それまで日本国内でも知名度の低かった菊地凛子が、アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたことで、一躍話題作となった作品「バベル」。
しかし、そういう話題性を差し引いた時の、本当の評価はいったい如何なものか?
正直言って、そんな冷めた気持ちで観に行ったのですが、まったくの取り越し苦労でした。
最近観た洋画の中では、群を抜いています。 . . . 本文を読む
『大いなる力には、大いなる責任が伴う』
「スパイダーマン」第1作で、ベン伯父さんがピーターに残した言葉です。
この言葉の重さを反芻し続けることが、このシリーズに一貫性とクオリティの高さを持たせ続けている理由でしょう。
そして我々観客も、自らにそれを問い続けるのです。 . . . 本文を読む
とても丁寧に誠実に作られた、味わいの深い映画に出会えたこと。そのことに感謝します。
原作は第3回本屋大賞を受賞し、すでに単発ドラマ、連続ドラマにもなっているリリー・フランキーさんのベストセラーですが、私は今までそれらに触れたことがありませんでした。
それも良かったのかもしれません。この映画は私の心に、とても浸透性の良いものでした。 . . . 本文を読む