私が圧力鍋を使い始めて何年経っただろうか?初めて就職し、一人で生活するようになって、購入したのが始めてだった。最初は、小豆を煮ようとしたのだが、まだ、小豆を水に浸しておいて柔らかくすることや、アク抜きをする必要があることも知らずに、ただ、圧力鍋で煮たもので、食べられるような代物ではなかった。その後、結婚して、料理をすることがあまりなくなったため、圧力鍋で料理することはあまりなかった。
単身赴任となり、自分で料理するようになって、圧力鍋を見ると、欲しいと思い、しばらく悩んだ(半年くらい)。当時(今もあまり変わらないのだが)は、毎月月のやりくりで、金に余裕がなく、簡単に買うことはできなかったわけだ。ホームセンターで、安い圧力鍋を見つけて購入。その店には大小の圧力鍋が置いてあったが、単身生活なので、小さい方を選択、以後、その圧力鍋を今も使い続けている。
小さいので、パスタを茹でたり、うどんを茹でたり、ほうれん草を茹でたりと圧力を掛ける料理をするときでなくても、日常的に使用している。圧力鍋の利点は何と言っても、料理の時間を短縮できること、固い安い肉でも柔らかくできるし、魚など骨まで食べられるようにすることができる。
午後4時に、妻を風呂に入れ、それから夕飯の買い物、調理をすることになるのだが、何しろ、ぎりぎりまでメニューが決まらない。買い物終わって帰ってくると、ほぼ6時だ。7時までに作り終えなくてはならないので、例えば、カレーなどは時間不足に陥り、具材が柔らかくなっていなかったり、カレーの味が染み込まないといったが起こってしまう。しかし、圧力鍋を使うと、具材を15分加圧調理、10分蒸らし、カレー粉を入れて10分馴染ませる。これで完成となるため、充分食事の時刻に間に合うことになる。また、いわしなどは骨まで食べられるように調理できるので、非常に重宝している。今では手放せない我が家の調理器具となっている。
圧力鍋を選ぶときのポイントは、圧力鍋としてではなく、圧力かけずに、他の料理を作るときにも手軽に使えるものが良いと思う。なぜかと言うと、仮に、幾ら性能が良い圧力鍋でも、仕舞い込んであるものを持ち出して料理するのは面倒なことだ、結局、徐々に使わなくなってしまうのがおちだからだ。