今日のNHKのラジオ深夜便で、戦後の童謡が紹介された。約50分間、次から次へと昔懐かしい曲が流され、どれもこれもが記憶の中にあり、また、どれもこれも平和ややさしさにあふれていた。こんな優しい曲に囲まれて私は育ったのかと改めて思った。
今週月曜日のドイツ語教室、日本の良いところは何かと話題になった。水道水が飲めること、トイレが整備されていて困らないこと、チップがいらないこと等が話題に上った。ドイツ語の先生は、電車の乗ったとき、荷物を網棚に上げて、眠り呆けていることがドイツでは考えられないことだという。確かに、網棚に置き忘れて下車してしまい、後で気づいて、忘れ物の窓口に相談すると、忘れ物として届けられ、保管されていることが多い。ドイツ人の先生から見たら、日本はまさに天国のように映ったことだろう。
教室の中で、日本人はなぜそうなのかと質問され、みんな言葉に窮した。日本人にとって、これはまさに当たり前のこと、別に特別のこととは考えたことがないから、理由を聞かれても本当に困る。でも、今日のラジオ深夜便の童謡を聞いていて、やっぱりこれなんだ。こんな幸せいっぱい、やさしさ一杯の童謡に囲まれて育った私たちには、人の物に手を出し、自分の物にしてしまおうなんて発想は生まれて来ない、外国人から「日本人は甘い、甘すぎる。」と評されることがあるが、「甘くて結構だ!何が悪い!」と大きな声で叫びましょうよ!