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グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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日野原重明先生-生き方上手

2008-06-11 15:15:41 | Weblog
遅ればせながら、ミリオンセラーとなったこの本を読んだ。日野原先生-96歳になられたが、至ってお元気のようだ。先日は、定年時代という無料折り込み紙で先生のセミナーのお知らせを見て、翌日予約を試みたが、すでに一杯(定員300名)ということで、あらためてこの先生の人気のすごさを見せつけられた。

この本の面白いところは、医師であることによる説得力の強さだ。医療というと医術というイメージを持つのだが、先生が常に強調しているのは、「こころ」ということだ。いわば患者さんのこころを大切にした向き合い方。牧師の家に生まれ、自身がクリスチャンでいらっしゃることが、多分に影響しているのだろう。

こころの持ちようで、人間の健康が決まるともいわれ、こころの持ちようで病気の回復も後押しされる。尾藤は、この部分がまだまだ未解明の部分であり、精神と肉体的な健康との関係には多くの秘密が隠されているような気がする。医療に、患者さんのこころの点を大事にされる日野原先生の姿勢に、大いに共感を覚える。




名刺管理ソフトでペーパーレスに!!

2008-06-10 11:16:19 | Weblog
いま、これまでの名刺を全部パソコンに入れているところだが、これがけっこう悪戦苦闘している。まず、操作に慣れないこともあり、余計に時間がかかる。また読み込むのにけっこう時間がかかる。枚数が半端でないため、延々と続いている。

あらためて感じるのは、パソコンで効率化できるとはいっても、そのためにはけっこう肉体労働が伴うということだ。また当初の見込みと違い、予想以上に時間がかかり、他の予定が後にずれ込むため、さらにストレスがたまる。

こういうことに慣れている人は日常業務なのだろうが、尾藤にとってはイレギュラー業務のため、普段の仕事とは勝手が違う。今は、名刺がなくなり、重いファイルを持たないでよくなることが何よりの楽しみだ。


パソコンのキーボードは、有効に使われていない…。

2008-06-09 13:26:04 | Weblog
昨日は、“たった3秒のパソコン術”-知的生き方文庫、三笠書房を読んだ。それを読んでわかったのは、尾藤が、パソコンキーをまったく有効に使っていないということだ。正直、パソコンは自己流で、やっているうちに頭が痛くなってくることが多い。それでも力ずくでやっているのが実態で、かなり遠回りのパソコン操作をしているのではと、常々感じてはいた。

この本のポイントは、マウスでクリックしなくても、キーボードのキー操作でかなりできるということだ。すると、マウスを使うために腕を動かす必要がなくなり、作業が流れやすくなり、効率が格段に違ってくるということだ。

たとえば、
・カット、コピー、貼り付けはCtrl X、C、Vでできてしまう。
・複数のウィンドウを閉じるには、Ctrl Wとすれば済んでしまい、いちいち×ボタンをクリックする必要がない。
・ひらがな入力でも、F10キーを使えば半角英数字にできる。
・文字を太字、斜体、下線つきにするには、それぞれCtrl B、 I、Uとすればよく、マウスでツールバーのアイコンをクリックする必要ない。
・Ctrl Nで新しい文書をすぐ開ける。
・パソコン画面を撮影し保存するには、Prt Sc押し、Ctrl、Vですぐできる。

大雑把に言えば、F1~10のキー、Ctrl、Shift、Tab、Enterのキーを活用するのだが、他にもずいぶん知らないで便利なキーボード機能がたくさんある。

つくづく思ったのは、まだまだ尾藤のパソコン操作の方法は、効率化できる余地は大有りということ。さらに、人間の脳もパソコンと同じで、まだ使われていない部分が膨大なほど残されているのではないかということだ。

中川秀直さん、意気や大である-がんばってください。

2008-06-08 14:55:13 | Weblog
自民党元幹事長、中川秀直さんの「官僚国家の崩壊」を読んだ。なかなか、尾藤も考えている、官僚の弊害を、正確に言い当てている。この本は政治家中川さんの、決意宣言ならびに決起宣言でもある。意気や大だ。

尾藤は、あまりにもこの国が変わるのが遅いと思っていて、正直にいえば、この国が変わるのは無理で、これからは「黄昏国家」になるのではないかと見ていることもある。しかしそれをいってはおしまいだよともいえる。

とにかく政治家への期待感が、小泉が終わり、安倍は頓挫し、他にいるのかねと思っているのが正直なところだ。小沢は、いわば旧体制政治家、民主党議員は小粒で未熟。自民党は先祖帰り。政治のTurmoil(停滞感)が強いのが、いまだ。

まえから、この中川さんには注目はしていたが、ご本人が決起宣言したのだから、もっとこれからは注目してみていたい。これが政治家の場合、政権取り宣言と見られがちなのは残念だが、ご本人にはそういう私利私欲があまり見られないようだ。

部屋の掃除も大事だがパソコンも?!

2008-06-06 08:25:10 | Weblog
部屋の掃除はしなくてはいけないと思うし、物理的にほこりは見えるし、トイレは汚くなるから必要に迫られ、やる。ところが小生の場合、パソコン・ファイルの整頓、ドキュメントの削除・整理は、物理的に汚くないから、どうも意識としてやろうという姿勢がなかなか出てこない。

デスクトップのアイコンの列は、8列くらいになり、デスクトップの上を探し回るようになり、My Documentsの中は、ファイルの嵐。各ファイルのドキュメントは同じようなもので積み重なり、出そうと思うものがなかなか探し出せないようになってきた。これで疲れるのだから何をかいわんやだ。

そこで、思い切ってこの整理をやり始めた。部屋の掃除と同じで結構疲れるのだが、これがなかなか効果的なのだ。パソコンの中が、結構すっきりしてきた。仕事の効率も上がりそうだし、探すのにステップがすっきりし、頭が痛くならない。あらためて、パソコンの中の物理的掃除が大事だということを実感した。ところで、パソコン内の整理術というような本が出ると売れると思うのだが…。

むかしばなしを見直そう!!

2008-06-05 09:48:37 | Weblog
へたな人生論より、イソップ物語-河出文庫を読んでみた。小生恥ずかしながら、イソップ物語がいったいいつできたのかも知らず、犬が水面を見て肉を落とすシーンとか“蟻とキリギリス”、“ウサギと亀”の話程度しか知らなかった。

紀元前600年頃、独裁者の圧制の中、言論の自由が封じられ、動物にたとえてイソップという人物が造った物語ということだ。“北風と太陽”“金の斧と銀の斧”“塩を運ぶロバ”“おおかみと少年”など、非常に薀蓄にとんだ話が一杯だ。全部で400篇以上あるらしいが、全部読まなくてもいい。この紹介した本には71篇入っている。

ところで、小生のところに京都のロームという会社から、ありがたいことに“むかしばなしを科学する-上下(非売品)”が送られてきた。この中には、世界の有名なむかしばなしが入っており、これから早速読んでみる。

いずれにしても、先人の書いたこれらの話には、示唆に富むことが多いだろう。ちょっとこれからむかしばなしを探求してみたい。

小泉さんの音楽遍歴

2008-06-04 11:50:02 | Weblog
最近出版された小泉前首相の“音楽遍歴”を読んだ。率直に言って、この人の音楽への造詣の深さには恐れ入った。他にいわれるではなく、本当に自分がいいと思った曲を聴き、それから開拓していく過程は、政治家小泉にも重なる。

首相在任中は、週末は1人公邸に籠もって音楽を一日中聴いていたのだろう。またコンサートやオペラ、歌舞伎などいい出し物があればそれを見に行くというパターンだったのだろう。

郵政民営化の時には、ミュージカル“ラマンチャの男”の“見果てぬ夢”をいつも口ずさみ、自分を鼓舞していたという。抵抗勢力と戦い、容赦なく切る冷酷な政治家という印象がままあるが、それは、人間の表裏の一面であって、実は、人間小泉は情けあり、愛がある人物と見たい。

確か3度目の挑戦で首相の座を射止めたが、2回目の落選で派閥の総会で挨拶したとき、声を上げて泣いていたのを思い出す。情緒ゆたかで、いってみれば人間くさいところも大いにあるわけだ。

政治家あるいは一国の首相ともなると、批判する勢力が多く、メディアもなかなかほめたがらない。しかし、この政治家あるいは人間小泉からは、学ぶべきところは多い。今度はぜひ、“読書遍歴”というのを出してもらえないだろうか。

どうしてこんな会社になっちゃうの?-石原産業

2008-06-03 08:25:48 | Weblog
石原産業がまた不祥事事件を起こした。よくも懲りずに繰り返すものだ。体質としてしみこんでいるとしか言いようがない。有毒ガス「ポスゲン」の無届け製造を社長も知っていたというのだから、会社の犯罪だ。強制捜査はこれで2年半で3回目。今回は、さらに、他に9件の不正行為がみつかったという。

・2005年11月土壌埋め戻し剤「フェロシルト」の不法投棄事件
・2007年11月の産業廃棄物不法投棄事件
・今回の有毒ガス無届け製造容疑

船場吉兆も廃業の憂き目を味わったが、ここまで反社会的行為を繰り返す企業は、厳しく罰せられなければならない。ところが、2005年の「フェロシルト」事件では、たったの5000万円の罰金で済んでいる。軽すぎる罰金としか言いようがない。企業にとっては、このくらいはすぐ払える金額だ。

そもそも企業犯罪とは、起こりうるものとして刑罰を企業存続を危うくするほどに重くすべきだ。ところが日本の場合は、行政の指導が行き届いているという前提で甘い。このように、企業が重大事件を繰り返しながら存続していること自体に、経済産業省の監督責任があるとみるべきだろう。談合もしかりだが、監督が行き届かないのだから、懲罰的罰金ははるかに重いものにしなければなくならない。

以下の石原産業の話も、空虚に聞こえてくる。
「関係者にご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわびする。今後の捜査に誠実かつ真摯に対応する。」

官僚支配がじわじわ進んでいる!

2008-06-02 09:41:34 | Weblog
小泉政権のときに、官僚支配から大きく抜けてきた印象があったが、ここに来て見えにくいながらもその勢力は盛り返してきている。それに拍車をかけているのが、旧体制維持の政治家勢力だ。いまや、改革派といわれる政治家は大変残念だが、影を潜めた。評論家も、旧体制派擁護のグループが前に出てきている。怖いのは、これら政治家は、自分たちが改革派政治家だと自認していることだ。

政治家への官僚の事情説明、法案立案などの過程で、洗脳教育がいきわたり自然と感化される仕組みができている。福田政権になりそれは特に政権運営の欠かせない機能にもなっており、いまや昔の政府に戻った感がある。

現在の政治は、英語ではTurmoil、すなわち停滞感が強いという状況であり、これが与える影響は、まさにボディブローのようにじわじわ効いてくる。そこに流れている官僚への傾斜は官僚にとってまたとない状況であり、国民にとっては注視し、総選挙で、賢明な判断をする大事な判定要因となるであろう。

スティール・パートナーズの行く先は...

2008-05-30 17:21:50 | Weblog
昨日は、スティール・パートナーズが久々に新聞をにぎわせた。アデランスの筆頭株主として約29%を握っているが、今回の株主総会で、会社が提案する取締役が、社外取締役を除き否決されたということだ。いよいよ日本の株主資本主義も正常化するのではないかとの期待感から、今日(30日)は上がったともいえよう。

ただ、スティール・パートナーズの行動パターンがやや変わってきている。ブルドックソースでの訴訟合戦に懲りたのか、これまでの攻撃的なスタンスを控え、自社株買いや増配を求める提言書を送るなどおとなしい動きになっている。

一方、スティールについては、本日気になる記事が出ている。すなわち、12.96%を保有する中北製作所株を、オーナー社長の娘婿に売却したというものだ。株取得のコストが17億円で、売却額が30億円、多額の利益を得た。要は、儲かることが最大の眼目で、それまでの行動は、如何に株価をそのために上げるかということ、それがすべてということだ。

どうもこのパターンは、たちが悪く飲み込みにくい。安易な経営サイドの買い取りが横行しかねないということと、大量取得した株がこのように経営サイドが引き取ってくれるという、いわばモラルハザードが懸念されるのだ。言葉は悪いが、大量取得して経営陣に刃をちらつかせれば買い取ってくれるという思惑が、大量取得側に出てくる可能性がある。

この二つの記事を見ていると、スティールは、徐々に幕を引き、撤退していく可能性も否めない。一般株主は、スティールが持つ株には近づかないほうが得策だろう。