今日のニュースを見ていて、コロナの急激な感染拡大を評して、自然災害に匹敵する緊急事態という表現をする放送局があったが、これは大きな間違いだ。これは、政府の無策に起因するものであり、「自然災害」と対比して表現すると、あたかも責任はないと言わんばかりだ。これには断固反対の意思表示をしたい。
コロナ感染が始まって、一年半以上経過しているにも関わらず、陣頭指揮にあたるべき保健所の人員確保や保健所予算は進んでいないし、変異型ウイルスの国内への流入を防ぐ対策がとれていなかったことが大きな要因として挙げられる。ワクチン接種についても、準備不足や不手際が目立つ。いったい政府は何をしていたのだろうか?ここ数年、防衛予算を膨張させる一方で、保健行政をおろそかにして、防疫体制の脆弱化を招いた結果が、現在のコロナ禍に現れているのだろうと思う。
自然災害と対比して、自らの命を自ら守る、そんな時期に来ていると、全く無責任な表現もなされているが、これにも怒りを覚える。有効な対策を立てられないのならば、「無策、無能」を恥じて、政権から退くべきだろうと思う。