第3巻『紅蓮の稲妻』の「1 国葬」で勝手に昇天したユンヤミンの死を激務による突然死としイリ・イン・ラーチョオの存在を抹消するという仕打ちをしながらイリと唯一の守護騎士となったミハイルを突き刺す冷たい空気は何事なのか “ともすれば主従が逆転して見えかねないこの二人に注がれる視線は、決して温かくない。国を捨て、自由同盟の力を借りて滅びる祖国を見捨てた過去は、チャンシャンで巨大な傘となり彼らを庇護したユンヤミンが亡くなった瞬間から、ことあるごとに取り沙汰されていた。彼らが強制送還されないのは、あくまでも第三者、つまるところ自由同盟の力が働いてのことである。”&第4巻『宿命の血戦』の「2 兄と弟」で“兄にいたぶられ、異国の地で散るを最初から望んでいたと申すのか?であればなぜ同盟にすがり、我が国を巻き込んで亡命などしたのだ。孤児と言うならなおのこと、恩ある元の主を捨ててまで、生き汚く存命の道を選んだのではないのか。”と、お子様ゆえの幼稚な嫉妬と差別意識からイリを口汚く罵倒するヤンアーチェの暴言…どうして、ここまで亡命を非難されなければならないのか フロリアを下して〈王蘭の間〉の主となりレイダー公の〈第一妾〉となったイリを放逐できないかと無い知恵しぼって考えていたけれど蠱惑を秘めたイリの肉体に陥落し溺れたくせに、再び発揮した移り気ゆえに立身出世を夢見て離れていったサーシャは異なる意味で許しがたいが
イリを愛しすぎて共に黄泉路へと逝くことは出来ずに“何故、共にお連れくださらなかったのですか”と慕うがゆえに責められても“最後の至宝”イリをチャンシャン王国に逃れさせたのはレイダー公の“生きて幸福になって欲しい”という願いゆえだったのに。イリに溺れる前のデイトリットさえ初対面においては“無駄にプライドの高い”愚かさゆえにイリの第1の祖国(生まれ育った母国)〈天空帝国〉を…第2の祖国〈ロッサ共和国〉を、特別扱いされないから…ユダヤ人や王侯貴族にありがちな選民思想の塊で、“無駄にプライドの高い”愚かさゆえに滅ぼしたセルゲの公子らしくイリを罵っていましたが、何故だ
イリを愛しすぎて共に黄泉路へと逝くことは出来ずに“何故、共にお連れくださらなかったのですか”と慕うがゆえに責められても“最後の至宝”イリをチャンシャン王国に逃れさせたのはレイダー公の“生きて幸福になって欲しい”という願いゆえだったのに。イリに溺れる前のデイトリットさえ初対面においては“無駄にプライドの高い”愚かさゆえにイリの第1の祖国(生まれ育った母国)〈天空帝国〉を…第2の祖国〈ロッサ共和国〉を、特別扱いされないから…ユダヤ人や王侯貴族にありがちな選民思想の塊で、“無駄にプライドの高い”愚かさゆえに滅ぼしたセルゲの公子らしくイリを罵っていましたが、何故だ