紫雲

紫雲
　　　　　　金澤ひろあき
　正月三日は良い天気でしたが、家でゆっくり。故来空さんが編集した『碧梧桐全集』を読んでいました。
　関西では一月三日を「元三忌」と呼んでいます。天台宗のある高僧が一月三日に亡くなったので、「元三大師」と呼ぶそうです。ツノを生やした「ツノ大師」でも知られています。
　こういう高僧が亡くなる時は、西方浄土に往生するし、空には美しい紫色の雲が出るらしい。そんなことを思って、夕焼け空を見ると、なんと紫色の雲だ出ているではありませんか。
　夕焼けが光の加減かなんかで雲を紫色に染めているようです。
「五色の雲」もあるようですが、これは写真で見ただけ。いつか実物を見てみたいです。
　　元三忌紫色の雲出づる　　　　　ひろあき