ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

実は、裏金あるいはキックバックと不倫は同じようなものなのだそうです。

2023年12月16日 07時00分00秒 | 国際・政治

 当初は12月13日に報じられたJR九州の肥薩線の話題を取り上げようかと思ったのですが、あまり書くこともなさそうなのでやめました。それよりも、裏金問題のほうが突っ込みがいがあるので、そちらを取り上げます。

 2023年12月15日20時39分付で、朝日新聞社のサイトに「『文化という認識』『存在を忘れるくらい』鈴木前総務相が裏金明かす」という記事(https://digital.asahi.com/articles/ASRDH6T5VRDHUTFK00V.html)が掲載されました。記事名からおわかりのように、前の総務大臣であった鈴木淳司氏へのインタビューをまとめたものなのですが、見た瞬間に、とある芸能人が口にした「不倫は文化」を思い出しました。

 そうです。日本の、少なくとも一部においては裏金と不倫は同じ文化の土俵にあるようなのです。

 言い方を変えれば、キックバックと不倫は日本の文化なのです。

 厳密に言えば、日本の文化といっても舞台が違うかもしれません。ただ、源氏物語(私には実につまらない話であるとしか思えないのですが、これは学校教育のせいでしょうか?)がもてはやされるようなところです。しかも、源氏物語は貴族政治の産物でもあります。裏金だのキックバックだのが平安時代からの日本の政治における文化であるのかどうかは知りませんが(どうでもよいことでしょう。ただ、私は、長いこと、よく言われる日本の外交音痴が平安時代に始まったのではないか、と邪推しています)、同じ土俵の上にあるということなのかもしれません。

 しかも、そういう文化に安住している人々から下々に向けて、道徳だの教育だのと言われるのです。たまったものではありません。哲学も教養もどこへやら、とにかく実学志向という偏狭さに向かうのは当然でしょう。


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