フリーターが語る渡り奉公人事情

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ユニオンに入らないわけ

2007-08-12 06:06:07 | 現状
<この記事は正社員はやめたけれどの続編です。>

Dさんはユニオンには入らないという。
その理由をたずねてみた。

Dさんが言うには、「組合に入っている活動家には力がある。知識とか…」
彼は口ごもったが、言いたいことはわたしに伝わった。
「うん、そのほか実家の経済力とか、ほかの社会運動に参加体験があるとか…。NNPOなどの社会運動には、その方面なりのスキルも人脈も要るから…。それに家族・友人の理解・協力。いつも身内と衝突していたら、やっぱり続けにくいもん」
「そう。うちは今、家業の不動産の会社が倒産して、借金かかえてんの。最近やっと半分に減った…。父親は自分が20代のときに亡くなった。まだ小さくて働けない弟もいる。妹は中卒で、不利だけどなんとかやっていますよ。」

若者は、上の世代をウザがって組合には入らないと熊沢誠さんは分析しておられる。
しかし、別の事情と理由による組合不参加もある。

たとえば、上記のDさんは一例だ。
ほかにも、生活に余裕がなさすぎる。組合の24時間参加を要請する共同体主義が、会社の仕事や家庭責任と両立できないので組合に入らない場合もあるだろう。
地域密着というのが窮屈で息苦しく、いじめの温床になるという理由による組合不参加もある。

そういった事情をかんがみて、組合に入らない若い世代を一方的にバッシングするのはいかがなものだろうか?

組合は、若い人たちが参加しやすい活動形態を新しく作り出すべきだろう。
そのためには、すべての行事に出席するのを強要しないこと、せまい地域に人を閉じ込めるような組織にしないこと、組合の中の年齢差別・家父長制を問い直すことをやっていくといいと考えるものである。


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1 コメント

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お考えに賛成です (Omoimegurasu-Kame)
2007-08-24 22:08:27
 お考えに賛成です。従業員を守るための労働組合なのですから、従業員に集団主義や年齢差別を押し付けていてはいけませんね。組合のあり方が改善して若い方々も参加できるようにしてこそ、企業のあり方を改善できるようになるのでしょうね。
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