鬼・雷信」とした閻羅王太子・燎琉と父王(つまり閻羅王)と燎琉の弟王子・陸幹のみ。詳しい事情を知らないという点を除けば、筱と同じ禁鬼の同朋たち。何しろ、冥界では仮面をつけてはいなかったので、篁と同じ素顔と筱が禁鬼になった時期が篁が冥官に任ぜられたのと重なることを考えれば、察しがつきますから。

 それにしても、朱焔を倒して魂を完全なるものにした篁と共におぞましい亡者の蠢く谷に足を踏み入れ、楓の魂と人界の平穏のために谷に残ろうとした篁を融に託し一度開けたら内側からしか閉じられない扉を残って閉めた筱は亡者たちに殺されてしまいます。全ては篁を生かすためにと作者はあとがきに書いていますが、それと筱のことを篁に隠蔽することに…筱を殺すことに何の意味があるのでしょうか?誰よりも幸せになるべき筱を殺さないで欲しかったと思うのは私だけ?

 亡者の谷に楓が誰にも気づかれずに入り込んだことも不自然ですが、彼女は希望を残すために谷に篁を誘ったというのは変です。生者が足を踏み入れたら嬲り殺しにされて生きては出られない谷に誘うことの何処が“希望を残す”ためなのでしょうか?明らかに筱を何が何でも殺すための策略でしかありません。結城光流のバカタレが


CSI:マイアミ(3)-死んでいた方が良かった…

2008年11月06日 21時27分58秒 | ドラマ

 リック・ミラーは本気で愛したのにブレンダ・コレットという女にとってはお遊びでしかなかったので、死体で発見された方が私としてはスッキリするなぁ、と思ったシーズン4の最終話も間近に迫った「第21話 偶然のSOS」でした。

 リックは夫よりも自分の方がブレンダを守れる男だと証明するために彼女を脅してくれと依頼するというアホな行動に出て逮捕され、頼まれたチャーリー・ペルソンもただ車のトランクに閉じ込めて街中を連れ回すだけのつもりが相棒にと誘いをかけたバーテンのジャックが欲を出して大金を手に入れるチャンスだとモノホンの誘拐劇にしてしまい、二転三転する“妻の火遊び”が原因の誘拐事件でした。

 夫を含めた4人の男の人生を踏み躙ったも同然のロクデナシの人妻は離婚に発展するかは不明ですが、無事に生還したのが面白くないので夫ミッチェルとの夫婦関係に亀裂が生じて夫婦としての終焉を迎えて欲しいと心から願わずにはいられません!ミッチェルは会社の上司である最高経営責任者の横領を隠蔽するなど貢献したのに身代金を出してくれない上司にキレて妻を救う為に銃口を向け自分と上司の罪を暴露し刑務所行きは免れないし、リックはアホですが心から愛していたのですから。


CSI:ベガス(7) 人間失格-ワーカホリックのオタクなんか大嫌い!

2008年11月06日 21時27分24秒 | ドラマ
 シーズン5の「第22話 主任失格(Weeping Willows)」の邦題は「キャサリンの涙」とかにした方が良かったと思います。仕事明けのキャサリン・ウィロウズがバーに飲みに行って、どの野郎も女は誘惑されに来ると思っているバカばかりそうで、勝手に絡んで一方的にその気になっただけの男がこれまた勝手に怒りキャサリンの顔に傷をつけ、しかも、別々の班に分かれ、それぞれの班の主任という立場にあればこそ余計にギルバート・グリッソムは理解できた筈なのに。

 ところが、グリッソム“我々はガラスの家に住んでる。隙を見せるべきじゃない”という嫌みを言う始末!人間なら隙をできても仕方ないということが理解できないワーカホリック(仕事中毒)のオタクでしかない人間モドキに何故、キャサリンが許しを請わねばならないのでしょうね。人との触れ合いを求めたり求められたり、人間同士の関係など自分には関係ないと人間を否定するグリッソムに人間の悩みなんて理解できる筈もなく、偉そうに忠告しないで欲しいわ!

人類よ!ジャミラの哀しみを、イデの怒りを知れ!!

2008年11月06日 21時26分32秒 | ドラマ

 ウルトラ・シリーズで、一心同体と呼ばれる地球人とウルトラ戦士の肉体の共有タイプとは異なり、同じく一心同体と呼ばれていても『ウルトラマン』でのハヤタ・シン(黒部進)にはウルトラマンと一体化していた間の記憶は皆無であり、一方的な寄生というべき珍しいタイプです。

 しかも、交通事故を起こして死なせた相手に対する罪滅ぼしで一体化し、地球を守るためではなくてハヤタの愛する地球を守りたいという想いのためにウルトラマンは闘ったのですから。最終回でウルトラマンを迎えに来たゾフィーに、自分の不注意から死なせてしまったハヤタに申し訳ないからとウルトラマンは応じられずにいましたが、ゾフィーがハヤタに代わりの命を与え、漸く安心したウルトラマンを伴ってM78星雲に帰還しました。

 そんな“初代マン”と呼ばれるウルトラマンの黒星ともいういうべきエピソードがあります。「第23話 故郷(こきょう)は地球」がそれです!事故によって漂着した或る星の異常な環境(その惑星にとっては普通でも地球人にとっては自分を見捨てた地球への怨嗟を抜きにしても怪獣に変貌するほどに異常だった)で怪獣化したジャミラが、どうして怪獣と化し地球を襲い破壊と殺戮を繰り返した真相を…その元凶が何かを公表してこそ、真の平和に繋がる道が開けるとわからないジャミラの祖国フランスの罪は重い!墓碑銘を見て“犠牲者はいつもこうだ!文句はいつも美しいけれど……!!”とイデ・ミツヒロ(二瓶正也)は静かに怒りの炎を燃やしていました。

 ハヤタの肉体に宿るウルトラマンを含めた科特隊日本支部の隊員たちはあっさりとジャミラを忘れました。しかし、一人だけ真にジャミラを想うイデの心にはジャミラの断末魔が響いていたのです!地球のジャミラに対する仕打ちと、怪獣に変わり果てるほどに苛酷な環境を耐えて怨念だけを抱くほどに心を踏み躙られたジャミラを邪魔者扱いして殺したくせに、その死後に腐った根性の偽善者らしく言葉だけは綺麗に飾り立てて何もなかったかのように振る舞う身勝手さに、イデだけは静かに深く怒っています。

 科特隊パリ本部からアラン隊員が伝えた命令は“ジャミラの正体を明かすことなく秘密裏に葬り去れ!宇宙から来た一匹の怪獣として葬り去れ!!それが国際平和会議を成功させる、ただ一つの道だ。”と…!おまけに、日本支部の隊長ムラマツ・トシオ(故・小林昭二)も“イデ。お前の気持ちはわかる!だが…ジャミラは今や人類の敵になってしまっているんだ。”などと!!だから、何だ。ジャミラを人類の敵にしたのは他ならぬ地球人類なのに、彼を闇に葬り去れなんて正義の味方の…いいえ、それ以前に人間の言葉ではない。

 ドラマの中では明言されていませんが、アラン隊員が“おお!ジャミラ、お前は…!!”と怪獣と化した現在のジャミラを一目見てジャミラだとわかったし、激しく動揺していることから、某国とぼかされているけれどジャミラを見殺しにした祖国とはフランスに他なりません。

 因みに、ジャミラの名の由来となったアルジェリアのジャミラ・ブーパシャさんは、ネットを中心に“元は地球人だったが苛酷な環境に耐えるうちに怪獣と化したジャミラの名は、アルジェリアで拷問の末に殺されたジャミラ・ブーパシャに由来する”と広まっていたそうですが、そのジャミラさんは拷問で死んでなんかいません。

 誰かしら?拷問で死んだなんてデマを広めたのは…今現在はどうか知りませんが、拷問された時にはちゃんと生きているのは明白だったのに。


ベートーヴェンの恋人たち

2008年11月06日 21時12分18秒 | 小説
 『ハロー!!ドクター』主人公・水島祐也は、ジャズが大好きだけれど愛するドクターの藤森直がどんなに素晴らしい音楽でも初恋の卓が奏でるピアノのジャズの調べさえ雑音にしか聞こえないから、帰宅すると無音の部屋で傍らに寄り添って時を過ごすゆえに。

 但し、この作品は朝月美姫氏の脇役贔屓により失敗した作品です。途中から、その作者が贔屓している卓を登場させ、彼の恋人・圭介と2人で主人公カップルの座裕也たちから奪い、ドラマCDでさえも主人公カップルの座を脇役カップルのモノにしてしまった呆れた駄作です。

ウルトラマンメビウス-ヒラメちゃんがいる

2008年11月06日 21時11分22秒 | ドラマ
 最終三部作と題した『ウルトラマンメビウス』ラスト3話の第1弾である「第48話 皇帝の降臨」CREW GUYS JAPANの隊長を務める“サコっち”サコミズ・シンゴ総監(田中実)会見で日本の国民に訴えました!ウルトラマンメビウス=ヒビノ・ミライ(五十嵐隼士)ウルトラ兄弟を受け入れて欲しいと!!その中で“地球は我々人類自らの手で守りぬかなければならない!ウルトラ警備隊、キリヤマ隊長の遺した言葉です。この言葉は…ウルトラマンが必要でないと言っているのではありません!!彼らの力だけに頼ることなく、私たちも共に闘うべきだと伝えているのです。”サコミズは語りました。

 地球人とは宇宙人との区別をするための便宜上の言葉で、地球も宇宙に浮かぶ惑星であり、その地球に住む地球人とて宇宙人である以上、地球人だ宇宙人だと差別することこそが間違いですから。悪意に満ちたスキャンダルを作って他人を踏み躙るヒルカワ・ミツヒコの言葉に踊らされ、メビウスは地球を守るために闘っているのに、宇宙人だからという理由で排斥しようと考え、メビウス拘束幽閉するだけでは飽き足らず、『ウルトラマンマックス』マックスが見殺しにした相手であり唯一の親友カケルの心に哀しみを刻んでまで自ら殉教者を気取った愚かなネリル星人キーフのように人体実験のモルモットにするつもりだったに違いない日本政府には呆れます。

 因みに、メビウスをCREW GUYSの隊員として受け入れていたことを罪悪であるかのように言い立て、彼の引き渡しとサコミズの辞任を要求した日本政府・国家安全保障局(GUYSの人事に介入する権限を持つとされる政府機関)から派遣されたシキ査察官役は、『家栽の人』家庭裁判所の調査員たち“ヒラメ”と呼ばれる鳥海和友を演じた斎藤洋介さんでした。懐かしいヒラメちゃんに逢えて嬉しかった!シキ査察官は嫌いだけれど。それとこれは別です