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ポーランドからの報告

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ボローニャ旅行記 I

2006年09月25日 | その他のヨーロッパ

仕事で再びイタリアを訪れました。かつて日本に住んでいたころ、イギリス、スペイン、フランス、フィンランド、ロシア、クロアチアなどヨーロッパ各地を旅行しましたが、観光の定番であるイタリアだけは長らく行く機会がありませんでした。ところが先月に始めてイタリアを訪れて以来、すっかりイタリアの魅力のとりこになってしまい、仕事とはいえ完全なリピーターになってしまいました。

今回私が訪れたのは、イタリア中部エミリア・ロマーニャ州の古都、ボローニャBolognaです。ボローニャは音楽の都、料理の都、ワインの都として知られ、2000年にはクラクフとともに European Capital of Culture ~ 欧州文化首都 に選ばれています。またヨーロッパ最古のボローニャ大学がある街でもあり、古来より文化人の集った学問の都として知られています。変わったところでは2002年の日韓FIFIAワールドカップで日本-トルコ戦の主審を務めたピエルルイジ・コッリーナ監督の出身地でもあります。

  
  
  

ボローニャへはクラクフから Centralwings の直行便が1時間20分で就航しています。ポーランドとイタリアは1000km以上離れていますが、最近の格安航空各社の健闘のおかげで、飛行機を使えばあっというまの到着です。ただ残念だったのが、今回2泊3日の日程で出かけたのですが、初日ボローニャ→クラクフ便の到着が夜7時、帰りクラクフ→ボローニャ便が朝9時40分発だったため、実質フリータイムは中一日だけだったこと。とはいえボローニャはそれほど大きな町ではないので、一日でも十分に街の魅力を堪能することができました。(もちろん逆にイタリア発着であれば、3日間たっぷりと堪能することができます。)

着いた日の夕方、さっそく街を散策してみました。ボローニャの旧市街は、ミラノやフィレンツェのような派手やかさはなく、どちらかというとモノトーンカラー。それだけに夕方のライトアップされた街並みは、赤レンガ色の建物に照明の明るい色が加わり、とても魅力的でした。


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ミケランジェロのダヴィデ像

2006年08月22日 | その他のヨーロッパ

フィレンツェが生んだ天才的彫刻家、ミケランジェロ。そのミケランジェロの代表作といえるのが、ダヴィデ像です。フィレンツェにはこのダヴィデ像が三体あり、本物がアカデミア美術館に、他にシニョリーア広場(写真左)と、ミケランジェロ広場(写真右)にレプリカが一体ずつあります。今回フィレンツェ滞在が一週間と長かったので、出発前には、「アカデミア美術館には絶対行こう」と意気込んでいたのですが、シニョリーア広場のレプリカを一週間連続で毎日見ていたら「もういいや」という気になり、結局アカデミア美術館にはいきませんでした。果たしてそれでよかったのか。。

  
  

美術館めぐりに疲れたら、ミケランジェロ広場へ行って旧市街のパノラマを楽しんでみたり。フィレンツェ旧市街を展望できる場所としてはこのミケランジェロ広場が有名ですが、もうひとつ、ボボリ庭園となりのヘルヴェデーレ要塞に上ってみるのもお勧めです。ミケランジェロ広場が観光スポットなのに対し、こちらは地元の人のデートスポットといった感じ。この要塞へは、ピッティ宮殿裏のボボリ庭園から山沿いにいくのがお勧めです。




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グランド・ホテル・ミネルヴァとサンタ・マリア・ノヴェッラ広場

2006年08月18日 | その他のヨーロッパ

 

今回フィレンツェで泊まったホテルは、サンタ・マリア・ノヴェッラ広場に面して建つ「グランドホテル・ミネルヴァ」というところです(写真左奥)。旧市街の主要な観光スポットがすべて徒歩圏内な上、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅からも徒歩2分と、とても便利なホテルでした。

入り口を入ると、広々としたエントランスホールに、日当たりのよいレストランが続きます。お部屋は古代ローマのミネルヴァ神殿をイメージしたかわいいインテリアで、お風呂も広くとてもきれいでした。そして屋上にはプールバーがあり、ドゥオーモを見渡せます。日が沈んだ後、シャンパンを片手にプールバーでゆっくり語りあって...なんていう大人の旅、カップルでの旅行やハネムーンの方にぜひお勧めします。

そしてフィレンツェでもっとも美しいといわれるサンタ・マリア・ノヴェッラ広場ですが、残念ながらオベリスクやサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のファサードなど軒並み修復中です。でもそれであきらめず、ぜひ教会内部を見学してみてください。このサンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、中央の大理石でできた祭壇がとてもユニークで、ミニチュアの大聖堂(ドゥオーモ)の形をしているんです。教会の中にある教会の入れ子という感じ?こういうのは初めて見ました。


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ヴェッキオ橋

2006年08月16日 | その他のヨーロッパ



フィレンツェの町のアクセントとなっているのが、アルノ河にかかるヴェッキオ橋。ヴェッキオとはイタリア語で古いという意味で、今なお中世の形を残すフィレンツェ最古の橋です。残念ながらオリジナルのものは洪水で流されてしまい、1345年に再建されました。1565年にはヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿をつなぐヴァザーリ回廊が開通しています。ヴェッキオ橋のあたりは、ただ散歩をしているだけでも楽しめる場所。ただ日没後はやや治安が悪くなるようです。

それにしても、ミラノもフィレンツェも物価は高かかったです。シニョリーア広場で、ワイン二本と簡単なサンドイッチの夕食で約一万円。まあそれはよいとしても、メディチ家礼拝堂が、大部分が修復中なのに入場料は変わらずの6ユーロ、ピッティ宮殿裏のボボリ庭園も、とりたてて見るものが何もないのに入場料8ユーロは高いと思いました。


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ルネッサンス発祥の地、フィレンツェ

2006年08月15日 | その他のヨーロッパ

花の都、フィレンツェ。ルネッサンス文化の発祥の地として知られ、アルノ河の両岸に、中世からの町並みが広がります。

12世紀、共和国都市国家となったフィレンツェでは、メディチ家を中心にルネッサンス文化が花咲きました。祖国の建国の父といわれたコジモは、階級社会のヨーロッパにあって、それまで「職人」と見られていた画家や彫刻家などの才能を評価し、「芸術家」の地位を与えました。その後もコジモ以下歴代の当主がパトロンとなり、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェッリといった後世に名を馳せた芸術家を育て上げました。そしてフィレンツェ近郊のヴィンチ村は、レオナルド・ダヴィンチ生誕の地。ダ・ヴィンチは14歳のときにフィレンツェに移り、画家見習いとしてヴェロッキオに師事、ボッティチェッリらとともに絵画を学んだあと、ミラノに行き、有名な「最後の晩餐」の作品を仕上げました。

  
  
  

ルネッサンス文化の集大成といえるのが、ウッフィッツィ美術館です。いつも長蛇の列ですが、予約券を買うとすんなり入れますので、かならず見学したい場所です。ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」や「春」、ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ラファエロの「ヒワの聖母」などが有名です。


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