花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

昆虫の冬越し、分からないものばかりでごめんなさい。

2022-02-04 | 昆虫
まだまだ寒い日が続いています。
窓から外を眺めてもまだまだ寂しい景色ですね。
バルコニー(*1)に伸びているムベ(*2)の蔓は、刈り取られていますが、
よく見たら蛹が葉に付いていました。


(*1バルコニーもベランダも2階以上にあるものを指していますが、
ベランダは住宅から外に張り出し、雨をしのげる屋根があるものを指す 、
バルコニーには屋根がありません。 普段はベランダと言っていますが)
(*2同じアケビ科ですが、アケビは落葉で、ムベは常緑です)

そこで今回は、昆虫の冬越しに付いて、今どうしてるかなと調べてみます。
昆虫は、一般的には、変温動物ですので、気温が下がれば活動が出来なくなります。
現実的には、成虫で冬越すものは少ないです。
昆虫の冬越し形態
*1卵で冬越し:多くの昆虫は卵で冬越しをする。翌春からの命を託す。
*2幼虫で冬越し:主に腐葉上の中で餌をたべつつ春を待つ。
*3蛹で冬越し:蝶等は一般的に春から秋にかけて数回繁殖をくりかえすので、
幼虫のままで秋に寒くなったら蛹状態で冬を越す。
*4成虫で冬越し:落ち葉や大きなの裏等に集団で温めながら冬をすごす。

中学生向きに、語呂合わせで昆虫の冬越しの覚え方があるようです。
「バカたまご トカセ幼虫 チョウさなぎ ハチアリテントウ 親で冬越し」
バッタ・カマキリは卵で冬越し。
トンボ・カブトムシ・セミは幼虫で冬越し。
チョウはさなぎで冬越し。
ハチ・アリ・テントウムシは成虫で冬越し。  

*1卵で冬越し
先ずはよく見るカマキリの卵から
カマキリの卵鞘(らんしょう)
カマキリの卵全体を卵鞘(らんしょう)と言います。
固形化した泡状物質の中に、オオカマキリでは5mm前後の縦長の卵が、200-300個入っています。
カマキリの種類により、少し形が違っています、これはオオカマキリと思います。
外見はスポンジ状の焼フの様ですが、中身を野鳥に食べられることもあるようです。
10月~11月頃に産卵し、翌年の4月~5月に孵化します。
卵のう(卵嚢)と言う似た言葉もありますが、
こちらは主にクモに見られ、複数の卵を袋状にした糸の中に入れたものです。

又、バッタの仲間は地中に卵を産んで冬越ししますので見つかりませんでした。

*2幼虫の冬越し
ミノムシ(蓑虫)  チョウ目ミノムシ科のガの幼虫です。
ミノムシは蓑(巣)をつくり、この中で幼虫期を過ごすミノガ科のガの幼虫であり、人家の近くに生息する。
名の由来は、幼虫が作る巣が、藁で作った雨具「蓑」に形が似ているため 。 
ミノムシと一緒にしてはいけないかも。
ミノガ科には日本では、20種以上いるようなので色々な形の蓑虫がいる。

*3蛹で冬越し
アケビコノハ (幼虫) 
ヤガ科エグリバ亜科、体長 (終令)50-75mm、発生時期 4-10月(年2化)
越冬形態 成虫、
これも大形の蛾の一種の幼虫。21/9/12”アケビコノハの幼虫”は投稿済参照して下さい。
サナギ(蛹)              幼虫

ウスビタガの繭  ヤママユガ科の
灰色の冬景色に鮮やかな黄緑色が生える冬の風物詩です、成虫蛾はしらなくても、
良く見掛けますが、実は秋に羽化して今の時期は中は空っぽなはずです。


*4成虫で冬越し
ワタフキカイガラムシ     別名:イセリアカイガラムシ
カメムシ目ワタフキカイガラムシ科  体長♀4~6mm、♂3mm前後  年に2,3回発生 。
体は楕円の小判型で、暗い橙黄褐色をしています。背は著しく隆起していて、
波打った白いロウ物質がくっ付いています。
またロウ物質の溝に沿うように長くて白い透明感のある毛が生えています。
この白い縦筋部分は「卵のう」のようです。
オスの成虫翅があり、口は退化して寿命は数時間から数日で交尾を終えると
その生涯を終えるそうです。
オスの写真はなかなかお目にかかれませんね。

ロウバイの花に  
ツマグロキンバエ♀  
ハエ目クロバエ科 体長5-7mm、時期:6月‐10月
深緑色で、背中に丸みがあり、翅の先端が黒くなったハエ。複眼は青緑色に輝き筋模様がある。口器は長く突き出る。
ハナアブの仲間も時々日が差して暖かい時は見ることがありますが、

コモリグモの仲間?
コモリグモはクモ綱クモ目コモリグモ科と分類されるクモの総称です。
体の大きさは細かな種類により様々に存在していますが、
日本にいる種は、比較的小型な傾向にあります。
と思われますが、写真が鮮明出ないので判別出来ず。
クモは昆虫ではないですが、取り敢えず載せておきました。

中にクモがいるのかどうかわかりませんが、
*himesijimiさん に名前を教えて頂きました。
ネコハグモ(猫葉蜘蛛)
クモ目ハグモ科 体長: ♂:3~4mm♀:4~5mm、出現期: 6~11月
学名Dictyna felis で dictynaは網を意味し、felisは猫を意味する。
葉の上に網を張るからハグモです、猫は毛並みからか?


その他にもよく分からないものが多い。

元々昆虫の生態が分かっておらず、又写真を撮る時に良く見えなくて、
撮った写真をアップで見て判断しているので無理があります。

樹木の枯れた表皮との間で幼虫がいたように感じたが良く分かりません。

明らかに何か幼虫の脱皮跡かと思ってしまいました。

蜘蛛の巣に単に枯れ葉がくついているだけなのか、虫の卵がある様な気がしただけかも。


既に主がいない抜け殻です。

イラガ?の繭跡
イラガは越冬を繭で行います。
繭の色は灰白色で、茶色い線がはいっています。
相当古い繭跡と思いますが、自信はありません違っていたら教えて下さい。

クヌギには、沢山のむしこぶ(虫瘤)又はちゅうえい(虫癭 )とも呼ばれる。
クヌギエダイガタマバチ(タマバチの一種)が寄生し出来たものです。
秋に孵化し、今は空き家になっているようです。


何だか全然分かりません。
柔らかいスポンジ状のもので、棒切れで簡単剝がれましたが中から何も出なかったかな。
マイマイガの卵塊のようです。
マイマイガの幼虫は、21/6/29”幼虫編”を参照して下さい。
4月頃孵化するので、空だとすると古いもののようです。


スズメバチ?の巣
裏側を少し壊して見てみたら3~4層巣盤が重なっているのが見えました。
道の直ぐ傍にこんな大きな巣が藪の中にあったら怖いですね。スズメバチが活動シーズンを終えて越冬するとき、
冬眠につくのは次の世代の女王蜂だけです。働き蜂はすべて死んでしまいます。 
そして翌年の春頃になると、女王蜂が別の営巣場所を探して、旅に出はじめるので、
巣も長くは使用しないのですね。
いい加減な内容になってしまいました。
いずれまた、色々な情報が集まり明確になったら充実させてみます。
*部分は、himesijimiさん に名前を教えて頂きました。ありがとうございました。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
虫に興味津々です。 (himesijimi)
2022-02-05 14:29:47
こんにちは・・・
虫に興味関心を抱いているものですから、思わずPCに見入ってしまいました。
冬季には冬季の虫の暮らしがあり、時には越冬する姿に感動したりも致します。

ハエの仲間は寒さに強いので、日差しのある日にはちょくちょく花に訪れてくれます。お写真はおっしゃる通りツマグロキンバエの♀だと想われます。
葉に網をはってるのはネコハグモかな?

何だか全然判らないスポンジのようなものは、マイマイガの卵塊ではないのかな?と想われます。雰囲気的に、既に羽化した後・・・の様にも観えますが・・・
多種多様な虫の姿が拝見出来、高揚感パンパンの私です( ´∀` )(*^^)v
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Re:虫に興味津々です。 (MIMI69)
2022-02-05 18:34:20
himesijimiさん コメントありがとうございました。
わけ分からないものを見て頂き、又、名前も教えて頂き大変に嬉しいです。
写し方も悪いのですが、昆虫の名前は難しいです。

葉の上に網を張るからネコハグモとは納得です、今は休眠中でしょうから暖かくなったら
小さなクモですが撮るのを試みてみます。
マイマイガの幼虫は良く見てました。
今回卵塊を撮って場所の木々には多く付いていました。
勉強になりました。

修正しておきます、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
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