ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

エティサラットの携帯電話を日本で使うには

2007年11月19日 23時56分32秒 | ICT
日本に一時帰国する当地の駐在員から、掲題のような質問をちょくちょく受ける。

第三世代(3G)のローミングが始まったらしいと書いたのは5月のこと。今では、ドコモのホームページで、エティサラットとの3Gローミングが始まっていることが確認できる。ただし、エティサラットのホームページ上では、相変わらず3Gローミングはドコモともソフトバンクとも始まっていないことになっている。

セントレアに着陸して、ソニエリのZ610iの電源を入れると、ソフトバンクのネットワークをつかまえ、エティサラットからSMSが送られてきた(写真)。このSMSは8月の日本出張の際にはなかったので、一歩前進したということだろう。

今回の日本出張では、ドコモの携帯電話を利用休止したこともあって、エティサラットの携帯電話に頼らざるを得なかった。結果としてわかったのは、8月に帰国した時と同じ不具合があるということだ。日本国内の電話番号への発信は固定、携帯(PHSを含む)とも全く問題がなかった。これは、日本の携帯電話を使う時のように、例えば03、080からダイヤルする。UAEからの電話の受信、UAEの電話への発信も問題なくできた。UAEへは海外に電話する時のように+971と国番号からダイヤルする。

唯一うまくいかないのは、日本国内の電話からの受信。これは携帯、固定のいずれからもそう。ただ、まれに受信できることもあり、実際に受信できた時に相手に聞くと、5~10回に1回程度の割合で成功しているようだ。これでは、電話の用をなさない。

ドコモのホームページによれば、ソニエリのZ610iはドコモのネットワークで動作確認済みの端末の一つのようなので、端末の問題ではなさそうだ。

ドバイに帰ってからエティサラットのカスタマーケアに電話して、上記の現象を申告するが、相手(ドコモ)のネットワークの問題だろう、と一蹴される。相変わらず、カスタマーサティスファクションとはほど遠いが、ドコモの対応も似たようなものだった。ドコモも気をつけた方がいい。

結局のところ、掲題の質問に対する回答としては、現時点ではドコモからレンタルした端末にエティサラットのSIMカードを差して使うのが一番安全確実ということになりそうだ。国際ローミングの申し込みには2000ディルハムのディポジットをエティサラットに納める必要があることにも注意したい。

なお、ソフトバンクのネットワークを選択した場合にどうなるかは、今回実験していない。ドコモのネットワークを選択するようにしたからだが、わざわざそうしてもいつの間にかソフトバンクのネットワークに切り替わっていることが二三度あった。エティサラットがソフトバンクに優先権を与えているのか、原因は解明できていないが、こんなところにもドコモの業績が振るわない理由の一端をみる気がした。

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