小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

【雪害】声をかけあって乗り切ろう

2006年01月27日 07時40分52秒 | 小千谷(新潟)
ここしばらくはひと晩に降る量としては落ち着いています。
朝いちで雪かきすれば一日中放置してても暮らしていけるし気分的にも楽。
それでもおじいさんたちは朝から屋根にのぼっていたりして毎日毎日何かしら雪のお守りは続いています。
まさに天候と時間との駆け引きというところでしょうか。

地震と豪雪を経験してから近隣の方とよくコミュニケーションをするようになりました。
とっつきづらかった人ともちょっと距離感が縮まったようでゴミ出しするときの挨拶がすがすがしく思えます。

雪かきの手をとめて冗談を言い合うだけでもかなり気分的に楽になります。
穏やかな気持ちを保ちながらなんとかふた冬目も乗り切りたいです。

もうすっかり全国ニュースではとりあげられなくなってしまいましたが、毎日のように雪下ろしで転落して亡くなったり大怪我をする方が後を絶ちません。

ライブドアと耐震偽装のニュースを冷ややかにながめながら、「新潟はもうすっかり落ち着いた」と思われがちな雪との闘いがまだまだ続いていることを忘れないでもらいたいのです。


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6 コメント

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実際の当事者 (toy)
2006-01-27 20:11:03
ここのところ何回か県庁所在地に赴くことが

あって、実際、今日も行ってきたのですが、

月曜日には歩道が圧雪状態だったのが

今日は雪は空から舞っているだけ、でした。

雪が積もった痕跡なんて、これっぽちもありません。



新潟に住んでいても、県人の多くは雪のほんとうの

困難さなんか知らないのだろうなぁと思うのでした。
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^^ (おぢやのおやぢママ)
2006-01-27 22:29:02
■toyさん

同じ新潟でも豪雪地以外の人びとは雪といってもあまりピンとこないようですね。

血税を豪雪地のためだけに使うのか、というような冷ややかな目で見られているような、なんとも肩身の狭い気持ちになることも多々あります。



もどかしい思いもこうしてブログを通じて世界中に発信できるようになりました。

すばらしいことですね。



小さなことでもストレートに気持ちを出して伝えていきませんか?

きっと見てくれてる人がいますよ♪
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Unknown (すのぱと隊長)
2006-01-28 00:18:37
数字を使って解説。新潟県には250万人が住んでいます。その43%の人が住む地域で、雪にかかわる事故の97%が起こっています。つまり、「新潟は大雪で大変ですね」と話しかけられても、新潟県人の57%は、「えっ、そんなことないですよ」と答えるはず。



その中に、当然新潟市も入ります。県庁にいる方が豪雪の大変さを理解できないのも、無理もないのです(停電のときはあの辺りが大変でしたが)。
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県庁にいる方が豪雪の大変さを理解できない (OOfuchi)
2006-01-28 00:47:08
昨年 新潟の県社協での話ですが



ボランティア保険では屋根の上から落ちた場合は保険は出ませんと事でした。



私が皮肉って屋根の上に落ちたらどうなりますかと訊ねましたが今もって返事はありません。



向こうに居る人には理解できないことでしょう

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豪雪地帯 (hirarin)
2006-01-28 04:33:06
「豪雪地帯によく住んでいられるね」と言われます。

私から言わせれば、「雪がないなんてつまんないじゃん」というところですが、全国的には我々豪雪地帯の住民は変わった人間に思われがちですよね。



実際に住んでみれば、いいところもわかると思うのですがね。



新潟県の中でも温度差があるのは、少し悲しいことです。
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雪国 (おぢやのおやぢママ)
2006-01-28 21:44:47
■すのぱと隊長さん

雪知らずだった私が言うのも何ですが、雪を知らない人に雪の大変さを伝えることのなんとももどかしいこと!

だから「雪大変でしょ」と言われても、「大変だけど痩せないんだよね(^_^;)」などと適当に交わしていました。



でも、去年の豪雪を体験して、「この冬起こったことは雪を知らない人にも知っていてもらいたい!」と強く思うようになりました。

雪の大変さをわかってもらうことが困難だからこそ、どんなことが大変だったのか、何を思いながら暮らしていたのか、それをできる範囲で伝えていけたら、と思っています。



これからもご指導ご助言お願い申し上げます。



■OOfuchiさん

どうもステレオタイプ的なモノの考え方が住民へさしのべるべき救済を阻んでいるようにしか思えてなりません。

そして越後人独特の「我慢」「あきらめ」につながり悪循環になっているようです。



既存の法に基づくのではなく、今起きていることに対する対応をしていただきたいですね。

38豪雪のときより高齢者の比率は高くなっており、業者不足もまったく解消されていないのですから。



■hirarinさん

耳が痛い|(-_-)|



私も新婚当時は「毎日知らない人と雪かきなんかできないよ!!」

と夫の前で泣いていたヤツです。

それも今や なつかしい思い出(^_^;)



結婚10年めにしてやっとわかってきたかな。

震災のおかげ 豪雪のおかげで

忘れていた大切なことをたくさん思い出すことができました。



住まないとわからないのかもしれませんね。
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