イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

呆れたユーザーの闊歩

2007年05月24日 08時21分51秒 | Weblog
 無知だと侮辱したkisaragi0703さんにも呆れるけれど、それを訴えてもガイドラインに触れていないからと削除注意もせず回答として掲載するなんて、kisaragi0703さんと結託したも同然「Yahoo!知恵袋」にも呆れます

 kisaragi0703さんは他人を見下す傲慢で失礼な人 なのです。その証拠に、作者は書き忘れたわけではないと断言できます。小説は往々にして文章中の漢字の意味を特別なものでない限り説明を付けないのが普通です。まして「知的資源」は特別意味が分かりにくいというものでもありません。私も本で読んでいて意味の分からない言葉に出会うことは多々ありますが、それは私の無知であり、作者が書き忘れたわけではないのです。そのような場合、私は辞書で漢字の意味を調べます。今回も分かってはいたけど、一応ヤフーの辞書で検索し確認後書き込みました。”他の質問をしたのに、解決済みになっている「知的資源」答えてくれたお礼と一緒に“作者が書き忘れた”と書いたら、関係の無い他の質問「知的資源」の意味が分からないのは、無知だと侮辱した です。

 kisaragi0703さんに断言します「知的資源」読みは簡単でも、意味は難しいです 自分が理解できるからって、分からないのは私の無知だと侮辱するのは無礼千万です。

ベルト・モリゾ

2007年05月24日 08時21分14秒 | Weblog
 ベルト・モリゾを1度も画家として認めずエヴァ・ゴンザレス弟子にしたエドゥアール・マネエヴァ贔屓し熱心に真似っこ画家として指導し、そればかりかモリゾエヴァを見習えと言って自分の模倣を描く人間しか認めようとしませんでした。更には、モリゾ展覧会のために描いた自分の色に描き変えてしまった不実で恥知らずな男でした。モリゾ“この絵が当選するくらいなら河に身を投げた方がマシと嘆いたそうです。そんなマネとは血の繋がりがあることさえ信じられないくらいウジェーヌ・マネ兄と違って誠実な男性でした。夫ウジェーヌについてモリゾはこう記しています。“私は…私を愛し信じてくれる誠実で素晴らしい男性と出会いました…これで漸く積極的に生きていけますと伝え残した、これらの言葉には夫ウジェーヌへの愛と感謝に満ち溢れています。

 画像は、《モリゾ夫人とその娘ポンティヨン夫人》と題されている、一応はベルト・モリゾの絵として紹介されているです。が、厳密には彼女の絵などではないのです展覧会に出そうと白いドレスの女性だけの本来のモリゾの絵でしたが、マネ黒いドレスの女性を描き足して、自分の色で穢したモノです

GENE[ゲーン](19) 人身売買組織のくせに〈自由同盟〉などと恥知らずな!

2007年05月24日 08時20分55秒 | 小説

 第7巻『螺旋運命』《GENE[ゲーン]》シリーズに入らない、シリーズの流れを殺す最大の欠陥です。ロクデナシのバルト自分のために、自分の中でひっかっている義務や後悔を癒すために行動していただけだから、あっさりとイリ裏切り捨てることが平気で出来たのです。イリバルトなんぞを愛していなかったバルトだってそうです OAV『銀河英雄伝説』の「第61話 歌劇(オペラ)への招待」自分は国の為に私情を殺して筋を通した。自分はなんと可哀想で、しかも立派な男なんだ、という訳ですな。と、ジョアン・レベロ(CV=家弓家正)に対して、ヤン救出に立ち上がったワルター・フォン・シェーンコップ中将(CV=羽佐間道夫)の台詞を、バルト&彼という自分の分身を“世界にとって掛け替えのない存在”として描いた五百香ノエルに叩きつけたい 人身売買組織のボス連邦総長だなんて笑わせないでよ。

 そして、ヤンアーチェの頼みディトリスとのことをバルトに訊ねようとするよりもずっと前バルトイリ裏切っていたのです用済みのゴミのようにてていた 恥知らずにもほどがあるわ 「4 青春の終わり」“色褪せたようにしか見えないブルー・ブラックの長く豊かな髪の毛を、出会ったころと変わらずに後頭部の高い位置で束ね、両の鬢(びん)のところにサイドの毛を一房ずつ垂らしたイリは、こちらに来てから縫製したロッサ風のスーツに身を包んでいる。そのスタイルがもっとも彼らしく、たとえ芸術的な美からは遠い位置にある凡庸な容姿をしているのだとしても、やはりだれよりも印象的な人物に見えた。向かって左側に銀髪のサーシャ、右側にはわずかながら足を引きずる金髪のミハイル。どちらも静粛な面持ちで、初めて会ったころから年輪を重ねて美しく際立っている。彼らの姿を見るのは、バルトにとってただ目の保養になるだけではなかった。なつかしさ、憂い、翳り、喜びや楽しみ、それらはすべて青春を喚起させる郷愁なのである。”とあるように、イリミハイルサーシャ“青春を喚起させる郷愁”だと認識した事自体が、バルトの青春はとっくの昔に終わっていたことを示し、今頃になってそれに気づいた間抜けぶりした  そして、イリ過去の存在に葬り去った罪を開き直って恥じない腐った根性が許せない。

 それにしても、このシリーズのメイン・テーマ“ただイリの総受けのエロを描く”だけの、ヤンアーチェ以外の男にイリが凌辱されるシーンを書きたいだけだった第7巻《GENE[ゲーン]》シリーズ失敗作であることを証明してしまいました 「3 恋の行方」イリがバルトの兄二人に呼び出されたのは、暗殺事件によって多忙をきわめるヤンアーチェが、後宮へ渡る時間も持てない慌ただしい日程の中だった。秘密裏な会見で実際に会ってみたイリは、二人の個性的な男たちから強い圧迫感を与えられ、バルトとは違う剣呑な空気を嗅ぎ取った。男たちとの面会の旨は無論、ヤンアーチェに知らされていない。知ればヤンアーチェは決して許さなかっただろう。実際危険な雰囲気を隠さない男たちを前にして、イリは来るべきではなかったという気持ちになっている。”とあるけれど、そもそも呼び出しを受けたからって、護身の術はなくとも警戒心はあるイリ応じるわけもないし、のこのこ出掛ける筈もない 当然ヤンアーチェか或いは、クズフィアルド生前から次の盟主に指名していたバルト“お前の兄貴たちに呼ばれたんだが、どうしようか?”とか尋ねるでしょうから、体を好き勝手にされても心は動かないからってヤンアーチェを裏切るに等しい行為イリ死んでもする筈がないのです。

 積悪の報い地獄に堕ちた父親を失った腹いせイリ妾妃殿下凌辱したとは言っても、説得力のない不要な凌辱シーンです。五百香ノエルが如何に“作家として世に出るには早すぎた”かを証明しています。“高貴なお血筋の生き残りが、どこのだれに売られて、どんな恥知らずな真似をして生き延びたか、俺とローランはみんな知ってる”“屈辱を感じるのか?たった数年王の妾妃などとまつりあげられて、本来奴隷として生き延びた性根を忘れたわけではないだろう?”とほざいて、長兄ダビデ・デナルドン・バティ次兄ローラン結託して嘗て自分たちの父フィアルド人身売買という下劣な犯罪行為で売り飛ばした奴隷ごときと侮蔑して、ロクデナシの末弟バルトが差し出したイリ凌辱した そう、イリ裏切って捨てた罪から目を逸らすためにロクデナシのバルトスケープゴート[scapegoat]にして兄貴どもにイリを売り渡したに決まっている ケダモノ兄貴どもを含めた人身売買組織〈自由同盟〉のボスのくせにバルト知らない筈がありません。


エキスポランドの惨劇

2007年05月24日 08時20分36秒 | Weblog

コースター事故 近畿の遊園地 事故の影響…入場者減る(産経新聞) - goo ニュース

 この事故は、まさに人災ですね。1992年3月運行を始めて以来15年間、ただの1度車軸交換せず、昨年(2006年)2月解体して検査したのが最後、ところが、今年の2月に限って“作業スペースが無い”という理由解体検査をせず、そして事故は起こりました。

 画像は、この事故亡くなった小笠原さんが無言の帰宅をした時の写真です。


GENE[ゲーン](18) ファム・ファタールと色悪の夫婦漫才

2007年05月24日 08時20分16秒 | 小説

 チーイン王朝の専横を許し侵略加担して滅ぼさなければラーチョオ王朝協力を仰げたかもしれないと考えていた矢先に、第8巻『心の扉』の「3 心の扉」“俺の名を言おう。イリ・イン・ラーチョオという。ロッサレイダー公に買われて以降は、捨てた名だ。ヤンアーチェ、あのとき(13年前の邂逅)からずっと、俺はお前を愛していた”イリ(26歳)爆弾発言をされ、その衝撃を受け止めきれず浮上できずにいたヤンアーチェ(20歳)「4 遠く険しい希望」“愛してるのは俺だ……愛しているのは、俺だ、って?愛してる?俺が…(考えること数分)イリ。俺、お前を愛してる”自分もイリに向かって爆弾発言 本来ならば“愛の告白”は感動するシーンだけれど、これでは夫婦漫才ですね 誤解すれ違い思い込みを重ねていた…とはいえ13年も遠回りするカップルなんて珍しい。再会した時、ヤンアーチェ11歳閨房術で誑し込めるか否かが死活問題であるイリ境遇理解するには無理お子様すぎたせいもあった これだからガキ とにかくも…6歳年上王妃、そして、二形(両性具有)だけれど女性として愛人から正妻の座についたヒロイン、というのも一般にはよくある設定でも私の知る限りでは珍しいケース“ファム・ファタール(フランス語で「運命の女」の意)”です

 そして、イリでなくてもヤンアーチェ愛の告白をすぐには信じられるはずがありません、何故ならヤンアーチェユンヤミン誑し込むことは死活問題だと知ろうともせず、タオホン取り入ったと思い込み権力を盾に要求されたら拒む権利がないイリの立場を、そうせねば生きてこれなかった境遇理解思い遣ったことなど1度もなく“取り入った!俺を裏切った!!”と自己中心的な男だったのですから亡命者を保護するという当然の対応をするどころか、逆に祖国を見捨てた卑劣な輩と侮蔑し、他国の者を拒絶する排他意識が後進国の野蛮人たる我が身チャンシャン王国自覚し、改善すべきです。その国に生きるなら生まれは何処であろうともその国の人間であり守られて当然です しかし、ホークァンのように都合の良し悪しで道具として利用するための口実“国のため”なんぞと利用することしか考えぬ腐れ外道処刑するべきです。ヤンアーチェ自国のことも愛してもいなければ、守ろうとかなんて微塵も無く、野心チャンシャンを滅ぼす元凶となる以外コイツの末路はない あの腐れ外道のホークァン・エイリーが、ヤンアーチェから家臣として敬愛し、保護すべき亡命貴族イリに対する仕打ちヤンアーチェのように心から後悔し、彼女心から尽くすようになる経緯を省略した、と言うか“2人の王太子”による内乱すれ違い巻数を当て過ぎたシワ寄せが主人公カップルの愛と幸福の経緯を削る結果ってしまいました。

 ところで、周囲の人材に恵まれたおかげで王たるに相応しい人格を偶然にも拾っただけの主人公アルスラーン大嫌いなので『アルスラーン戦記』完全に忘れ去っていました。アルスラーン義母タハミーネバダフシャーン公国の宰相の婚約者だったのをその国の公王カユーマルスが奪って宰相を自殺に追いやって公妃とし、バダフシャーンを滅ぼしたパルス王国の当時は王子だった兄オスロエス5世と弟アンドラゴラス3世タハミーネを奪い合い、オスロエスの事故死によりアンドラゴラス王位を継ぎタハミーネを王妃としたのでした。しかし、彼女が産んだ子は王位継承権を有さぬ娘であったがゆえにアルスラーンと取り替えられ奪われた娘を想い心を閉ざしたタハミーネは、虜囚としたルシタニア王国の国王イノケンティス7世に懸想されても冷たく微笑むばかりでした…少なくとも表面上は。

 男を弄ぶ悪女と看做されていたけれど実際タハミーネの美貌に眼が眩んだ男たちが彼女の心を無視して勝手に奪い合っただけで100%被害者の“ファム・ファタール”であるタハミーネのように、イリだってユンヤミン勝手に入れあげた末にハッスルしすぎて心筋梗塞を起こし腹上死しただけ、チャンシャン王国勝手に傾いて衰退したのであり、イリには何の罪もないのに…鄭重(ていちょう)に保護されて然る可(べ)きなのに、チャンシャンの腐敗そのものにして獅子身中の虫であるホークァンラジャの野心の道具利用された挙げ句、ヤンアーチェ卑怯にも背中から刺殺されたタオホンが住んでいた東宮御所址の廃園小さな屋形という牢獄に、何故幽閉されなければならなかったのか 腹上死したユンヤミン“僕の妖精と呼ぶほどにデイトリットを溺れさせたイリ“ファム・ファタール”と明言できます。しかし、ヤンアーチェ“オム・ファタール(フランス語で「運命の男」の意)”と呼ぶにはイマイチ弱いですね 辛うじて、“色事師”とは呼べるでしょう。

 いつまでも精神年齢はお子様ゆえにイリたちから離れて立身出世に狂喜乱舞していたサーシャの熱は王政改革という名の許に担ぎ上げられたヤンアーチェが起こした内乱に直面して冷めました。しかし、身を挺してイリを守るミハイルが…イリの友にして後に王妃(イリ)付き女官長となるリンゴがいなければ間に合わなかったでしょう もしも、そうなっていれば自業自得とはいえサーシャ悔恨と孤独にのた打ち回っていたのは確かです それでもサーシャお子様のまま成長せず時を重ねます。そして、イリ己の心の奥底に封印していた愛ヤンアーチェ告白己の足で歩き始めた時に再び暴発しました。幼稚思い遣る事を知らないままイリを責めようとしてミハイルリンゴ包囲網阻止されますが。

 画像は、河惣益巳先生『火輪』先の竜王・敖祥(アオ・シアン)の愛人(アイレン)だった黒真珠の精・黒韶(ヘイシャオ)の分身、そしてレン・ソンツェンの妻リュイです。


GENE[ゲーン](17) 亡命は生き汚い?何故なの!?

2007年05月24日 08時19分34秒 | 小説
 第3巻『紅蓮の稲妻』の「1 国葬」勝手に昇天したユンヤミンの死を激務による突然死としイリ・イン・ラーチョオの存在を抹消するという仕打ちをしながらイリ唯一の守護騎士となったミハイルを突き刺す冷たい空気何事なのか “ともすれば主従が逆転して見えかねないこの二人に注がれる視線は、決して温かくない。国を捨て、自由同盟の力を借りて滅びる祖国を見捨てた過去は、チャンシャンで巨大な傘となり彼らを庇護したユンヤミンが亡くなった瞬間から、ことあるごとに取り沙汰されていた。彼らが強制送還されないのは、あくまでも第三者、つまるところ自由同盟の力が働いてのことである。”第4巻『宿命の血戦』の「2 兄と弟」“兄にいたぶられ、異国の地で散るを最初から望んでいたと申すのか?であればなぜ同盟にすがり、我が国を巻き込んで亡命などしたのだ。孤児と言うならなおのこと、恩ある元の主を捨ててまで、生き汚く存命の道を選んだのではないのか。”と、お子様ゆえの幼稚な嫉妬と差別意識からイリ口汚く罵倒するヤンアーチェ暴言…どうして、ここまで亡命非難されなければならないのか フロリアを下して〈王蘭の間〉の主となりレイダー公の〈第一妾〉となったイリ放逐できないかと無い知恵しぼって考えていたけれど蠱惑を秘めたイリの肉体に陥落し溺れたくせに、再び発揮した移り気ゆえに立身出世を夢見て離れていったサーシャ異なる意味で許しがたいが

 イリしすぎて共に黄泉路へと逝くことは出来ずに“何故、共にお連れくださらなかったのですかと慕うがゆえに責められても“最後の至宝”イリチャンシャン王国に逃れさせたのはレイダー公“生きて幸福になって欲しい”という願いゆえだったのに。イリに溺れる前のデイトリットさえ初対面においては“無駄にプライドの高い”愚かさゆえイリの第1の祖国(生まれ育った母国)〈天空帝国〉を…第2の祖国〈ロッサ共和国〉を、特別扱いされないから…ユダヤ人王侯貴族にありがちな選民思想の塊で、“無駄にプライドの高い”愚かさゆえに滅ぼしたセルゲの公子らしくイリを罵っていましたが、何故

GENE[ゲーン](16) ミハイル、その愛

2007年05月24日 08時18分44秒 | 小説

 ポツン〈太大陸〉近辺の〈嵐の海〉に浮かぶ小さな島国として存在し、徹底した鎖国を貫き不戦を掲げながらも、真・天空帝国の…と言うよりチーイン王朝の最後の皇太子ラカ・チーイン・チーインの虚像に踊らされた国々の欲望の顎に滅ぼされた天空帝国の300人以上いた皇室の末席として生を受けながらも、市井の民草は同じく奴隷売買された者生き残りがいるかもしれないけれど、皇族他の誰もが処刑されラーチョオ王朝皇室の唯一の生きにして、今は亡きエルネスト・ヤーゴ・レイダー公爵の“至宝”たる二形(両性具有)の主人公イリ・イン・チャンシャン(旧姓★ラーチョオ)の幸福を己が幸福と思い定め、その存在自体が至福ゆえに影のように寄り添い、無償の愛を捧げる黄金の騎士ミハイル・リンゲルバウアーTVアニメ版『北斗の拳』の挿入歌「愛は魂(こころ)」♪ユリア(山本百合子)

 第3巻『紅蓮の稲妻』の「1 国葬」ともすれば狂気のままに暴走しかねないタオホンの琥珀色した瞳を、ミハイルは真っ向から見つめてひるむ素振りもない。ただ押し黙り、自分の意思を貫く姿勢だけを見せる。「……ふふん、いいだろう。俺は自国の民以上に異国民が嫌いだが、その度胸に免じ、これよりイリのあるところ、いつでも出入り自由の許しを与えよう」「…………」無言のまま、ミハイルは頭を垂れて感謝を示した。目をあげると、タオホンに引っ張られてよろめきながらも振り向くイリと視線が合い、唇に自然な微笑みが浮かぶ。いまにも泣きそうに引きつっていたイリの頬に、強がりからか苦い笑みがよぎった。ここにサーシャがいれば、命を賭してもタオホンの手から嫌がっているイリ奪い取っていたかもしれない。そのあとでどんな責め苦が待っていたとしても、どんな苦境に陥ろうとも、サーシャは後悔しないだろう。だがミハイルにはミハイルの命の賭け方があった。見守ることでしか自分のやり方を通せないミハイルは、もどかしさを感じつつも二人のあとを追う。”(P.36~39)とあるように、ミハイル見守り続けました…愛するイリ如何なる時も寄り添う影のように常に傍らに、そして死の淵イリ追い詰められた時は身を挺して守りました。チャンシャン王国亡命して10年の時を経てイリ心の奥底に封印していた愛ヤンアーチェに告げ、13年前父と台閣が真・天空帝国の侵略に加担したせいで後見たる一族祖国と共に失ったイリ台閣の猛反対を蹴散らしたヤンアーチェ正妃として迎え彼の息子を産み母となった後も、イリを愛し見守り続ける…それがミハイルの幸福です。

 画像は、篠原千絵先生の『天(そら)は赤い河のほとり』極悪人のポジションに追いやられたナキア皇太后&彼女に死を賭して献身し無償の愛を捧げたウルヒ・シャルマです。また、ウルヒ河惣益巳の『サラディナーサ』フロンテーラ一族の女性の歴代惣領の中で、惣領である愛する妻のためだけに竪琴を爪弾き歌った“吟遊詩人の夫”と共に、私にとっての理想のミハイル像の1人でもあります


GENE[ゲーン](15) チャンシャン女の名折れ!

2007年05月24日 08時17分48秒 | 小説
 チャンシャン王国の腐敗そのものである腐れ外道のホークァン・エイリーの女だけあって同類のクズでしかないのに、何が“剣聖”第7巻『螺旋運命』サリア・ビキの心の醜さ愚かさが露呈している。「4 青春の終わり」“国王の執務室はいくつかあったが、ヤンアーチェが好んで使用する〈円月宮(えんげつぐう)〉と呼ばれる居房は、城の中でもとりわけ後宮に近い位置にあった。その理由を、たぶん若く頑なな王は自覚していないだろう。サリアは知っている。後宮にはあの二形(ふたなり)の妾妃(しょうき)がいるからだ。そんなにもお好きだったのかという思いがある。そんなにもそばにいる必要を感じていたのかと。微笑ましい気持ちと、憐れなと思う気持ちとが、ないまぜになってサリアの心情を揺さぶる。サリアはイリを嫌いではなかった。同情していると言っていい。だが至尊の君の伴侶としては、認めがたく存在してはならない人物だと考えている。それでもあえて苦言を用いてを責めなかったのは、イリの境遇に同情していたせいではなく、無意識にもあの二形を愛するヤンアーチェの、あまりにも青い恋心がいとおしかったからである。”との独白愚かだけでは言い足りません。ユンヤミンの妾妃に…そして、その死後には正嫡の第1王子であり“2人の王太子”の片割れであるタオホンの妾妃となり彼らの死と内乱によってチャンシャン傾き衰退した“傾国の咎”彼ら自身とチャンシャンにこそあれ、イリには無関係です。そして、ユンヤミンとタオホン傀儡とする道具として、彼らのどちらにも囲わせるように算段イリ利用したホークァンと宰相ラジャこそがタオホン以上の国賊です

 周囲から“剣聖”と呼ばれ図に乗っている腐れ女サリア・ビキの声には『彩雲国物語』で胡蝶役山像かおり、或いは『CSI:マイアミ ファースト・シーズン』前半(第1話~第10話)メーガン・ドナーを演じていた女優キム・デラニーのアルコール依存症etcで退場したメーガン役宮寺智子、そして、『炎の蜃気楼(ミラージュ)』で門脇綾子(原名★柿崎晴家)役玉川沙己子、この3人の誰かにと思います。
 

GENE[ゲーン](14) サリア・ビキ、不肖の師よ

2007年05月24日 08時15分55秒 | 小説
 よってたかって小さな島国を…“天空帝国の良心”たるラーチョオ王朝を侵略&皆殺しにして保身を図ったつもりの大国とは名ばかり、後進国の蛮族でしかない田舎侍の分際で、よくもこんな傲慢な物言いが出来るものね、サリア・ビキ偉そうに“剣聖”などと褒めそやされるうちに天狗になっていただけで、剣だけが取り得の能無しクズの分際 と、ドラマCD『GENE[ゲーン] 天使は裂かれる』では原作とは異なり先の国王ユンヤミンとヤンアーチェ付き侍従の2人に代えて、彼らの分ヤンアーチェ付きの近衛武官サリア・ビキひとりに絞って登場させています。

 ドラマCDの「4 憎むべき少年」での[フィアルド“これはこれは。王様、王子様方!緑深きチャンシャン大陸より、ようこそ、おいでになられました!!ご機嫌麗しゅう。” サリア・ビキ“寄るな、フィアルド。不浄な商いの説明も要らぬ!我らが訪れたのは陛下の思し召しにより殿下に不毛なる闘いの結果を学ばせるためぞ!!” フィアルド“これは手厳しい。いや、それでこそ武門の誉れ高きチャンシャン王家の尊きお血筋なれば、フィアルドも余計な口出しはすまい。” サリア“あ…!” ヤンアーチェ“その鎖、重くはないのか?” イリ“え?子供!?” ヤンアーチェ“腹は減ってはいないか?” イリ“えっ!?” ヤンアーチェ“サリア!先ほど私が残した菓子があろう!!あれを、これにやるが良い。” サリア“殿下!” ヤンアーチェ“良いではないか!私は腹がいっぱいなんだから!!食うが良いぞ、許す。” イリ“…!” フィアルド“ヤンアーチェ殿下!陛下があちらへと!!” ヤンアーチェ“うん。今、行く!ここに置く、後で食せよ。” イリ“あいつ…!”]とある、会話の中でのサリア・ビキの台詞には流石腐れ外道のホークァン・エイリーとは“類友カップル”(後に自然消滅するけれど)のバカ女だな、と呆れ果てた

 文化文明の誉れ高きロッサ共和国において、レイダー公により最高の教育を施されて、祖国・天空帝国最先端の知識科学者である両親から授かった科学知識を磨かれたイリ高い知性と深い教養の持ち主だけれど、『望郷天使』の「3 奸臣・忠臣」“いずれにしてもイリを自分の後宮に囲うつもりなどまったくない。そういう意味では、ヤンアーチェには娼婦あがりの娘を王宮に召しあげるという行為を恥に思う差別意識、王族としての優等意識が、どうしようもなく根づいていると言ってよかった。娼婦の仕事がどういった生業(なりわい)を意味しているものか、ヤンアーチェは知らぬではない。複数の男たちの慰めになる志や事情はともかく、“穢(けが)れている”印象は拭い去れなかった。父は後宮制度を完全に廃止することはできなかったが、いずれにしても自分に与えられている後宮の所有権は放棄するつもりである。愛する女は一人でいい。その女を生涯大切にしたい。いまだ妃にする女の見当はつかなかったが、理想はある。できれば美しくて、自分より年下で、笑顔の優しい、無垢な娘がいい。教養と知性も兼ね備えていれば、なおチャンシャンの王室にふさわしいだろう。イリはそのどれもに当てはまらない。容色は凡庸で年上、笑ったところなどめったに見ないし、たまに笑顔を浮かべるときはたいてい嘲笑だ。娼婦であったからにはすでに処女(おとめ)ではないし、つまるところ教養とは無縁の生業についていたわけである。”(P.132~133)とあるように、娼婦教養などとは無縁で穢れた存在侮蔑する思考歪んだ潔癖症 の父王ユンヤミン剣術バカ のサリア・ビキによって更に歪められてしまった犠牲者であるとは言えるかもしれませんね。