このブログでミュージカル映画を取り上げるのは初めてですね。
嫌いじゃないんですが、確かに観ている数は少ないです。
「サウンド・オブ・ミュージック」とか「雨に唄えば」「シェルブールの雨傘」…。なんだか、古いタイトルしか思い浮かばないですね(笑)
そんな私が久々に観たミュージカル映画が、この「ドリームガールズ」。とても満足感のある映画でした。
1962年デトロイト。
エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)のコーラストリオ〝ドリーメッツ〟は、歌で成功することを夢見て、毎夜オーディションに出場していた。
そんな彼女たちに、カーティスという男(ジェイミー・フォックス)が目を付ける。
彼の働きで、ドリーメッツは人気スター・ジミー(エディ・マーフィ)のバックコーラスを務めることに。
そして満を持して、カーティスをプロデューサーに、〝ザ・ドリームズ〟としてデビュー。
エフィーの兄C.C.(キース・ロビンソン)の作る曲で次々にヒットを飛ばし、トップスターの仲間入りを果たす。
が、戦略上の意見の違いで、メンバー間に亀裂が生じる…。
(130分)
音楽、とくにエフィーの歌に圧倒されました。
ミュージカルですから、ストーリーのほうにはあまり深みのあるものを期待していなかったんですが、そちらも共感できる内容でした。
ありがちな栄光と挫折の物語なのですが、登場人物の心情が良く表現されており、説得力がありました。
それもたぶん、音楽のパワーに因るところが大きいのだと思いますが。
どんな華やかな世界でも、それがビジネスである以上、自分の思い通りにばかりは行きません。
ニーズに合わせるため、ある程度の我慢も仕方がないでしょう。
けれど、なぜ自分がこの道を選んだのかは見失いたくない。自分には、表現したいこと、伝えたいたいことがある。
それを押し殺してしまっては、自分の存在そのものの意味がなくなってしまう。
そんなエフィーの気持ちがとてもよくわかります。
ただ、それをああいう態度で示してしまっては、わがままにしか見えませんが。
メンバーから離れたエフィーは挫折しますが、それでも自分らしくあることを辞めようとしません。
華やかではないけれど自分らしくあり続けようとします。
一方、カーティスとザ・ドリームズはスター街道を突き進みます。
がその中で、皆、自分らしさを失っていきます。
カーティスの、損得だけの価値観にもとづく強引な戦略。
メンバーらは、掴んだ成功を手放さないためには、心ならずもそれに合わせていくしかありません。
しかし…、
この成功というものは、もはや、かつて心に思い描いた理想(ドリーム)とは懸け離れたものになっています。
時代から取り残され死んでいくジミー。
やりたい仕事をやらせてもらえないディーナ。
エフィーのために作った曲をパクられるC.C.。
やがてカーティスの悪事がばれ、今まで積み上げたものは一瞬に失われます。
ザ・ドリームズの解散。
けれど、すべてが失われていく中で、大切なものがひとつ再生します。
エフィー、ローレル、ディーナの和解。
彼女たちの友情だけは、カーティスの戦略に屈してはいなかったのです。
これがミュージカルでなくシリアスなドラマなら、ちょっと納得しきれないラストでした。
何も知らなかったというだけで、ディーナらになんのお咎めも無しで良いものか。
知らないこと自体、非があると思うんですが。
でも、ミュージカルなんだからそんな堅いことを言うのは止めます。
大いに楽しませてもらったのだから♪
嫌いじゃないんですが、確かに観ている数は少ないです。
「サウンド・オブ・ミュージック」とか「雨に唄えば」「シェルブールの雨傘」…。なんだか、古いタイトルしか思い浮かばないですね(笑)
そんな私が久々に観たミュージカル映画が、この「ドリームガールズ」。とても満足感のある映画でした。
1962年デトロイト。
エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)のコーラストリオ〝ドリーメッツ〟は、歌で成功することを夢見て、毎夜オーディションに出場していた。
そんな彼女たちに、カーティスという男(ジェイミー・フォックス)が目を付ける。
彼の働きで、ドリーメッツは人気スター・ジミー(エディ・マーフィ)のバックコーラスを務めることに。
そして満を持して、カーティスをプロデューサーに、〝ザ・ドリームズ〟としてデビュー。
エフィーの兄C.C.(キース・ロビンソン)の作る曲で次々にヒットを飛ばし、トップスターの仲間入りを果たす。
が、戦略上の意見の違いで、メンバー間に亀裂が生じる…。
(130分)
音楽、とくにエフィーの歌に圧倒されました。
ミュージカルですから、ストーリーのほうにはあまり深みのあるものを期待していなかったんですが、そちらも共感できる内容でした。
ありがちな栄光と挫折の物語なのですが、登場人物の心情が良く表現されており、説得力がありました。
それもたぶん、音楽のパワーに因るところが大きいのだと思いますが。
どんな華やかな世界でも、それがビジネスである以上、自分の思い通りにばかりは行きません。
ニーズに合わせるため、ある程度の我慢も仕方がないでしょう。
けれど、なぜ自分がこの道を選んだのかは見失いたくない。自分には、表現したいこと、伝えたいたいことがある。
それを押し殺してしまっては、自分の存在そのものの意味がなくなってしまう。
そんなエフィーの気持ちがとてもよくわかります。
ただ、それをああいう態度で示してしまっては、わがままにしか見えませんが。
メンバーから離れたエフィーは挫折しますが、それでも自分らしくあることを辞めようとしません。
華やかではないけれど自分らしくあり続けようとします。
一方、カーティスとザ・ドリームズはスター街道を突き進みます。
がその中で、皆、自分らしさを失っていきます。
カーティスの、損得だけの価値観にもとづく強引な戦略。
メンバーらは、掴んだ成功を手放さないためには、心ならずもそれに合わせていくしかありません。
しかし…、
この成功というものは、もはや、かつて心に思い描いた理想(ドリーム)とは懸け離れたものになっています。
時代から取り残され死んでいくジミー。
やりたい仕事をやらせてもらえないディーナ。
エフィーのために作った曲をパクられるC.C.。
やがてカーティスの悪事がばれ、今まで積み上げたものは一瞬に失われます。
ザ・ドリームズの解散。
けれど、すべてが失われていく中で、大切なものがひとつ再生します。
エフィー、ローレル、ディーナの和解。
彼女たちの友情だけは、カーティスの戦略に屈してはいなかったのです。
これがミュージカルでなくシリアスなドラマなら、ちょっと納得しきれないラストでした。
何も知らなかったというだけで、ディーナらになんのお咎めも無しで良いものか。
知らないこと自体、非があると思うんですが。
でも、ミュージカルなんだからそんな堅いことを言うのは止めます。
大いに楽しませてもらったのだから♪
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そして、歌われている歌詞の内容にも説得力がありました。
カーティスの夢も、最初はきっと純粋なものだったと思います。
それが富や権力と引き換えに、人の心を見失っていったんでしょうね。
そして演技力にも。
彼女はこの作品がスクリーンデビューらしいですが、凄く存在感がありましたね。
今後の活躍も楽しみです。
そしてショウビスの厳しさも・・・でも、そうなんです、「あなたは本当の私を見ていない」とディーナは歌いますが、心の中にあるものをカーティスは見ていなかったんでしょうね・・・。誰の心も。
エフィの歌声は凄かったですね~
あの声量で歌い上げられると
あんな歌詞なのに感動しちゃうのね。
なんて思ってました(^^;
音楽ってスゴイです♪