東京での感染者が昨日一桁台に減った。これからも、感染の再燃や小規模のクラスター感染は繰り返されるだろうが、これで、新型コロナウイルス感染もようやくひと段落を迎えたようだ。
今回の新型コロナウイルス禍によって、世界中の人の行動は大きく変わった。そして、生活習慣や過ごし方にも、急激な変化が訪れた。このコロナ以前の活況が再び訪れることを望む人々も多いことだろう。しかし、いったん変わってしまったものは、元に戻ることはないだろう。不意に以前のような行動パターンに戻った途端、新型コロナウイルスのクラスター感染が起きて、また、「自粛」が求められることになる。また、同じことを繰り返すことへの不安が常につきまとう。
今回のコロナ禍で、大打撃を受けた観光産業についても、同様で、コロナ禍以前の観光バブルが再び膨らむことは期待できない。来年、東京オリンピックに期待する人も多いだろうが、後1年で、世界中での感染が収束することはできるのだろうか?そうなれば良いとは思うが、期待薄だ。
観光地に行けば、様々な人種が闊歩し、多種多様な言語が飛び交う。日本語を話している人を見ると、ホットするような感じだった。また、ホテルの前には、観光バスが横付けされ、中国や韓国、東南アジアの集団が大勢押しかけて来ていた。こんな観光バブルはもう弾けて飛んで行ってしまったのだ。
観光産業について言えば、ターゲットを外国に求めるのではなく、また、首都圏の住民に求めるのでもなく、もう一度、地元の人たちに目を向けなおし、地元の人が楽しめること企画を立てていき、一方、その地域に住む人も、遠くへ行くこと、知らない世界を見ようとするのではなく、目を地元地域に向け、地元の良さを再発見し、満喫することを考えていった方が良いのではないだろうか?