ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

アブダビ ピカソ展

2008年07月23日 23時57分04秒 | 観る/聴く
久しぶりにアブダビに出張する。仕事が終わったのがちょうど正午頃。エミレーツ・パレスに寄っていくことにする。

お目当ては5月末からここで開かれているピカソ展だ。アブダビ駐在員から、この展覧会のおかげで、週末はエミレーツ・パレスにはレストランなどの予約がなければ入れなくなったと聞いていた。平日の今日は門番もすんなり通してくれた。

平日のせいか、展覧会は閑散としていて、ゆうゆうと見て回ることができる。東京に来るピカソ展はたいてい行っているが、満員電車並みに混雑していて辟易することがあるのと対照的だ。

パリの国立ピカソ美術館から借りた作品は、青の時代の肖像から始まって、オルガやドラ・マール、マリー・テレーズといったピカソが愛した女性達の肖像画、ピエロ姿の少年など、どこかでみたことがあるような絵が年代順に並べられている。ピカソと言えば、ヌードや春画に近いエロチックな作品もたくさん描いているが、さすがにその類の絵はほとんどない。しいて言えば、男女のキスを描いた抽象画くらい。例えば風景画を多く書いたセザンヌとかでなくなぜピカソを選んだのか、よくわからない。

アブダビには、ルーブル美術館やグッゲンハイム美術館の分館ができることになっている。特に前者については、フランスで批判があったと記憶している。だが、ヨーロッパの名画が中東で見られることが悪い理由はない。

美術館めぐりが趣味の私としては、ヨーロッパに行かなくても名画が見れるのは大変うれしい。

9月4日まで開会。入場無料。館内の写真撮影は禁じられていた(下は無料のパンフレットから拝借)。


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