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京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

大和絵の雨

2025-08-20 08:38:09 | 俳句
大和絵の雨
          金澤ひろあき
 久しぶりに、嵯峨嵐山文華館へ行く。「万博日本画繚乱」というテーマで、パリ万博等に出品した日本画家の作品を展示している。
 大橋翠石の「悲憤」、迫力ある。子供の虎を鷲がさらうのを左雙。怒り狂って追う虎の親を右雙に。
 竹内栖鳳の「春郊放牛図」は、牛の匂いがして来そうな、牛のアップが右雙。左雙は牛達の遠景。そして小さな雀達が描かれる。生を包む天地を感じる。
 時を忘れて見てしまう。帰りは渡月橋あたりで雨模様。
  傘の花咲かす夕立渡月橋 ひろあき
  異邦人大和絵の雨濡れにこよ


俳句の日

2025-08-19 09:40:59 | 俳句
俳句の日バイクの日と重なれり   金澤ひろあき
※今日8月19日は、「俳句の日」。坪内稔典氏が提唱したそうです。バイク好きな知人は「バイクの日」だと言って、ツーリングに出かけました。共に「819」のごろ合わせ。写真は近鉄壺阪山駅近くの土佐街道。

大津石山寺 千日会

2025-08-19 07:57:50 | 俳句
大津石山寺 千日会
石山の石も灼け入る蝉の声 金澤ひろあき
風鈴の音を石山の馳走とする 
※2025年8月9日(土)。この日お詣りすれば、1000日お詣りしたのと同じ功徳があると言う。今年も行けました。感謝です。

星の鎮魂歌

2025-08-18 11:27:38 | 俳句
星の鎮魂歌
          金澤ひろあき
  少年に戻る初めて降りる駅 ひろあき
 キトラ古墳を見るため、近鉄壷阪山駅へ。壷阪山は、初めて降りる。
 駅を出てまっすぐ東へ行くと土佐街道。江戸の頃の面影がある道。そこを通り、小嶋寺に寄る。
 小嶋寺は、二十代前半に、大先輩と訪れた。あの頃は、キトラ古墳の壁画はまだ発見されていなかった。
 この後、キトラ古墳へ。坂道になる。
 昨夜来の雨が上がり、芝生に覆われた形のよい円墳が美しい。
 隣接する四神の館で、天井壁画の星座図の実物を見る。(実物は期間を決めて公開している。予約が必要。)
 貸してくれたオペラグラスで見ると、赤い円や金で表される星がくっきりと見えた。中国の天文図だという。
 中央の円の中に、北斗や北極星、文昌星等が描かれる。天帝の居所だそうな。二十八宿の星座も丁寧に描かれている。
 この星座図は、古墳の被葬者の真上に位置する。
  千三百年の眠り星座図の下  ひろあき
  魂を星の鎮魂歌で包む
 これは天井の石に漆喰を塗り、その上に描いている。保存のために、剥ぎ取ったものを見せている。
 本物を見終わった後、四神の館で、レプリカでそっくり再現している石室の四神と十二支像、天文図を見る。
  星と四神で飾る死を覗く ひろあき
 四神の思想は飛鳥で終わらず、平安京や江戸の町作りにまで引き継がれていった。四神の画、これからも見て行きたい。
  守護神を四方に都永遠なれと ひろあき

老舗の愛宕様

2025-08-18 09:05:36 | 俳句
老舗の愛宕様
              金澤ひろあき
 就職希望の生徒と一緒に、寺町通りにある老舗の職場見学へ。
 百五十年以上続くすき焼きのお店。看板は京都府二代目槙村知事の直筆だそうな。芸能などの有名人も利用するらしい。祇園祭の頃は、多いようだ。
 ランチ7000円。私ら庶民はひいてしまうな。
 社長さんの好みで、茶室や茶道具がある。愛宕山の神様をお祀りする当番とかで、ご神体があるのには驚いた。火を司る神様なので、料理と縁が深いのかも。
  秋立つや老舗に祀る愛宕様 ひろあき
※写真は愛宕山の実物。