ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

都営三田線途中下車(13) 新高島平駅

2020年09月12日 19時01分30秒 | まち歩き

 今回は、2006年12月10日から同月20日まで「待合室」の第198回「都営三田線途中下車(13) 西高島平駅」として掲載した記事の再掲載です。文章の一部を修正しています(基本的な内容の修正はありません)。なお、写真は全て2006年8月25日に撮影したものです。

 

 第184回「都営三田線途中下車(12)」で三田線の終着駅、西高島平を取り上げました。今回は、その西高島平の次の駅、新高島平を取り上げます (もっとも、実際には、撮影日には西高島平駅から歩いたので、途中下車にはなっていませんが)。既に新高島平駅も利用済みです(もっと言うならば、三田線と東急目黒線の全駅が利用済みです)。

 西高島平駅から歩いていれば、隣の新高島平駅は見えているのですが、おそらくは10分も経たないうちに着いてしまいました。西高島平駅と同じような外観なので区別がつきにくいのですが、新高島平駅です。ちょうどお昼時なのですが、 食事をここで取ろうか、高島平駅前まで歩こうか、などと考えながら、とにかく歩いてみました。

 新高島平駅の北口です。高島平駅と雰囲気がよく似ていますが、駅の構造は違っています。ただ、駅の南口には、蓮根駅から西高島平駅まで続く特例都道が通っていて、その道路に沿って緑地帯があり、団地があります。その点では高島平駅とよく似ています。

 駅の北口を歩きます。奥は高島平駅のほうで、高島平駅が見えます。こうして歩いてみても、駅の構造が似ていることもあって、どの駅前なのかわからなくなるほどです。高島平駅前のほうが少々賑やかですが、ほんの少しの違いという程度です。

 それにしても、西高島平駅と新高島平駅の周辺は自転車が多い所です。どう見ても放置自転車としか思えないものもあります。

 新高島平駅の南口には高層団地が広がっています。この点は高島平駅と共通しますが、西高島平駅とは少々異なります。三田線の南側には高層住宅が建ち並び、北側はそうでない、というのが高島平の特徴です(その例外が西台駅です)。

 新高島平駅の南口にある歩道橋の上から西高島平側を撮影してみました。南側に緑地帯が続いていることがわかります。この緑地帯は、西台駅を出てしばらくは道路の北側にあり ますが、しばらく歩くと途切れ、高島平二丁目に入ったあたりから道路の南側に緑地帯が始まり、西高島平駅の寸前まで続きます。奥のほうに首都高速5号線が見えます。手前の交差点を左のほうに行けば、また首都高速5号線に出られ、さらに赤塚方面に行けるはずです。

  同じ歩道橋から、今度は西台駅方面を撮影してみました。しばらく三田線と並行し、まっすぐ進むと三田線の高島平駅、西台駅、蓮根駅、さらに志村坂下に出られます。この道路は、極端な渋滞こそないのですが、比較的交通量が多く、とくにトラックであれば全国各地のナンバーのものを見られます。福岡、宮崎などのナンバーも、この通りではそれほど珍しくありません。

 撮影の日、団地の中で夏祭りが行われるという立て看板がありました。会場は、この歩道橋のすぐそば、奥のほうでした。既にセッティングが終わっていて、いかにもお祭りのためのものという感じのBGMが流れていました。

 高島平は、高層住宅が建ち並ぶニュータウンのはしりのような場所です。そのため、団地に住み始めた人々の多くは他の地域の出身者が多いはずです。しかし、私と同じくらいの世代から、高島平に生まれ育ったという人々が多くなっているはずです。

 歩道橋を降りると、早速、夏祭りの会場に到着しました。もっとも、まだ始まっていません。撮影日の夕方からなのです。始まれば、この道も人通りが多くなるでしょう。しかし、今はお昼時、歩いている人は僅かでした。

 いかにもニュータウン、あるいは団地らしい光景と言えます。右側には高層団地、左側には緑地帯です。これが高島平駅の東方まで続きます。

 もっとも、ニュータウン、あるいは団地だからと言ってみんな同じような風景である、という訳でもありません。私は、多摩ニュータウンに近い大学に通っていましたので、時折、愛宕団地や松が谷団地の近所を通っていましたし、今もその出身大学へ車で行く時には通るのですが、こういう風景にはお目にかかったことがありません。田園都市線たまプラーザ駅付近の美しが丘団地の風景とも異なります。あるいは大阪の千里ニュータウンや泉北ニュータウンに、これに近い風景があるのかもしれませんが、泉北ニュータウンに行ったことはありませんし、千里ニュータウンには数回だけしか行っていません。大阪モノレールの沿線がやや似ているような気もしますが、北大阪急行の沿線や阪急千里線の沿線がどうだったか、よく覚えていません。

 そして、私の出身地である川崎市の真ん中あたり、とくに中原区は社宅の多い所でしたが、高層住宅なら見慣れているものの、ここまで立派な緑地帯を見た記憶がありません。

 また緑地帯を歩きます。高島平駅に向かって歩いています。このあたりには竹が植えられています。右から斜めに通っているのが歩道橋で、少しばかり興ざめという感じがしなくもありません。

 所々に石のベンチがあるのですが、そのベンチの脚の部分が面白かったので撮影しました。何故かタツノオトシゴのレリーフです。この他、ウサギ、カモメ(あるいは都の鳥であるユリカモメ?)などがありました。私が知る限りでは、新高島平駅と高島平駅との間にあるいくつかのベンチでしか、このようなレリーフを見ることはできません。

 高島平駅から西台駅のほうに向かう遊歩道には、小川を模した水路があるのですが、新高島平駅から高島平駅までの間には水路がありません。それにしても、この緑地帯には、意外に高い防音効果があるようで、歩いている間、すぐそばの都道を走る車の音があまり聞こえてきません。

 何故か竹が植えられていました。歩いている時には気がつかなかったのですが、ここに生えている竹はかなり曲がっています。私は、幼い頃、川崎市内の某所(数箇所です)の竹林などを見て育ちましたので、今この写真を見ていると、変な気分になってきます。こんなに下のほうで曲がっている竹を、あまり見たことがなかったからです。それとも、私の単なる観察力不足か記憶違いでしょうか。少なくとも、川崎市内、しかも今の私の自宅からも近い場所では、上のほうはともあれ、下のほうがこんなに曲がっている竹を見たことがないのです。

 もう少し歩くと、以前取り上げた高島平駅です。結局、駅周辺で食事を取ることはせず、そのまま歩き、大学の近所で食事をしてから研究室に入り、仕事をしました。

 これで、都営三田線の各駅のうち、板橋区内では本蓮沼を除く全駅を取り上げたことになります。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ふと思う | トップ | 士幌線のタウシュベツ川橋梁 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

まち歩き」カテゴリの最新記事