ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

メダルが期待されるUAEの選手(2) シェイカ・メイサ

2008年08月10日 23時05分33秒 | スポーツ
今日行われた男子クレー射撃トラップの予選・決勝で、シェイク・アーメドは30位に終わった。まだダブルトラップが残っているが、金メダルを穫ったアテネから4年の間に力が衰えたのだろうか。

UAEからメダル獲得が期待される選手をもう一人紹介しておこう。女子テコンドー67kg級に出場するシェイカ・メイサ選手(28歳)、ドバイのムハンマド首長の娘だ。2006年ドーハで開催されたアジア大会では、女子の空手60kg超級組み手部門で銀メダルを獲得している。北京五輪の開会式では、UAE選手団の旗手も努めた。

UAEの選手団の顔ぶれをみると、9人の内4人がドバイの首長家であるマクトゥーム家の出であることがわかる。アブダビの首長家であるナヤーン家からは一人の選手も出ていないのとは対照的だ。シャイカ・メイサが頭角を現したのは、何事にもナンバー1たれという、シェイク・ムハンマド一流の哲学で、スポーツの分野でも息子や娘達に英才教育を施した結果なのだろう。娘に学ばせたのが、空手やテコンドーといった格闘技であることに、彼の人の才能を見抜く鋭い眼力とともにイスラムの因習に拘らない開明的な思想がうかがえる。

女子テコンドー67kg級は8月22日(金)10時(日本時間)に予選開始予定。日本からは岡本依子選手が出場するのでテレビ中継されるだろう。岡本選手を応援するとともに、シェイカ・メイサ選手にも注目したい。

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