花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

幼虫観察、蓑虫が動いていた、セスジスズメ、オオミノガ、トサカフトメイガ、他

2020-09-20 | 昆虫
庭で幼虫を見付けましたので、今回は幼虫のあれこれとしました。

▼鉢植えのインパチェンスの茎に黒くて長い幼虫がいました。
セスジスズメの幼虫、 スズメホウジャク亜科 体長80mm前後
たとえ外敵に姿がわかっても、眼状紋で威嚇できるので、身を守るのにとても優れています。

散歩中に蓑虫が動いているいるのを見ました、
普通ミノムシは草木の枝にぶら下がっていますが、巣(ミノ)から頭を出した幼虫です。

オオミノガ(ミノムシ)の幼虫   ミノガ科
体長 (終齢)30mm前後 ※巣(ミノ)の大きさ 45mm前後
黒褐色で太い。頭部は暗赤褐色で、胸部は淡褐色地に暗褐色斑がある。気門は赤褐色。
静止時にはミノの中に隠れていて、移動や採食をおこなう時には頭部~胸部だけをミノの上部から外に出す。
画像は良くないですが、写真より動いているのがわかるので、アップしておきます。
蓑虫が動いている

オオミノガの幼虫は枯葉を不規則に綴って紡錘形のミノを作る。


▼庭のムベの葉に虫の巣のようなものがぶら下がっています。
長い間このような状態で動きがないので巣から中身を取り出して見ました。
アケビコノハの蛹が出てきました。 (ヤガ科 幼虫は、20/6/24投稿済)
葉を利用して繭玉を作ろうとしたようですね。
少しの裂けた場所をこじ開けたらウジムシのようなものが出てきました。
ヤドリバエバエの幼虫のようでした。

▼ツマグロヒョウモンの蛹  詳細は、20/8/215投稿済
▼ツマグロヒョウモンの幼虫


トサカフトメイガの幼虫。
メイガ科 体長35-40mm、クルミやヌルデの葉等を食草にする。蛾の大量発生など良く見られる。

▼ハマキムシがムクゲの葉を丸めたもの
ハマキムシの行動パターンのようです。
ハマキムシ(葉巻虫)とは、ハマキガ科の幼虫の総称です。
自分で出した糸で2~3枚の葉っぱを包んで巻き、その中に潜んで葉っぱや、
新芽、蕾、果実を食害していく虫です。
殆どの巣は既にガになったからもぬけ状態でした。それでも一つを開いて見たら、
何か虫の幼虫にも見えますが、不明です。
ムクゲの木につく虫は、アブラムシ、ハマキムシ、ワタノメイガ、
オオアカキリバ、などとありました。

同じ木の葉の比較的にキレイな場所に、こんな幼虫が、
フタトガリコヤガの幼虫、 ヤガ科アオイガ亜科(コヤガ亜科) 
写真は終齢幼虫で、長さは3~4cm程度、体は黄、緑、黒の非常に
コントラストの強い派手な模様をしており、お尻には赤色斑があります。
最初は赤色の方が頭と思っていたら、お尻の方でした、
慌ててすぐ近くなので、頭の方を撮りに行きました。

<一口メモ>
卵→幼虫→蛹→成虫となりますが、
昆虫には、蛹になるものと、ならないものがあります、概略は、
蛹になるもの:
 コウチュウ目(カブトムシ、テントウムシ、ホタル、等)、
 ハエ目(ハエ、アブ、蚊)、  ハチ目、  チョウ目
蛹にならないもの:
 カメムシ目(カメムシ、セミ、アメンボ、等)、トンボ目、バッタ目

幼体と成体とで全く形が異なる(完全変態)→蛹になる(イモ虫が多い)
バッタのように幼体も成体もあまり形が変わらないもの(不完全変態)→蛹にならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー