上野動物園の、ゾウのコーナーにトロピカルな「サンパチェンス」が植え込まれています。お客さんへのサービスとして、今年、初めて植えられました。
この「サンパチェンス」は、ツリフネソウ科インパチェンス属の新品種で、ホウセンカの仲間です。サカタのタネが、暑さに弱いインパチェンスを10年程かけて品種改良し、2年前から出荷しています。
鉢植えならインパチェンスの2~3倍の約60㌢、路地植えなら1㍍の高さに育つこともあります。
根が強く、風雨で倒れても立ち直りが早く、花芽が次々と出てくるため6~10月頃まで花を楽しめます。
水を欠かさなければ酷暑でも元気で、栽培も簡単です。家庭のガーデニング、公園の花壇の植栽にも好評です。北米や欧州などの海外からの需要も高いそうです。
更に、セールスポイントとして「環境浄化力」があります。他の園芸品種と比べ、CO2や大気汚染の原因物質の吸収力が強く、地表面の温度を下げる効果も高いことが分かりました。生育が早く、空気が出入りする葉の気孔が大きくてたくさんあることが理由のようです。
地球温暖化やヒートアイランド対策にも有効で、出荷量は国内では昨年比2倍の40万鉢に達したそうです。
(参考:2008.8.8 朝日新聞)