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430MHz用3エレ八木に熱中?

2019年04月06日 09時05分12秒 | Hヘンテナ

数年前に作った「Hヘンテナ」群、同軸コーリニアと共に密かに活躍している。

普通は6eleを使うのだけど山岳移動では切れすぎの感。普段が同軸コリニアなので当然といえば当然だ。

そこで軽量で切れの悪い3eleHヘンテナを設計してみた。

設計方針は●軽量 ●ハイゲイン ●水平面がブロード(回すのは大変だから)

軽量ということで当初1.5mm程度のアルミ棒で設計したが思ったようにゲインが上がらない。やはりパイプの方がハイゲインになる。

また0.5mm厚のパイプならば棒よりも軽量だった。

最終的には8mmアルミパイプ、ブームをアルミ角パイプとし接着材で固着した。

余分なビス、冶具もなくアンテナ本体は58gと軽量に仕上がった。

設計仕様は下記の通り

SWRの低い範囲は非常に狭い。これでは市販できないだろう。

試作時は木のブームにエレメントを取り付けてテストを行った。

3eleでも切れはかなりのものでS9の信号が聞こえなくなる。こりゃ切れすぎだ!と思ったが・・

スタブ調整で共振周波数も動いたが特性を実測した。解析時のSWRカーブとは同じ傾向?

軽量なので3eleHヘンテナはグラスポールにテープで直付け出来、同軸のテンションで水平を維持できた。

今後は反射器をグラスポールに直付けする予定。

【実際のテスト風景、8段コリニアの直下に3eleを配置した】

流石に当日は日曜日だけあって430MHzバンド内は賑やかだ。3eleHヘンテナは東北東向けで都下や千葉方面が良く入感する。

同軸コリニアでも聞こえるが信号強度はやはり3eleHヘンテナが上だ。また同軸コリニアは8段だけど少し動かすだけでS1がS4になったり下がったりする。

これは地上でも相変わらずだ。144MHzでは8段程度ではこれは起こらない。

【同軸コリニア局発見】

この日偶然にも16段コリニアで逗子市から運用している局を発見。(もちろん当研究会提供の430MHzの16段コリニアだ!!)

【やはりそうか!】

逗子は南西方向だ。ところが一番信号が強いのは東南東という不思議。この方向ならば59+だ。約120°方向がずれている。

つまり直接波(51)による通信よりも反射波(59+)の方が異常に強い。

今更気づいたのだが同軸コリニアも東に少し傾けるとSが1から4に上がっていた。

最初は何かのビル群反射かと思ったけれど・・地図で確認すると東方向は東京湾が北東から南東に広がっていた。

つまり、何度も紹介しているが・・多段同軸コリニアによる海面反射と断定できた。

なので同軸コリニアも海側に倒すと信号が上がったのだ。

同軸コリニアは面反射を上手に使って交信を組み立てる必要がある。

この点が八木系のアンテナとは異なる点だ。

さて本題の3eleHヘンテナは最低2段スタックにして使う予定だ。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やってますね! (ja0jhq)
2019-04-07 07:34:15
実験、遣ってますね!
YAGIとコリニアの併用は良い手だと思うんですよね。切れすぎYAGIは使い辛いし、大型なのも困るし。
3エレは頃合いが良さそうに思えます。
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全市全郡での気づき (7K3DIW)
2019-04-07 09:10:30
jhqさん

全市全郡での課題を3eleで補うことにしました。
軽いのでグラスポールに養生テープで貼り付けます。
2段スタック(2本でもスマホよりも軽い)で運用するかも。
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Unknown (JJ1XNF)
2019-04-10 08:04:11
さすがです。
やはり適材適所ですね。コリニアのウィークポイントを補完するのにFBだと思います。
ブロードな特性の八木アンテナは使い勝手も良さそうですね。
私の方はパッとしませんがHFのRTTY復活出来そうです。
当面の目標はFT―8、プアな設備とアンテナでも交信確率が高そうな事が魅力です。移動も固定もリグを追加し、モード含めて複数の局免許を整備中です。これで新スプリアスにも対応。
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垂直偏波で設置? (ja0jhq)
2019-04-10 09:37:03
写真では、YAGIは垂直偏波での設置ですね。430だとその方が良いですか?
また、MANNAでの計算結果は水平偏波で出ていますが、垂直で設置した場合、水平面のパターンはどのようになるのでしょうか? その辺が今一つ分からず、気になっています。
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そうなんです (7K3DIW)
2019-04-10 20:17:04
XNFさん

実は関東UHFでは16段コリニアでは聞こえない局が11段コリニア(JHQさんの)で聞こえていました。
垂直面が非常に狭いコリニア(2°程度)とHヘンテナ3ele垂直面24°程度。
その結果都市部ではノイズの影響を受け難いのですが近距離の弱い局も聞こえません。
そこで2つの特性の違うアンテナで相互補完します。
勿論、コンテストでは受信は片方(Hヘンテナ)をハンディ機としヘッドフォーンに両方の音声を左右に分けて聞きます。
聞こえる方のマイクを使って応答する予定です。
コンテストへの復帰を楽しみにしています。
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MMANA-GAL (7K3DIW)
2019-04-10 21:41:13
jhqさん

現在はMMANA-GALを使用しています。
で図は垂直偏波の水平面、垂直面の特性です。
144MHz帯より上はアンテナは垂直偏波で運用されます。なので水平設置はしません。偏波面が異なると理論的には-30dBの損失です・・
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了解しました (ja0jhq)
2019-04-11 08:51:11
PCを換えたのでMMANAは最近再ロードしたのですが、付属の定義ファイルが少なく、垂直YAGIは見つかりませんでした。
水平の定義でロードして90度回せばよいのかもしれませんが、その辺まだ使い方がよく分かりません。
載せていただいている図が、垂直で計算してのパターンだと、良い線行ってますね。3エレも意外と良いなあと思います。
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