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Hヘンテナの基本形紹介

2012年10月12日 22時19分49秒 | Hヘンテナ

実は、Hヘンテナについての質問をメールで頂いた。

Hヘンテナは、JR1FTE/JA7KPI両氏により実験、命名されたものと、ものの本に記載されている。

では、2ele Hヘンテナの基本形と製作方法を紹介しておこうと思う。このデータは、50.5MHz付近へ調整してあり帯域幅は2MHzと広めになるように設計してある。

図1の左側のエレメントが、リフレクターであり全長296cm。右側がラジエータで、278cmである。エレメント間隔は、75cmだ。

見かけは2eleYagiと同じである。しかし、図1の通り、リフレクターとラジエータから給電するのでヘンテナそのものだ。

この点がヘンテナたる所以である。

図1

この2ele ヘンテナの利得(free space)とパターンを図2に示す。

普通の2eleよりも少しゲインがある程度だ。また、バックのパターンに偏りがあって不思議だ。

図2

2eleのHヘンテナの部品は写真1の通り、Uバラン、桧ブーム、レフレクター用アルミパイプ 3本、ラジエター用アルミパイプ 3本から構成されている。

各構成部品の作り方

  • Uバラン(写真2)

         ・平衡-不平衡の変換と50Ω-200Ωのインピーダンス変換を同時に行う。Hヘンテナは、200Ω程度のインピーダンスとなるのでUバランは、実に都合が良い。

         ・1/2波長、任意長の2本の同軸を使って製作する。初めに6mの半波長の長さ3mに同軸をカットしてさらに短縮率まで切り詰めた。しかし、短縮率は、0.67よりも小さかった。(0.65)

    ・2本の同軸の構成方法・半田付けは、ここが詳しい。参考にして欲しい。

        ・Uバランは、写真3のように使用する。

  • 桧のブーム

         ・1mの桧材を買ってブームにすると軽量なアンテナになる。DIY店では1本100円以下で購入可能だ。

    ・エレメントクランプは、目玉クリップが丁度良くエポキシ接着剤で取り付けた。ピンクのクリップは、輪ゴムで止めてある。輪ゴムだけで十分に実用強度を保てた。

  • リフレクター、ラジエータ

エレメントのアルミパイプは、光モールの0.5mm厚のものを利用した。昨年までは、自社サイトで販売していたが、今は行ってない。そこで、Monotaroで購入した。7,8mmサイズnならばパイプがストレスなく丁度差し込めて良い。

中心のパイプに8mmを使い、外側エレメントに7mmを使う。

設計は、7mmで行っているので、パイプサイズが変わると特性に影響する。

以上が、Hヘンテナの製作方法になる。

私は、欲張りなせいか、縦長のヘンテナには全く興味がなかった。移動運用でもある程度利得を必要と考えていたからだ。なので、これまでメリットを感じたことがなく、ヘンテナを使用したことはなかった。

しかしHヘンテナを知ったことで、初めて多エレメントヘンテナを使うことになり、省スペース・高利得のメリットを享受出来た。

写真1

写真2

写真3


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