あすま理彩(りさい)先生の、(株)海王社ガッシュ文庫『執事は夜の花嫁』のあとがきで、“どんな世界でも描き切る能力をが得られるようになりたいと、本当に思います。そのために、一層の努力を続けるつもりです”というあすま先生の願望と意気込みはわかりますが、空回りしている
ようですね。
あすま先生の他の作品は知らないけれど、『執事は夜の花嫁』で“陶器のようにしっとりとした肌に乳白色のホワイト・パールが…その柔らかい光がよく似合う”と真珠のネクタイピンを身につけさせるほどに、ヴァンパイアである伯爵アレイストが溺愛する主人公の千歳晶緋(ちとせ・あきひ)を監禁してアレイストを誘き寄せようと企んだのに、晶緋を監禁した後、正臣は何処に行ったのでしょうね?いくらヴァンパイア伝説の残る迷信深い土地に育ったとはいえ刑事にあるまじき迷信深さと先入観でアレイストを犯人だと思い込んでいた…と言うよりもアレイストを何が何でも犯人にしたかったのでしょう
その一番の動機は晶緋に拒絶された恋の逆恨みです。
その挙げ句に、自分の妹を含め、数多くの女性たちを殺した連続殺人事件の真犯人は快く協力してくれたと正臣が狂喜していた、その相手の市長だったのに真相がわかっても謝罪もしなければ、左遷etcの処分されたのかとも不鮮明なままでした。晶緋を監禁して去ったきりです 努力しても描き切れないモノがあるのだと悟り、向き不向きを自覚して欲しい
他にも、あすま先生の意欲を“独り善がりでしかない
”とさえ、酷評している人もいることを、先生は知っているのかしら
自分の限界を知ることも大切です。
画像は、『執事は夜の花嫁』の表紙イラストです。