<作・演出>
鴻上尚史
<出演>
筧 利夫 長野里美 小須田康人 山下裕子 筒井真理子 / 高橋一生 / 大高洋夫
第三舞台の封印解除&解散公演に行ってきました。
鴻上尚史らが早稲田大学演劇研究会時代に立ちあげた劇団である第三舞台。2001年に劇団20周年記念&封印公演をして以来の10年ぶりの公演でしたが、10年ぶりの公演は封印解除&解散公演となりました
私は残念ながら第三舞台をリアルタイムで観た世代ではなく、10年前の封印公演やその後は「KOKAMI@network」「虚構の劇団」で鴻上尚史の演劇世界を観てきたのですが・・・やっぱり原点となる第三舞台、見逃すわけにはいきませんでした。
感想は・・・
面白かった
鴻上さんはインタビューで「ノスタルジーでも同窓会でもない」と言っておられましたが、私にはやはりノスタルジーとオマージュ満載(いい意味で!)、そして役者さんたちの同窓会ではなく、役者さんたちと観客との同窓会だったのだなぁ、と。感じました。第三舞台全盛期を支えたと思われる世代のお客さん。一人で。ご夫婦で。十代の子供さんを連れて、と。それぞれの青春時代を懐かしむように集まり、舞台を眺め、やはり同じく年齢を重ねた役者さんたちを観て・・・ノスタルジーを感じないわけがない。
イイ感じに中年なベテラン役者さんたちの中で、高橋一生さんがとてもみずみずしく爽やかに光っていました。それもまた、第三舞台という一つの大きな歴史が幕を閉じていくことを感じさせてくれました。
この公演に集まった観客は、第三舞台の解散を惜しんで、という熱さではなく、第三舞台がその役割を終えて自ら幕をひく瞬間を、共に確認し労いに来たように思えます。
行ってよかったです。