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「軽度発達障害の心理アセスメント WISC-Ⅲの上手な利用と事例」上野一彦/海津亜希子/服部美佳子共著 ”自分を知ることの大切さ”

2023-02-24 03:18:00 | 本の紹介
・心理アセスメントの3つの要素
1)心理検査や尺度などを実施する技術力
2)検査結果を解釈する力
3)解釈を具体的な形で指導に活かす力

・心理アセスメント 3箇条
1)アセスメントを受ける人に利益や恩恵をもたらさなければならない
2)客観的な事実を積み上げ真実に近づかなけれならない
3)科学的アプローチであり、憶測や解釈しすぎに注意しなければならない

・WISC-Ⅲの数値の意味
1)全検査IQ(FIQ)
全検査知能指数のことで、全般的な知能水準の解釈に用いる。平均が100、標準偏差が15になるように設定されている。
2)言語性IQ(VIQ)
主に言語性の能力や聴覚-音声処理過程の能力を測定する指標である。
3)動作性IQ(PIQ)
動作性能力や視覚-運動処理過程の能力を測定する。
4)群指数
言語理解(VC);言語的な情報や、自分自身がもつ言語的な知識を状況に合わせて応用できる能力
知覚統合(PO);視覚的な情報を取り込み、各部分を相互に関連づけ全体として意味あるものへまとめ上げる能力 
注意記憶(FD);注意を持続させて聴覚的な情報を正確に取り込み、記憶する能力
処理速度(PS);視覚的な情報をを、事務的に数多く、正確に処理していく能力

・WISC-Ⅲを解釈する場合、2つのアプローチ法がある
1)子どもに対する日々の疑問を、検査結果によって明らかにする場合である。
2)検査結果を通じ、改めて子どもの様子を見ることで、つまづきの背景要因に
気づく場合がある。
 いずれにしても重要なのは、WISC-Ⅲの結果が、子どもの様子や個々の学習課題とどう関連しているかをおさえることである。これらの関連性が分かっていれば、検査結果を得ることで、子どもへの予防的な対応を可能にするであろう。また、検査結果から、より具体的な支援・対応のアドバイスもできる。単に、結果の数値を伝えるだけでは、子どもや保護者等に還元されるものはあまりにも少ない。

・本人へ伝える場合の内容・ポイント
1)実施した検査についての(分かりやすい)説明
 どのような目的で用いられる検査なのか、この検査から何が分かるのかなど
2)日頃の家庭や学校での子どもの様子と関連させた解釈
 とういう強い能力があるのか、どういうところが苦手か、苦手な部分については努力不足ではないことを伝える。
3)有効な勉強法、対処法についての具体的な説明
 本人の意見も聞きながら、一緒に有効な方法を探っていく。
4)自分だけが特別でないことを伝える
 人には、誰でも得意・不得意があることなど。

・事例1~28
事例1;ことばの理解と表現に著しい困難があり学習の遅れが大きい小学生4年生
事例2;基本的な学習態度が形成されていない小学校1年生
事例3;文章を正確に音読することが苦手な小学校6年生
事例4;多弁で対人関係のトラブルが多い小学校4年生
事例5;物忘れが激しく、行動の抑制がきかない小学校6年生
事例6;「できないかもしれない」場面への抵抗が強い小学校4年生
事例7;集団行動から遅れがちで友だち関係で孤立しやすい小学校5年生
事例8;自分の考えや意見を伝えるのが苦手な小学校6年生
事例9;意味理解や状況判断が困難で対人行動の問題が大きい小学校2年生
事例10;ことばの理解・表出力が難しく学習にのれない小学校2年生

感想
小学校の時、知能検査を受けたことを覚えています。
その時はたんに数値だけ教えてもらったような記憶だけが残っています。

事例を見ていると自分にも当てはまるように思いました。
ただ、算数ができたので、学習障害にはなりませんでした。
大人しい子だったので、先生の手間をかけることはなかったと思います。
ただ、忘れ物が多く、走ると3分くらいで帰れたので、よく取りに帰っていました。
母は高校の先生していたので、母に知られなかったです。
コミュニケーション苦手は大学入学時に現実問題となり苦慮しました。
人それぞれ、問題を抱えていますが、それで学習に仕事に生活にトラブルを起こさなければよいのかもしれません。

WISC-Ⅲは今WISC-5が出ているようです。

を講習会で学んで実際に行ったことがあります。
その結果を自分で知ることで自分の知らない面も知ることができました。
それで20代に会社の研修で行った心理テストの時と、根っこは変わっていないと思いました。

交流分析で、厳しい父親(CP)、優しい母親(NP)、大人(A)、活発な子ども(FC)、従順な子ども(AC)の要素を知ることで、自分を知り、自分の行動に活かしていくものです。
NPとACが高くCPとFCが低かったので、ACを低くFCを高めるようにしました。
CPが低いのとNPが高いのはそれで良しとしました。

最初の2つは心理テストを受けるには費用が発生します。
エゴグラムはネットにいろいろあるので試してみるのも良いかもしれません。

今学校では、学習障害児(LD)に対して、このようなWISCをして指導したりしているのでしょうか。
黒柳徹子さんは多動児ということで学校から注意されたら、母親が「だったら学校変わります」と言って「トモエ学園」に転校させました。
そこではその子の持っている素質を伸ばす教育で、今の黒柳徹子さんになられたのでしょう。
アインシュタインは学習が遅いと言われたそうです。
エジソンは学校に付いていけず、母親が自宅で教えたそうです。

読み、話す、聞く、書くの4つがある程度あれば社会ではなんとかやって行けるのではないでしょうか。
それと大きくなると、演じることを学ぶようになりました。
対人関係も脚本書いて(脚本家)、自分で演じる(俳優)。その監督も自分。
対人関係療法の日々の実践なのでしょう。
キャッチボールの仕方は交流分析アサーションの技術も役立ちます。
アドラー心理学の本も何冊か読みましたが、今はロゴセラピーが一番自分に合っているように思います。
「ゲシュタルトの祈り」 もコミュニケーションの考え方にヒントを与えてくれました。
大学でのコミュニケーションの躓きがその後のコミュニケーションの学びにもなったのかもしれません。
心理学やカウンセリングを学ぶ人には何か自分や家族にコミュニケーションの悩みを抱えていた人が多いように思います。

WISCには、人としての優しさや人としての思いやり、誰かの為に何かをするとの人として大切なことには触れていないので、それはまた別なのでしょう。
 
それが一番大切なように思います。
 
大統領になって、人を大勢殺しても平気な人はいくら優秀でも問題児です。
自分や友だちのために不正なことを指示する、上からの不正な指示があればそれに従う、それをしない人になるにはどういう教育が学びが必要なのかと思ってしまいました。
 
学校教育ではそれを教えることは二の次で学習優先なのかなと思ってしまいました。
そうでないと思いますが、自分の経験からは学習優先でした。
今の学校はどうなのでしょう・
 
米国の調査で、親が犯罪、ドラッグ、アルコール中毒などの場合、子どもが犯罪に手を染める確率が高いとありました。記憶が曖昧ですが、8割と報告されていました。
でも、2割は親に問題があっても、自分の人生をしっかり生きている人もいます。
 
この違いは何でしょうか?
 
ひょっとして、自分を全てを受け入れる、無条件で愛してくれる、そして自分のやりたいことを支援してくれる人の存在有無が大きいのでしょうか。

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