グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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21世紀は中国の時代 ・・・・

2006-01-11 10:20:32 | Weblog
こういうと、中国なんか嫌いだ!! と反応する人も多いだろう。しかし忘れてはならないのが、今の世界は中国を中心に回っているということだ。かくいう小生も中国は共産主義だから、今よくてもいずれ体制が行き詰まり、この状態は続かないだろうと内心思っていた。おまけに冷え切った両国の関係や、ひがみ根性も絡んでこの国への見方にバイアスがかかる。親が中国を嫌いだと子供まで嫌いになってしまう。

しかし日本以外の国の中国を見る目は、ちょっと違うようだ。いまや世界中を席巻した日本人旅行者の購買熱は、中国人に取って代わられ、パリのブランド店などでは中国人でごった返している。アメリカでも中国語熱は急上昇。昨日は、米国の有名な投資家ビル・ロジャースの講演会に行ってきたが、彼は2歳の娘に家庭教師をつけて中国語を習わせているそうだ。ブラジル・オーストラリアなど資源国の目も中国に向いている。

さらに中国人のいわゆる立身出世意欲は、ものすごい。小生が取得したグローバル証券アナリスト資格、CFAの合格率が、日本人32%に対し、中国人は59%だ。彼らが必死になって勉強するのは、この資格を取れば、中国では出世の足がかりになるからだ。とにかく貪欲。ある面では、生活が豊かになり、金儲けのためには何でもやるという面を警戒する必要はあるが、彼らのエネルギーはものすごいと見ておくべきだ。

そこで、我々日本人は、中国に対しどう向かえばいいのか。私は、感情的に中国に背を向けるのは、日本の国益にとって大変危険なことと思う。長期的に世界経済における中国の影響が強まることを受け止めて、そこで生まれるビジネスチャンスを最大限に取り込むしたたかさを持つべきだ。そうすることで、日本の競争力は高まり、いい結果につながる。アジアでのプレゼンスも保てる。政冷経涼にはなっては、日本にとって損だ。

さぁー、これからは中国研究、中国研究。三国志でも読むか?!