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アメリカの大学をいち早くしかも安く卒業する方法 その2

2011-06-01 16:54:18 | Weblog
ふつう、アメリカの大学の正規の学期は秋の学期と春の学期の二つのみです。
日本の大学における前期と後期と似ています。

さて、日本にはないサマースクールという夏の学期が二つ、実はアメリカには存在するんですね。
私もむかし大学にて、メディカルスクールへ行くための準備をしていた時はサマースクールに通っていました。

例えば、先日も話題にしましたように、もうほとんどの学校が夏休みに入ろうとしています。その夏休みは延々と8月の終わりまで続きますから、ほんとうに長いです。
その夏休みを返上して夏の学期を二つこなすと、卒業がグッと早くなります。

娘のコミュニティカレッジも昨日夏のサマースクールの1回目が始まりました。
履修する科目は1回目も2回目も無機化学、その実験、そして数学です。
化学の授業を履修している学生のほとんどはナーシングスクール(看護学校)予備軍。
うちの娘だけが化学専攻で、インストラクターに授業の後で呼ばれ、

「えらいねぇ。化学専攻していれば、Pharmacy school(薬剤師になるための大学院)にも行けるし、メディカルスクールの必須科目でもあるし、君いい線行ってるよ。」

と声をかけられたそうです。

夏の学期を二学期無事に終わらせることにより、合計14時間のクレジットを得ることができ、今まで履修したものも合わせると卒業までの半分を終えることになります。
来年の夏の終わりにはうまく卒業して希望の4年制の大学にもぐりこむ、という作戦で、4年制の大学に編入後も夏の学期を取り続ければあっという間に卒業できてしまいます。

そう、アメリカでいち早く大学を卒業したい方にお勧めはこのサマースクール、です!
そしてコツは理科系の実験付きの科目を夏の学期の間にやっつけてしまうということですね。物理、化学(有機と無機)、アメリカではどちらも実験がついてきてどちらも同時に履修習得しなければいけなくてけっこう負担が大きいのです。

夏の学期は1回目と2回目をあわせてえんえんと8月5日まで続きます。
ペースが速いため、気をつけないとすぐに後れをとるという欠点がありますが、教える先生方もそのあたりはよくわかっておられるますから。
アメリカの大学では始めの授業でふつう、どのような指導方法、採点方法を取るかはっきり説明がありますのでそれに従っていればだいじょうぶです。

こういうアドバイスを娘にしてあげられるのも、私たちが通った道だからです。そしてどうやってAを取り続けるかも実はコツがあるんですね。

おもしろいことに最近はさすがにネットの時代で、先生方の評判がレビューとして公表されています。
この先生は、とても気難しくてAがとりにくいとか、英語のなまりがきつくてなにを言っているのかさっぱり、とかこの先生はどの生徒からも絶対的に信頼があるとか・・・そんな感じですね。

娘も授業は選び放題なので、すべてを午後からのクラスにし、評判のいい先生をレビューに基づいてピックしたようです。
午後にした理由は午前中、お弁当を作る楽しみがあり、前の日の復習が頭のすっきりした状態でできるから。
これも私たちのアドバイスですね。



EPCC(娘の通う大学)のブックストア。



教科書をいっしょに買いに行きました。
中古の教科書なんていうのもあって、経済的なのですがそれが使えなくしてあるものもあります。つまり、教科書の中にアクセスコードがあって、それを使ってコンピューターの教材にアクセスするタイプのものが増えてきていてそういう教科書は一度限りしか使えなくて、中古としての価値がないわけなんですね。最近は売る側も、賢くなっています。

教科書代は300ドルくらいですみました。

皆様、いかがでしょうか。
これが庶民の味方、コミュニティーカレッジ利用のお得な、かつ超スピード卒業のお話でした。

あと、一学期における履修時間を多くしておいてそれでもかついい成績をとっておくと、メディカルスクールやロースクールなどの競争率の高い院に進む上でそれが売りになります。なぜならアメリカのメディカルスクールなどの履修時間は想像を超えるものすごい量ですからそれに耐えられるかが勝負だからです。
少ない履修時間にしておいていい成績を保つことは誰にでもできますからね。

ちなみにカリフォルニアと、ノースカロライナは、コミュニティカレッジがとてもお安いです。特にカリフォルニアではエルパソの1/3のお値段ですよ。
州によってほんとうに事情が極端に違ってきますのでほんと、アメリカはおもしろい!!