ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ドバイ ゴルフ会員権事情

2008年12月15日 23時12分08秒 | スポーツ
フォー・シーズンズ・ゴルフ・クラブから、来年1月からの会員権のオファーがメールで届いたのは11月30日。

会社から予算を獲得して、申込に行ったのは今年の3月だった。だが、数週間前に新規の申込を締め切ったばかりと言われた。その後も、メンバーの誘いでこのゴルフ・コースでプレーするたびに、空きが出ていないかとプッシュし続けたのが今になってようやく功を奏したということだろう。

ナショナル・デーの12月2日、早速申し込みに行く。マネージャーは休みで不在、アシスタントによればマネージャーの面接を受ける必要があるという。

ワシントン出張中に予約した面接が今日の午後。面接というから、ゴルフのルールについてでも質問されるのだろうかとびくびくしていると、さにあらず。オーストラリア人の女性マネージャーからは一方的に会員の特典を説明されるだけだった。

申込をした個人会員権(Individual Membership)の年会費43500ディルハムには、会員個人の年間を通じてのグリーン・フィー、カート・フィー、そしてドライビング・レンジの利用料が含まれる。日本円にして110万円は、現在おそらくドバイでも最も高額だろう。(ドバイのゴルフ・クラブでは通常入会金をとらない。)

他のゴルフ・クラブはそもそも新規会員を受け付けていなかったり、受け付けていても順番待ちが100人以上だったりで、自分の在任中に順番が回ってくる可能性はゼロに近い。なお、ドバイ・クリークやフォー・シーズンズでは、日曜日から水曜日までプレーできる平日会員という会員権をオファーしていて、この会員になると正会員のウェイテイング・リストの順番が繰り上がるという噂もある。だが、いくら会社の他の拠点が休みとは言え、日曜日に事務所を休んで見ず知らずの人とプレーする度胸も腕もない。

フォー・シーズンズが他のゴルフ・コースに比べて、優れている点に、ティーの間隔が当地で一般的な10分に対して15分であることの他、会員1名が招待できるメンバース・ゲストの数がある。週末にプレーする場合、エミレーツやドバイ・クリークでは会員1名に対して1名であるのに対して、フォー・シーズンズでは3名。メンバーズ・ゲストの料金はビジターのそれに対して30%も安いから、この差は大きい。

個人会員の懸念材料もないではない。それは、建前上、会員権が個人に対して一身専属的に与えられているため、所長が交代する場合、会員権を引き継ぐことが難しそうなことだ。現にアブダビ・ゴルフ・クラブでは、個人会員であることを盾に会員権の更新を拒絶されているとも聞いた。この点どうなのか、オーストラリア人のマネージャーに聞いたところ、「(承継について)保証はできないが話をする用意がある(No guarantee, but we can talk)」、とのことだった。

苦労してせっかく手に入れた会員権、せいぜい活用したいものだ。

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