昨日、新型コロナウイルス感染で、専門家会議が緊急事態解除の条件として挙げた要件は、①医療供給体制、②保健所の体制、③PCR検査体制の三つだった。これらは、新型コロナウイルス感染の問題が生じた当初から指摘されたことではなかったのか?横浜にクルーズ船が着岸し、新型コロナウイルス感染患者が出るようになった時に、既に分かっていたことだろう。あれからもう4か月が経過しているのに、政府はこれらに対して具体的にどのような対策を講じたのか?国民に対しては、外出自粛等々を要請して、我慢しろ我慢しろというばかりだ。保健所の職員を何人増員したのか?医療体制の強化に向けてどんな対策を講じたのか?PCR検査の能力向上に向けて、具体的にどんな対策を講じたのか?どれも、明らかにされていない。 そもそも新型インフルエンザやエボラ出血熱、サーズといった感染症が問題となり、感染予防の必要性が問題となり、新型インフルエンザ等に対応するために、法律は作った。しかし、その一方で、保健所を減らし、職員も減らし続けてきている。私の住む八王子市では、税務署は移転して立派な建物ができて、仕事を始めている。しかし、保健所は、ボロボロの状態、外から見ると、まるで廃墟じゃないかと思う程だ。これはまさに政府が国民の命や健康を守ることに如何に消極的であったか、軽視してきたかを如実に物語っていると思う。
自衛隊の予算は毎年毎年増額されてきた。日本は島国なのだ。どこかの国が海を渡って日本を攻めてくるなんて危機が迫ったとしよう。そんな国の暴挙を世界世論は許すはずはない。現在でも、日本の持つ軍事力は世界の中で10位以内の装備を供えていたと思う。自衛隊を海外にまで派遣しようとするから、余計な予算が必要になるのだ。戦争の危険よりも、地震や台風、病気といったことによって命を落とすことの方がずっと多い。安倍総理は事あるごとに、国民の命や安心安全を守ると口にするが、行っている政策は、これと全く逆行しているように思う。
今回、新型コロナウイルスが問題となっているが、アメリカ、ロシア、中国などでは、生物化学兵器の開発に余念がない。また、地球環境の変動によって、これから新たな病気が出て来る可能性もあるのだ。これらにきちんと対処して行けるような体制を作って行くこと、これが、国民の命や安心安全を大切にし、「日本の防衛」に繋がると思うのだが、いかがでしょうか?
新型コロナウイルスが安倍総理に味方していますね。だって、新型コロナウイルスがなかったら、公文書廃棄問題や検事定年延長問題、桜を見る会の問題等々で、国会周辺にはデモ隊が毎日毎日押し寄せて、今頃は騒然となっていたことでしょう!今回の新型コロナウイルスでは「三密」を避ける必要があるため、デモ隊が押し寄せる心配が全くない。安倍総理も「安心安全」で良かったですね!