グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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阪急TOBの帰趨は当ブログの予想通りになった。

2006-06-10 14:08:58 | Weblog
どうやら、阪急TOBの帰趨は、当ブログが以下予想した通りになってきた。


村上ファンドが残したもの-疲弊した企業 5月31日付

村上ファンドがTOBに応じて、株を放出するのは目に見えている。やはり役員を送り込むなどただの脅しで、高値売り逃げるための手段に過ぎなかった。それにしても阪急が提示する900円台の価格は高すぎる。普通に考えたら株主代表訴訟が起きてもおかしくないレベルと思う。そもそも400円台だった株価が、村上ファンドが買い占めることで高騰したわけで、その間企業の実態が変わったとか不動産価格が高騰したということはない。ということは買い取ったあと株価は下落する可能性が非常に高いとしか考えざるを得ない。TOBの応じる株主が殺到したら阪急はどうするのだろうと傍からでも心配になる。残るのは決して財務内容がしっかりしていない阪急の有利子負債の急増ということだ。阪急の株主にとっては気の毒な話だ。

引用終り


ここで少し指摘しておきたいことがある。村上ファンド対策の阪急側アドバイザー佐山氏がコメンテーターとしてテレビに盛んに登場しているが、これは控えた方がいい。というのは、そのような席で盛んにTOB価格の妥当性を主張しているからだ。これなどは阪急サイドに立つ立場での宣伝のようなもので、株価誘導に当る可能性がある。一方の利益を代弁する人はテレビなどの不特定多数を対象とするメディアには、特にTOB期間中に出てくるべきではない。日本の証券市場の甘さを垣間見る思いだ。

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