ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

子供の健全な成長は誰の責任か ドバイ警察長は問いかける

2008年09月14日 23時55分02秒 | 家族
ガルフ・ニュースのこの記事が目に止まったのも、日本人学校で飛来した銃弾が発見されるという事件があったばかりだからだろう。

ドバイ警察長(Chief of Dubai Police)が先週木曜日に開かれたラマダン・マジリス(ラマダンの時期に開かれるUAE人達の集会のことだろう)で、UAEの子供達のしつけに十分な注意が払われていないと警鐘を鳴らしている

彼によれば、学校は学課を教えるだけで、道徳にはほとんど注意が払われていないという。もっとも、彼は最近の若者がUAEの文化や宗教を離れて西洋の服装を真似るのがけしからんとも言っているようだ。彼が嘆いているのも、住宅街で鳥を撃ったら人に当たる可能性があり危険であるという万国共通の一般常識とは別次元の話なのかもしれない。

記事では、ドバイ裁判所の家庭カウンセラー(a family counsellor at Dubai Courts)が、子供達を対象に行った実験の結果を報告している。その実験とは、サッカー、プレイステーション、父親、学校、そして友達という5つの単語の中から、自分が一番一緒にいたいものは何かという質問をしたもの。結果は、1位がプレイステーションで、5位が父親だったという。日本で同じ質問をしたら、結果はどうなるだろうか。ドバイの話だと思って読んでいたら、日本もあまり変わらないように思えてきた。

わが身に引き寄せて考えれば、長女の教育は単身赴任でそれまで以上に妻と学校に任せ切り。せいぜい一時帰国できる時は帰国して、娘とのコミュニケーションを図らねば、と反省させられた。

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