農水省がスーパー等への買い物に不自由している高齢者の数を推定して発表した。より広い家を求めて、自家用車の利用を前提に郊外に住宅を購入し、高齢になって運転が難しくなった等で、買い物に不自由しているようだ。これは大変な問題だと思う。食料品の買い出し等、日常的な行動だけに、問題は深刻だ。
近所でも、買い物となると、結構な荷物になる。私は、近くのスーパーマーケットへ買い物行くと、どうしても、スーパーの買い物袋、1,2個持って帰って来ることになる。まあ、歩いて5,6分の距離だが、それでも、結構な重さの物を持って移動となると、結構な負担になる。これをバスを乗り継いでとか、20分とか歩く、それが毎日の日課だったらと考えると、うんざりしてくる。
自家用車を持っていることを前提にして住宅を求めた場合は、その距離も、もっと長く、坂があったりもする。若い時には、高台で見晴らしが良いと喜んで買い求めたものだろうに、歳を取ったら難儀な坂ということになる。バス等の公共交通機関も整備されていないところも多いだろう。歳を取るごとに、その苦労は増してくることを考えると、早く何とかしたいものだ。
買い物弱者がいるのは田舎ばかりかと思うと、そうでもない。駅に近いところは土地が高く、駐車場を確保するのが大変と、大型スーパーマーケットが郊外に店舗を移し、駅に近いところはシャッター通りになっているところも多い。買い物弱者はそういった駅近にも存在するということを忘れてはならない。こう考えてみると、都市計画そのものを見直す時期に来ているのではないかと思うし、住み替え政策を積極的に考えてみる時期が来ているのではないかと思うのだが、どんなもんでしょうか??