明日へのヒント by シキシマ博士

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「ウルトラマンマックス第22話」 爽やかな朝に実相寺昭雄

2005年11月29日 01時15分47秒 | 明日のためのドラマ
先日、土曜の朝の「ウルトラマンマックス
毎週ではないけれど、ちょくちょく観ています。
基本的に1話完結エピソードのシリーズですから、環境問題を扱ったり、青春ドラマ風だったり、おちゃらけた話だったり多種多様で楽しめます。
しかもレギュラー出演者として、初代ウルトラマン黒部進さん(ハヤタ隊員)と、ウルトラQおよび初代ウルトラマンの桜井浩子さんが出ています。ウルトラセブン森次晃嗣さん(モロボシダン)がゲスト出演された事もあります。
新怪獣に混ざって、エレキングゼットンと言った、初期ウルトラシリーズの人気怪獣が出て来る回もあります。
そして監督には、初期ウルトラシリーズを手掛けた人から最近の人まで多彩。
昭和36年生まれの私の世代をまともに狙い撃ちするような番組です。
それでも、今回の話には驚きました。
実相寺昭雄監督作品の登場です!

初代ウルトラマンの時から異色作ばかりを手掛けていた監督です。
なんというか…観念的な作品を撮る人です。
「怪獣とは、人間の歪んだ心の表層でもある」と言い放つ人です。
少し前の「ウルトラマンティガ」や「ウルトラマンダイナ」を手掛けた時も、子供向け娯楽作品とは思えない難解な作品で、ちょっと違和感を感じました。(と思うのは私の主観ですけど)
昨年、深夜に放送されていた「ウルトラQ dark fantasy」は、大人を対象とした番組でしたから、そこに実相寺作品が登場するのは、大歓迎、喜ばしいことでした。

ところが、今回は爽やかな1日が始まる筈の朝7時30分に、実相寺作品が登場してしまったのです。
これは一つの事件です。
せっかく目覚めたのに、また妖しい夢の中に引き戻される感じでした。

第22話:胡蝶の夢
TV番組「空想科学特撮シリーズ・ウルトラマンマックス」の脚本家(石橋蓮司)が妄想の中で、マックス(カイト隊員)と混然一体となってしまうというお話…というか…観念的で、上手く説明できません。ごめんなさい。

ワクワク感・爽快感を期待して毎週見ていた子供たちは、それとはまったく正反対のよく訳のわからん作品を見せられ、いったいどう受け止めたのでしょう。
でもきっと、こういう記憶はずっと大人になっても残っていくのでしょうね。
怖いもの、不思議なもの、得体の知れないものっていうのは、普段とは違う感性を刺激しますからね。
私の世代が、ヒーロー〝ウルトラマン〟が登場する前の(旧)ウルトラQや、怪奇大作戦を今でも大好きなのもそんな理由からなのでしょう。

よく理解できないものに触れる。
そこから新しい思考が動き始める。
そんな経験も、子供の頃には必要なのかもしれませんね。
(と、強引にまとめてしまいました)


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