やがて子は成長し、母の願いとは違う方へと歩んでいってしまうこともある。
その時の母の気持ち。
母が子に言えるのはただ「しっかり生きて!」の言葉だけ。
でもそこにどれほどの想いが込められているか。
母の子として、私もあらためてその言葉と想いをしっかりと受け止めたいと思いました。 . . . 本文を読む
四十九日(しじゅうくにち)と言うのは、まだこの世に残っていた死者の魂が、いよいよあの世へ旅立つ日。
そして、レシピという言葉には、料理の作り方のほかに処方箋という意味があるんだそうです。
伊吹有喜さんの原作を私は未読ですが、ファンタジー色が濃いらしいですね。
映像化された作品は、その原作よりファンタジー色は薄まり、現実味のある話になっているようです。
が、ドラマ版・映画版とも展開がほぼ同じであることから察するに、原作の基本的な部分は踏襲しているのでしょう。 . . . 本文を読む
とにかく、好き勝手にやりたい放題やってる超おバカ映画です。
でも、出演者の誰もがとても真剣で生き生きとして見えます。
主要キャストの國村隼さん、二階堂ふみさん、堤真一さん、星野源さん、友近さん、原菜乃華ちゃんらはもとより、チョイ役や端役の人までとても存在感がありました。
そしてなんと言っても、特筆すべきは長谷川博己さんですね。
あの異常なハイテンションは凄いです。もう今年度の男優賞は総ナメでしょう。 . . . 本文を読む
容易には取り返しの付かない、赦されないことだけれど、
それでも、悔い改めた自分の全てをかけて償うことで、いつか、少しでも何か取り戻せる日が来るのかもしれない。
そんなかすかな希望を、この映画は原作よりも少しだけ強く信じさせてくれている気がします。 . . . 本文を読む
ほとんどの人が、今回は辛口の感想を述べているようです。
たしかに、伊坂作品のような意外性のある展開や爽快感を期待すると肩透かしを食らうでしょう。
でも、少数派だと思いますが、私はこの作品が大好きな一人です。 . . . 本文を読む
ただ先を急ぐのではなく、自分の歩みがどこへ向かっているのか、何か大切なものを踏みつぶしていないか、それを一歩、一歩、確認しながら歩くんだ。
それが過去の過ちから学ぶということだし、それをしなければまた新たな過ちを引き起こすことは明白なのだから。 . . . 本文を読む
この映画、震災後の仙台の〝復興の後押し〟の意味も込めて製作されたようですが、確かにそれに相応しい作品だと思います。
と言うよりも、まず私の気持ちが後押しされました。
ガンバレ!というのではなくて、
本来の道から逸れたとしても、それはそれで悪くない。
思いがけないことは悪いことばかりじゃない。
いろんな人が助けてくれるし、自分も誰かの力になれる。
だから、どう転んだって大丈夫!
そんなメッセージが、すがすがしく、そして確かな手応えとなって伝わってきます。 . . . 本文を読む
難を言えば、この邦題「幸せへのキセキ」はまったくセンスが無いですが、これはオリジナルには責任がないので目を瞑ってください。
邦題から受ける印象よりも、はるかに丁寧に細やかに、そして心優しく描かれた人間賛歌です。 . . . 本文を読む
人間以外の存在と環境を分かち合って、自分以外の誰かと喜び哀しみを分かち合って。
子供たちはどんなことがあっても今を、未来を生きる。哀しみも苦しみも抱えてなお生きるだけの価値が、そこにはきっとある。
大人はそれをちゃんと実感させてやらなければいけない。
実感できるだけの環境を、生きる甲斐を、大人はちゃんと守っていく義務と責任があるんだ。 . . . 本文を読む
脚本も演出も主演の井上真央さんも良かったですが、なんと言っても永作博美さんのあの演技があったからこそ、これだけ高く評価されてるのでしょう。
あの別れのシーンの悲痛さは、観ていて堪らない気持ちにさせられました。 . . . 本文を読む
突然の悲劇に見舞われたあと、残された者はどう生きるのか。
何を拠り所にして、どう克服していくのか。
受け入れがたい事実を受け入れるために、どんなプロセスが必要か。
そういったことを、1人の少年の行動を追うことで解き明かしてみようとするのが、この映画の意図です。 . . . 本文を読む
久しぶりに映画のことを書きます。
で、何気なく左のカテゴリーのところを見てみたら、この投稿がちょうど100本目の映画レビューになるんですね。
その節目に、この作品「ALWAYS 三丁目の夕日'64」が巡って来たことをとても嬉しく思います。 . . . 本文を読む
いろんな意味で凄い映画でしたね。
これほど衝撃を受け、なおかつ作品としての満足度も高いものに出会えたのは久しぶりでした。
ある程度いろんな作品を観て来ると、もう大抵のことには慣れてしまい、滅多なことでは衝撃を受けないものですが、これは、そういう壁を久しぶりに突き破ってくれました。 . . . 本文を読む