支えられている技術
楽天、分散キー・バリュー型データストア「ROMA」のソースコードを公開 - ニュース:ITpro
楽天にはいつもお世話になってます。上得意様です。お買物、楽天トラベルでホテルの予約とか。そういった楽天内部で運用に使っていた技術を今回のカンファレンスで、ソースコードごと公開したのだそうです。ある意味、太っ腹。そういう企業だとは思っていなかったからなんとなく意外。かっこいいかも。
予約システムとかで大量のデータを扱うのに、通常のデータベースではなく、大量のデータを扱ったり耐障害性に強い、「分散キー・バリュー型データストア」とやらを採用したんだそうな。名前は「ROMA」。ソースが公開されているので、誰でも利用できます。って、利用するのはちと敷居が高そうだけど。たぶん従来のDBみたくSQLラッパーなんかはまだ作られていなくて、公開することで利用者が自由に自分たちに必要な部品を作って公開すること、をねらっているのでもあるのでしょう。そうすることで育ってきた技術は限りなくたくさんありますから。Linuxしかり。
研究目的程度で使ってみたいけど、私には難しくて使えないだろうなぁ。「分散キー・バリュー型データストア」についてまだ理解していないし。
絶対頼ってはいけない技術
対比して丁度いいので、遅ればせながら話題にしたいと思います。
Winnyというファイル共有ソフトについてもしあまりご存知なければ、ここを見ると5分で「なーんとなく」分かります。
ウィニーとは何ですか?:Winny問題なんでもQ&A
図を見るだけで(使い方を間違えると)危険なソフトだということが分かります。というか使い方を間違った人がほとんどだったので、これだけ大問題になったわけで、官公庁のデータを家に持ち帰り、そのPCにWinnyが入っていたがために、情報流出。なとどいう被害や、恋人とのやばい写真とかが、知らないうちに流出して世界中をコピーされまわっていたとか。これはWinnyを狙ったウィルスが出回ったせいもありますが、なんとお粗末なやりきれないできごとでしょう。我が家は仕事がら1人1台以上PCがあるため、特にセキュリティには気をつけてくれている(旦那が)こともあり、この手のソフトは絶対禁止です。
Winny個人情報流出まとめ
このために数十億単位の税金が対策費用として使われていたりすることをご存知でしょうか。ますますもって嘆かわしい。
高裁の判決が8日でたぶんすごくニュースになった話だと思うから皆さんもご存知だと思うけど、当日私は疲弊しきっていたので、この話題に触れることはできませんでした。遅ればせながらご紹介することになりますが、すでにネットで検索すればたくさん情報があふれていると思います。いろんな方&視点からのこの結果への考えなども。
Winny開発者裁判は最高裁へ、大阪高検が上告 -INTERNET Watch
よく引きあいに出されるのが「包丁で殺人を犯したら、包丁の製造者は罪に問われるのか?んなわけねーだろう」というものです。裁判でも検察側の言い分の焦点になっていたのは、開発者が、最初から「違法コピー」への使用可能性を考えて公開したかどうか、という点でした。しかし、結果的には「通信の秘密を守る機能や検索の効率化の機能などは違法視されるべきではない」とし「技術自体は中立で、違法利用も可能だが有用性もある」という裁判所の判断でした。
さらに言えば、違法コピーの目的で使われることを承知の上で最新版を公開したという点で1審有罪でした。これに対し、違法コピーの目的で使われることを知っていたとしても、その目的で使いなさいと積極的に勧めたわけではないのだから幇助罪(ほう助罪)には当たらない、というのが2審の判決でした。
最高裁の結果がとても気になりますね。
私の意見は…この事件については法律的に難しくてよくわかりません。ただ…人道的に考えると、特に中高生など若い子達のことを考えると、簡単に無罪にしてよいのかが疑問です。無罪だけれども何か制裁を与えるってことできないんでしょうか。ご本人は反省の色なし、ってことだそうです。
ノーベルって人は確か、山を爆破するためにダイナマイトを発明しましたが、それが人殺しに使われるようになったことを憂いて、築いた富をすべてノーベル賞に捧げたってことでしたよね。なんか、うーん、すごく対照的な2人。ちなみにWinny開発者の金子氏はWinnyで儲けたわけじゃありません。恐らく今後成功を手に入れるための足がかりの一つだったのでしょう。
ちょっと勉強というか金子氏側の立場にたったビデオを見たので、追記します。
Winnyは悪くない - - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局
2006年07月25日、まだ逮捕起訴されて一審前の段階の収録です。
ご興味ある方は、2時間ありますけどお聴きになるとよいかと思います。かなり開発者金子氏側の考え、言い分っていうのが分かります。ある意味、生粋の技術者とも言えるかもしれません。
番組で印象に残ったことは、「倫理責任と刑事責任は違う」いっしょくたにしてはいけないということ。しかし、実際には金子氏は刑事告訴されています。同様の事件が米国では民事扱いです。
それから、逮捕されたタイミング。上記リンクにあるWinny個人情報流出まとめのページの2004年の一番最初の漏洩事件「京都府警」が起きた直後だったとのこと。それまでは金子氏は捜査に全面協力的だったのに。情報漏洩の原因となった「穴」=ウィルス対策をする方向ではなく、統治権力を乱す元となる「訳わからん」ものは排除してしまえという姿勢。
「ある意味、生粋の技術者」=役に立ちそう&技術的に面白そう=>だから作ってみたらできてしまった。そんなふうに取れました。
しかしなお残る疑問。包丁は殺人目的ではなく料理に使うのが暗黙のルール。でもWinnyの使い道は、違法コピー以外にあんまり思いつかないってこと。
従来からあったPtoP技術に、暗号化(匿名性)の追加、パフォーマンス改善など、技術自体は素晴らしいと思います。
今日の病状:手指むくみ■■□□□。ジョギング2日さぼってます。お尻のためです。
…むくみは5段階評価を黒四角でインジケート、■が多いほど不快です。
楽天、分散キー・バリュー型データストア「ROMA」のソースコードを公開 - ニュース:ITpro
楽天にはいつもお世話になってます。上得意様です。お買物、楽天トラベルでホテルの予約とか。そういった楽天内部で運用に使っていた技術を今回のカンファレンスで、ソースコードごと公開したのだそうです。ある意味、太っ腹。そういう企業だとは思っていなかったからなんとなく意外。かっこいいかも。
予約システムとかで大量のデータを扱うのに、通常のデータベースではなく、大量のデータを扱ったり耐障害性に強い、「分散キー・バリュー型データストア」とやらを採用したんだそうな。名前は「ROMA」。ソースが公開されているので、誰でも利用できます。って、利用するのはちと敷居が高そうだけど。たぶん従来のDBみたくSQLラッパーなんかはまだ作られていなくて、公開することで利用者が自由に自分たちに必要な部品を作って公開すること、をねらっているのでもあるのでしょう。そうすることで育ってきた技術は限りなくたくさんありますから。Linuxしかり。
研究目的程度で使ってみたいけど、私には難しくて使えないだろうなぁ。「分散キー・バリュー型データストア」についてまだ理解していないし。
絶対頼ってはいけない技術
対比して丁度いいので、遅ればせながら話題にしたいと思います。
Winnyというファイル共有ソフトについてもしあまりご存知なければ、ここを見ると5分で「なーんとなく」分かります。
ウィニーとは何ですか?:Winny問題なんでもQ&A
図を見るだけで(使い方を間違えると)危険なソフトだということが分かります。というか使い方を間違った人がほとんどだったので、これだけ大問題になったわけで、官公庁のデータを家に持ち帰り、そのPCにWinnyが入っていたがために、情報流出。なとどいう被害や、恋人とのやばい写真とかが、知らないうちに流出して世界中をコピーされまわっていたとか。これはWinnyを狙ったウィルスが出回ったせいもありますが、なんとお粗末なやりきれないできごとでしょう。我が家は仕事がら1人1台以上PCがあるため、特にセキュリティには気をつけてくれている(旦那が)こともあり、この手のソフトは絶対禁止です。
Winny個人情報流出まとめ
このために数十億単位の税金が対策費用として使われていたりすることをご存知でしょうか。ますますもって嘆かわしい。
高裁の判決が8日でたぶんすごくニュースになった話だと思うから皆さんもご存知だと思うけど、当日私は疲弊しきっていたので、この話題に触れることはできませんでした。遅ればせながらご紹介することになりますが、すでにネットで検索すればたくさん情報があふれていると思います。いろんな方&視点からのこの結果への考えなども。
Winny開発者裁判は最高裁へ、大阪高検が上告 -INTERNET Watch
よく引きあいに出されるのが「包丁で殺人を犯したら、包丁の製造者は罪に問われるのか?んなわけねーだろう」というものです。裁判でも検察側の言い分の焦点になっていたのは、開発者が、最初から「違法コピー」への使用可能性を考えて公開したかどうか、という点でした。しかし、結果的には「通信の秘密を守る機能や検索の効率化の機能などは違法視されるべきではない」とし「技術自体は中立で、違法利用も可能だが有用性もある」という裁判所の判断でした。
さらに言えば、違法コピーの目的で使われることを承知の上で最新版を公開したという点で1審有罪でした。これに対し、違法コピーの目的で使われることを知っていたとしても、その目的で使いなさいと積極的に勧めたわけではないのだから幇助罪(ほう助罪)には当たらない、というのが2審の判決でした。
最高裁の結果がとても気になりますね。
私の意見は…この事件については法律的に難しくてよくわかりません。ただ…人道的に考えると、特に中高生など若い子達のことを考えると、簡単に無罪にしてよいのかが疑問です。無罪だけれども何か制裁を与えるってことできないんでしょうか。ご本人は反省の色なし、ってことだそうです。
ノーベルって人は確か、山を爆破するためにダイナマイトを発明しましたが、それが人殺しに使われるようになったことを憂いて、築いた富をすべてノーベル賞に捧げたってことでしたよね。なんか、うーん、すごく対照的な2人。ちなみにWinny開発者の金子氏はWinnyで儲けたわけじゃありません。恐らく今後成功を手に入れるための足がかりの一つだったのでしょう。
ちょっと勉強というか金子氏側の立場にたったビデオを見たので、追記します。
Winnyは悪くない - - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局
2006年07月25日、まだ逮捕起訴されて一審前の段階の収録です。
ご興味ある方は、2時間ありますけどお聴きになるとよいかと思います。かなり開発者金子氏側の考え、言い分っていうのが分かります。ある意味、生粋の技術者とも言えるかもしれません。
番組で印象に残ったことは、「倫理責任と刑事責任は違う」いっしょくたにしてはいけないということ。しかし、実際には金子氏は刑事告訴されています。同様の事件が米国では民事扱いです。
それから、逮捕されたタイミング。上記リンクにあるWinny個人情報流出まとめのページの2004年の一番最初の漏洩事件「京都府警」が起きた直後だったとのこと。それまでは金子氏は捜査に全面協力的だったのに。情報漏洩の原因となった「穴」=ウィルス対策をする方向ではなく、統治権力を乱す元となる「訳わからん」ものは排除してしまえという姿勢。
「ある意味、生粋の技術者」=役に立ちそう&技術的に面白そう=>だから作ってみたらできてしまった。そんなふうに取れました。
しかしなお残る疑問。包丁は殺人目的ではなく料理に使うのが暗黙のルール。でもWinnyの使い道は、違法コピー以外にあんまり思いつかないってこと。
従来からあったPtoP技術に、暗号化(匿名性)の追加、パフォーマンス改善など、技術自体は素晴らしいと思います。
今日の病状:手指むくみ■■□□□。ジョギング2日さぼってます。お尻のためです。
…むくみは5段階評価を黒四角でインジケート、■が多いほど不快です。