N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

黒澤明は凄かった

2010年09月05日 | 日記
旧交を温めるため新宿へ。
その前に美術館に寄ってみました。



オノデラユキ 写真の迷宮(ラビリンス)へ(東京都写真美術館)

ついでに、「黒澤明生誕100年記念画コンテ展」も。



まずは写真展。



左はスタジオで撮った写真かと思いきや、森の中だそうです。
中央の鏡に森が映っています。

左の人物は、実は雑誌の切り抜きで、それを加工して
背景と組み合わせているとのこと。

パッと見るだけでは分かりませんが、
どの写真も、説明を読んでへーというものが多かった。

いろいろな撮り方がありますね。


 *  *  *  *  *


写真展の後は黒澤明の画コンテ。

実は、これが本当に良くて。


「夢」桃畑・段畑・絢爛豪華な雛人形達の舞

例えば、上の画は印刷上では見たことがあった画。
今回、初めて実物を見て、その線と色にほれぼれしました。

(『黒澤明 夢』(岩波書店)という大型本を持っています)

どの画コンテも、映画を撮る前に、ここまで深く考え、
ここまでイメージが出来ていたんだなと教えてくれます。

そういえば『全集 黒澤明』(岩波書店)も
若い頃、購入して持っているのでした。

画コンテもいいが、シナリオで読んでも面白い。

でも、肝心の映画はまだまだ観ていないもののほうが多い。


 *  *  *  *  *


最後に、会場にも掲示されていた黒澤明の言葉を。

 自分が本当に好きなものを見つけて下さい。
 見つかったら、その大切なもののために努力しなさい。
 君たちは、努力したい何かを持っているはずだ。
 きっとそれは、君たちの心のこもった、
 立派な仕事になるでしょう。