妻の髪を切ってから、午後にジムに行ったら、テニス仲間がいたので、美容師に来てもらった話をした。彼は、両親の介護をしていて、美容師を呼んだことがあったという。彼が言うには、「とても下手糞で、見ていられなかった。おまけに、要介護４以上は５００円なのに、要介護３だったので、５０００円も取られてしまった。その後は、自分で鋏を握って切ることにした。」と話していた。
介護保険から出るから、表立って文句を言わないのを良いことに、技術が未熟な人がその利権に群がって、甘い汁を吸っているという現実があるようだ。
今日来てくれた美容師は、掛かりつけで、仕事は丁寧で、上手だった。出張旅費も取らなかったし、まあ、５０００円というのは格安だと思えて来た。
いつもの美容室の美容師が出張してくれ、妻は、三か月ぶりに髪を切って、すっきりした。これで少しは気分が良いらしい。２０年以上通い続けた美容室なので、手慣れたもので、ぱちぱちと鋏を動かし、あっという間に終わった。
これまではカラーリングを含めて１２０００円だったが、妻が自分のカードを使って支払っていたので、私の腹は全然痛まなかったが、今回は、現金払いで、カットだけなので約５０００円の出費で済んだが、これが毎月となると、私の財布には影響が結構大きい。私はちょっとしょげていいる。何とか妻の負担になるように妻と交渉せねば、私の財布の赤字がどんどん膨らんでしまう。
これまではカラーリングも毎回していたが、シャンプーができないため、それはできないようだ。でも、まあ、仕方ない。そこは妻に我慢してもらう他はないだろう。
昨日、妻の主治医が来たので、私の症状を話したら、レビー小体型認知症である可能性が高いという話で、来てくれれば、診察に便宜を図るということだった。私の予想通りだった。ただし、病気の進行はそれ程早いものではなく、急を要するというほどではないらしい。まあ、これでひとまず気持ちが楽になった。
私が一番の心配していたのは、病気の進行が早く、妻の介護ができなくなって、子供たちにその影響が及ぶことだったので、進行が遅ければ、そういう心配は薄れるわけだ。主治医に、私が「認知症の進行が早く介護できなくなることが心配だ。」と話すと、主治医は、「奥さんの方が先に逝く。」とはっきりと断言していた。ともかく、早いうちにちゃんと検査しておいた方が良さそうだが、診察のために病院へ出向くことが現状ではなかなか難しいのが実情だ。
主治医は、このことは妻のケアマネにも話をしておくと話していたので、ケアマネの方で、私が診察に行ける時間帯を確保できるように動いてくれるかも知れない。
まあ、症状が出て、不安でたまらないとか、生活に大きく支障が出ているとかいった具体的な問題が出てきているわけではないので、しばらく様子を見ることにしようと思う。
