ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

GITEX 2008 開幕

2008年10月19日 23時21分35秒 | ICT
中東最大のハイテク見本市、GITEXがドバイ・ワールド・トレード・センターで今日開幕した。開幕式典にはムハンマド首長やハムダン皇太子が出席した。28回目となる今年は、5日間で13万人の入場者を見込むと言う。

盛大な記念式典や華やかなイベントの影で、GITEXに異変が起きているようだ。それは、出展を取り止める企業が出てきていること。例えば、昨年のGITEXでパナソニックと並んで日本企業の存在感を示していたソニー、シャープ、キャノンなどがそう。表向きは別の催しとのバッティングなどを理由としているらしいが、GITEX出展のメリットが薄れているのが真の理由というのが噂だ。

これまでは、主催者側は強気一辺倒で、出展料もうなぎのぼり。また、入場料1日40ディルハムは、一昨年、昨年と倍々に値上げされてきたらしい。この時期、ドバイのホテルの宿泊料は跳ね上がるし、交通渋滞も激しさを増す。主催者側が発表する入場者数の信憑性はかなり疑わしい。

メーカーの先輩駐在員によれば、出展の取り止めに危機感を強めた主催者は、今年初めて自ら企業訪問を始めたとか。

今年はまだ足を運んでもいないのに早計かもしれないが、GITEXは岐路に立っているという印象を持つ。

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