日曜日、久しぶりに新たに製作した「8eleHヘンテナ」を持って移動運用へ出かけた。
このアンテナは、まだ試作中ではあるけど、最終形に近い。
1.MMANAで設計する
2.設計値に従って各エレメントを切り出す。
[パイプカッターと0.5mm厚8mmアルミパイプ]
3.ブームにエレメントを取り付けて、ラボのVNAで測定する。(屋内だ)
4.設計値と実際の周波数のズレを修正して再設計する。(つまり1.へ戻り繰り返した。)
エレメントを長くすると、周波数は下がりすぎ・・カットすると上がりすぎる。で、どうにか430-434MHzくらいで
使えるようになった。それが下記の特性だ。
[ラボでの測定値、440MHzでRLが最大。430.0MHzでSWR2.0程度]
アルミのC型チャネルにクリアクリップを接着してエレメントを取り付けている。
写真にある通り、山岳移動用なので8eleで220グラム(試作時)だ。これならば、メーカー製よりも軽いぞ。
というわけで、展望台にアンテナを設置した。土曜日は、夏の気温だったけど、日曜日は曇っていて風もあり、
移動運用としては比較的に涼しく、気持ち良く運用が出来た。本来ならば富士山も丹沢もくっきり見えるが
雲に隠れている。
[今回試作したHヘンテナ]
給電部は、Uバランだ。最終的には、同軸スタブを使って虚数部を整合させる予定だ。
[Uバランを使った給電部]
アンテナを上げてVNAで測定すると下記の結果となった。
[使用状態での測定値]
屋内のラボでの測定値とほぼ一致している。Uバランの位置を調整すれば同じになるだろう。
さて、公園でアンテナをあちこちに向けながら性能を確認する。常用しているコーリニアとは、全く異なる感覚だ。
弱い信号は、少し方向を変えるだけで、聞こえなくなる。フロントで交信して、サイドにアンテナを振ると
モービルが59で飛び込んできたりする。
この設計時のパターンは下記だ。FS比は少なくとも15dB以上あるので上記の現象も納得だ。
さて、更に試作を続けて、良いアンテナを作っていきたい。
コーリニアは帯域が基本的に狭いのでいつもは433付近で使用し、仲間内でのミーティングには438~439あたりとなるとアンテナ2本用意するか再調整しなければならないのがちょっと面倒です。
先日↓の長尺ノギス(中古ですがJIS1級)を手に入れたのでエレメント長の測定などで使う場合には声かけてください。
http://www.bestool-kanon.co.jp/nogisu/8.htm
ただし・・・1000㎜の物なので木製ケースの長さが1.5m位あるので発送はなかなか厳しいかも?
少し状況が違うようですね。私の製作したコーリニアの帯域幅は当該周波数の少なくとも2%がSWR2以下になっています。
430,144ともに。これは、VNAで測定してありますので確かです。
これに同軸を接続すると、反射波さえも減衰しますので、見かけ上のSWRは下がり、更に帯域幅は拡大するはずです。AJEさんのアンテナどうしたのか?
長尺のノギスがあるんですね!アンテナエレメントの測定にはもってこいです!
で、長尺物は、ゆうパックで送ると安いです。今回の三宅島も150cmのポールをゆうパックで送付しました。(170cmまで許してくれる)
エレメント数が少ないうちは、比較的利得が大きいとか特徴があります。
エレメントが増えてくると、普通の八木と給電方法以外は変わらなくなります。
しかし多素子でも給電点インピーダンスが常に200Ω前後になりますので、Uバランさえ作っておけば、アルミパイプを切り出して並べれば次々に試作できますという事くらいか?
HB9CVも多エレメント時は効果無いです。
430の場合多エレメントで利得稼ぐので少しでも構造が単純なのが良いのでは?と思って書き込みました。
多エレメント時はインピーダンスが低くなるのもミソですね。ラジエータ単体が200Ω位ならFB です。
実は昔430の市販八木アンテナのラジエータがフォールデッドDPだったので疑問に思っていました。単体のインピーダンスは300Ωだし、バランも無いのに何でそれなりに動作するのだろう?と。
しかしその後原理がわかりとても合理的な設計なんだなととても感心した記憶があります。
八木アンテナでヒットするJAMSAT:500円八木アンテンナもラジエータがフォールデッドタイプのコネクタ直付けなので、初心者が作りやすいですね。
また、意図的に帯域幅を広げた1200のアンテナは1293.9MHzでSWR1.27、SWR1.5以下は1288~1313MHzとなっていました。
(ただし、虚数成分が10~20Ω程度出ており、共振周波数は1282MHzと1312.5MHz付近)
SWR2以下を許容する場合430用だと435MHz付近に中心周波数持って来れば431~439までは使えそうですね。
ただ心情的には常用する433MHz付近に中心を持っていきたいなぁ~と・・・
アンテナ製作も付け焼刃なので間違ってたら指摘のほうよろしくお願いします。
最近は、VNAを使用してアンテナ調整(=スタブ調整)を行っています。
スタブ調整次第で、広帯域にも狭帯域にもなってしまいます。
Hヘンテナもスタブ調整をして、バッチリにしました。明日朝までにブログにあげますね。